女の笑顔より優先するもの。
顔面占いをやっていたら「私の顔面占いもやってください!!」と、算命学の鑑定士さんからご連絡をいただいた。大変なことだ。専門家の登場である。私なんかより、鑑定士さんの人生が面白かった。結婚して主婦になり、旦那やこどもを懸命に支えたが、パッとしない日々を過ごしていた。旦那からは「お前が作る料理はまずい」とか「毎月生理で体調悪くなるのなんなの」と責められ、生きながら死んでいた。このままではまずい、本当に死んじゃうと思い「自分の感性を取り戻す」と決めた。具体的には、この人いいなと思う男性に出会ったら、ハグをお願いするようになった。
それがまた効果覿面で、みるみる感性が蘇った。ある日、めちゃめちゃ臭いが好みの男性とハグをした。どんな仕事をしているのかと聞いたら「算命学を教えている」となり、男性とまた会いたいから算命学を学び始めた。それが鑑定士になったきっかけである。元来、鑑定士の才能があったからなのか、スポンジが水を吸い込むように、めきめき上達した。いよいよお客さんも取れるようになったが、主婦をやっていたため、人脈はない。そこで「五百人無料鑑定します」とSNSで投稿をしたら、あっという間に予約が埋まった。次は千人、その次は三千人を無料でやると言ったら、それもまた予約が埋まって、知り合いが知り合いを呼ぶようになり、鑑定士稼業は軌道に乗った。
算命学に加えて、易と風水の勉強をはじめた。算命学ではその人の宿命を見る。易では「この時期はパワーが落ちてるからやらない方がいい」とか「この時期はパワーがあるからどんどんやろう」とか、時期による調子を見る。風水では「パワーが落ちている時はこれをやるといいですよ」と、失われたパワーの補い方を見る。これらが全部揃うと最強のアドバイザーになる。だが、易と風水を習うには金が要る。無料鑑定をしていたので、知り合いは増えたが、金は増えていない。そこで「出資者を募集します」とSNSで投稿をした。易と風水を学ぶための出資者を募集する。出資者には、易と風水をマスターした後に鑑定をする。要するに、先払いしてくれる人を集めたのだ。すると、五十人を超える出資者が現れた。そのおかげで、お金はないまま学校に通うことができた。
素晴らしい人生である。要するにやる気なんだなと思った。諦めない気持ち。知恵と工夫でエンジョイ。鑑定士さんから「これが昔の私です」と、主婦をやっていた時の写真を見せてもらった。そこには全然違う人が写っていた。同じ人間でも、パッとしない日々を過ごしているのと、パッとする日々を過ごしているのとでは、人相も変わる。鑑定士さんを見ていたら、なんだか「全女性憧れの存在」じゃないかと思った。自分を売り込む感じは皆無で、ただ、自分が本当に素晴らしいと思うことをやっていたら、勝手に蜜の方から集まってきた蝶々のように、天真爛漫、明るく可愛く爽やかに生きている、実にのびやかな女性だった。
さて、私だ。こんなにパーフェクトな美女に、いったいどんな顔面占いをすればいいと言うのか。私は見つめた。そして「これだ」と思うことを伝えた。何を伝えたかは秘密だ。これがまたクリティカルヒットして「さすがですね」とお墨付きをいただいた。別れ際に「坂爪さんにもハグをお願いしたい」と言っていただき、ハグをした。女の笑顔より優先するもの。そんなものはない。女の人には笑っていて欲しいと思う。悲しみを押し殺した笑顔ではなく、その場を取り繕うための笑顔でもなく、正真正銘の笑顔。正真正銘の笑顔は、人生の花だ。女の笑顔を見て、男も幸せになる。私たちが笑顔を失う要因の一つに、親との関係がある。親のために、こどもは自分を犠牲にする。女の笑顔より優先するものがあるかね。悲しい季節は過ぎ去った。可哀想な人間は一人もいない。
おおまかな予定
8月26日(火)東京都品川区界隈
以降、FREE!(呼ばれた場所に行きます)
連絡先・坂爪圭吾
LINE ID ibaya
keigosakatsume@gmail.com
SCHEDULE https://tinyurl.com/2y6ch66z
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ばっちこい人類!!うおおおおおおおおお!!


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