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2025年8月7日(木)ニシゴリラの移動について

 京都市動物園では、日本動物園水族館協会(JAZA)のニシゴリラ管理計画に基づき、共同繁殖に取り組んでいます。このたび、当園の『ゲンタロウ』が繁殖を目的に、恩賜上野動物園へ移動することになりましたので、お知らせします。

移動する個体と移動先

愛称
性別
生年
月日
現在の飼園館
移動先
移動日
ゲンタロウ
オス
2011年
12月21日
京都市動物園
恩賜上野
動物園
10月
27日
アニー
メス
2013年
6月2日
東山動植物園
恩賜上野
動物園
11月
4日
モモカ
メス
2013年
4月24日
恩賜上野
動物園
千葉市
動物公園
10月
8日
・動物の体調等により、移動日は変更になることがあります。

移動の目的

ゲンタロウとアニーは、現在国内では数少ない繁殖可能な組み合わせであり、両個体とも繁殖適齢期に達したため、恩賜上野動物園で繁殖を目指すこととなりました。

なおゲンタロウとアニーは、恩賜上野動物園がそれぞれの個体の所有者である、千葉市動物公園及び東山動植物園からブリーディングローン(繁殖を目的とした貸借契約)により、借り受けます。

モモカは、千葉市動物公園にてモンタ(オス、1984年9月25日生まれ)との繁殖を試みます。モンタは高齢ではありますが、血縁個体が増えている国内のゴリラの個体群において、血統的に希少であることから繁殖適齢期に達しており、千葉市動物公園所有のモモカとの繁殖を試みることとなりました。

当園での飼育状況
令和7年8月7日現在、4頭(オス3頭、メス1頭)を飼育しています。
※今回搬出するゲンタロウを含みます。

国内飼育状況
令和7年5月15日現在、国内6施設で19頭(オス10頭、メス9頭)が飼育されています。

(参考)ニシゴリラ(ニシローランドゴリラ) 
 英名:Western Lowland Gorilla 
 学名:Gorilla gorilla gorilla

 西アフリカの熱帯雨林に生息しており、繊維質の多いものから果実まで多様な植物の他、シロアリなどの昆虫も食す。雄は成長すると背中が銀白色になりシルバーバックと呼ばれ、数頭の雌とその子どもからなる群れを作る。生息地の環境破壊と密猟により減少し、ワシントン条約付属書Ⅰ(絶滅の恐れが最も高く、特に厳重に取引が規制されている種)に指定されている希少種で、その繁殖が大きな課題となっている。

お問合せ先
京都市文化市民局動物園 総務課
電話:075-771-0210