宮古島市のハンセン病療養所元職員逮捕 通帳や印鑑盗んだ疑い

宮古島市にあるハンセン病の国立療養所の43歳の元職員が、入所者などが管理する通帳や印鑑を盗んだ疑いで警察に逮捕されました。
盗まれた通帳の口座から、あわせて1900万円が別の口座へ不正に振り込まれていて、警察は元職員が関わった疑いがあるとみて捜査しています。

逮捕されたのは、宮古島市にあるハンセン病の国立療養所「宮古南静園」の元職員、長崎春美容疑者(43)です。

警察によりますと、ことし3月までのおよそ半年の間に、園長が管理する通帳1通と印鑑2本のほか、96歳の入所者が管理する通帳1通と印鑑1本を盗んだ疑いがもたれています。

口座から身に覚えのない引き出しがあると、入所者や園が金融機関に相談したことがきっかけとなって事件が発覚したということです。

警察が金融機関の防犯カメラなどを調べたところ、元職員が事件に関わった疑いが浮上したということです。

警察によりますと、調べに対し、容疑を認め、「SNS上で知り合って何度かやりとりを繰り返した人物の指示に従って盗んでしまった」と供述しているということです。

また、盗まれた通帳などの口座からあわせて1900万円が別の口座へ不正に振り込まれていたということで、警察は元職員が関わった疑いがあるとみて調べを進めています。

元職員が逮捕されたことについて、宮古南静園は「元職員が信用失墜行為をしたことを重く受け止めている。業務体制を見直し、職員に対する綱紀粛正を図っていきたい」とコメントしています。

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