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【速報】国内最古の学生寮「吉田寮」立ち退き訴訟 寮生と京大が和解、来年3月立ち退きへ 寮生会見「5年以内に耐震工事完了」一審では一部の寮生の居住継続認められるも京大が控訴

2025年8月25日 17:52
【速報】国内最古の学生寮「吉田寮」立ち退き訴訟 寮生と京大が和解、来年3月立ち退きへ 寮生会見「5年以内に耐震工事完了」一審では一部の寮生の居住継続認められるも京大が控訴

 国内最古の学生寮とされる京都大学の「吉田寮」をめぐり、大学側が寮生たちに退去を求めた裁判で、寮生側と大学側で和解が成立し、寮生側が会見を開きました。

 京都市左京区にある京都大学の「吉田寮」は、現在も使用されている学生寮として日本最古の寮とされていて、最も古い建物は1913年に建てられ、それ以降、寮は学生らによる“自治”によって運営されてきました。

 2017年、京都大学は建物の老朽化などを理由に、寮生に対し吉田寮から退去するよう求めましたが、一部の寮生が、建物を取り壊されることへの懸念などを理由に拒否。2019年、大学側は寮生らを相手に退去を求める訴えを起こしていました。

 これに対し、寮生側は、これまでの裁判で、「大学側が寮を残して補修することに合意したにもかかわらず、一方的に退去を通告してきた」「適切に補強すれば継続的に使用できる」などと主張していました。

 京都地裁は去年の判決で、2017年12月に大学側が行った新規の入寮募集停止の通達よりも前に入寮していた14人については、「大学側と寮の自治会の間で、『入寮者の選考を含む一切の手続きを自治会が行う』ことについて合意していたことが認められる」として、大学側の訴えを退け、明け渡しを認めませんでした。

 一方、2017年12月の通達以降に入寮した3人や、すでに退寮している元寮生については、大学側の主張を認め、明け渡しを命じていました。

 その後、大学側は「吉田寮生の安全確保のために明け渡しを求めることが必要」として控訴していましたが、25日、大学側と寮生側とで協議の場が設けられ、和解が成立したということです。

 寮生側によりますと、和解内容は、

①現在も住んでいる寮生らは来年3月31日を期限に吉田寮現棟を退去し、明け渡す
②この退去は耐震工事のための一時的な退去であり、寮生と大学との間の在寮契約が終了するものではない
③明け渡し後、大学は速やかに耐震工事に着手し、5年以内に工事が完了するよう努める。学生らがサークル活動などに活用している旧食堂棟は工事の対象に含めないこと

 などが大枠だということです。

 寮生側は、午後4時から記者会見を開きました。寮生の1人は「和解条項に盛り込まれた退去の条件は、提訴前に寮生側が大学側に提示していた内容と重なる部分がある。裁判に要した6年半は本当に必要だったのか。京大当局は話し合いをせず時間を浪費させたことを反省してほしい」と訴えました。

 一方、大学側はHPで「一定の期限は設けられながらも、耐震性能が不足する吉田寮に居住する全ての学生の退去が実現する見通しとなったことは、(新規の入寮を停止し、寮の老朽化対策を進める)基本方針の実現に向けた大きな進展であると受け止めています」とコメントしています。

最終更新日:2025年8月25日 18:07
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