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2025.05.04 11:30

すごいプロダクト50:Forbesアワード関係者が選出

Lensの「Lens RM」

推薦者|ジェームズ・ライニーCoral Capital Founding Partner & CEO

企業活動に潜む取引先リスクや風評リスクを可視化するリスク管理プラットフォーム。近年、DMMビットコインで482億円相当の暗号資産が不正流出し、トヨタ自動車の米国支社で約240GBのデータが流出するなど、サプライチェーン全体を狙った攻撃が増加。「Lens RM」は、こうした取引先由来のリスク管理基盤で、「情報収集・分析を自動化し、危機察知の早期化を実現する点が革新的」(ライニー)

ANYCOLORの「にじさんじ」

推薦者|奥村春香 特定NPO法人第3の家族 代表

VTuberグループ。配信だけでなく、楽曲制作や企業タイアップ、2025年には日本武道館でのライブや全国ツアーなどの大型イベントも実施する。「普段支援をしている、悩みを抱える学生からの支持も厚く、若者世代のひとつの居場所になっている。友達・家族・アイドルのように親しみをもてる一方で、あくまでバーチャルであるところが、現実世界で傷を抱えた若者たちを引つけているのでは」(奥村)

Nicebuildの「PLAUD.AI」

推薦者|牧本天増 WannaEat(U-NEX.HD) 代表取締役社長

AIを搭載した次世代のボイスレコーダーブランド。高精度な音声認識とリアルタイム文字起こし機能を備え、テキスト分析や要約を得意とする。多言語対応で異なる言語の会話をスムーズに記録・変換できる。カードタイプの「PLAUD NOTE AIボイスレコーダー」は、クレジットカードほどの大きさで、薄さ0.29cm。ワンタッチで録音できる設計が特徴。「直感的に使いやすく、ビジネスの効率化や意思決定をサポートしてくれます」(牧本)。写真はピンマイクタイプの新製品「PLAUD NotePin」。

シーベジタブルの 「シーベジタブルシリーズ」

推薦者|林 篤志 paramita 代表

国産海藻の持続可能な生産と新たな食文化を創出するブランド。漁業者と協力し、環境負荷の少ない方法で育成・収穫し、乾燥あかもく、海藻スープなどを展開。水産資源の減少や食の多様化が進むなか、海藻の栄養価に着目しつつ持続可能な海の活用モデルを提案し、海藻の可能性を広げながら、食と環境の未来に貢献している。「伝統食材を現代の食卓に取り入れやすくなる」(林)

ニッシリの「ラクガキボウシシートS」

推薦者|加生健太朗 一般社団法人つなげる30人 代表理事

特殊シリコンを採用したことで、スプレーやマジックなどのインクが定着しにくい落書き防止用シート。シートを貼るだけで手軽に導入でき、仮に落書きされた場合も簡単に拭き取ることが可能。従来の落書き対策と異なり、壁面を傷めることがなく、景観を維持しやすい。「この技術は自治体や道路会社にも展開され、都市の景観維持や防犯対策の新たなスタンダードとなるのでは」(加生)

トレーダムの「トレーダム為替ソリューション」

推薦者|畑瀬研斗 MEMORY LAB 代表取締役

AI技術とデータ分析を活用して企業の為替リスクを管理するサービス。リアルタイムの市場分析や予測機能を備え、最適な為替戦略の立案を支援する。グローバルなビジネス環境が複雑化するなかで、企業の為替リスク管理の重要性は高まっている。「我々も数年後には海外展開を目指しているため、非常に興味があります。今後、グローバルスタンダードとなる可能性を大いに秘めている」(畑瀬)

このほしの「awake」

推薦者|藤田 豪 MTG Ventures 代表取締役

電気も水もないインフラゼロの森に設置したオフグリッド仕様のトレーラーハウスによる宿泊サービス。秋田の大自然に佇み、冬は白銀の静寂に包まれ、夏は緑に溶け込む。ただそこに身を置くだけで、心と脳が深く癒やされる設計が特徴。デジタルデトックスを超え、自然と一体化しながら本来の感覚を取り戻す、新しいウェルネスのかたちとして注目されている。「都市化や情報過多に晒され、常に思考を巡らせる現代人にとって、あえて何もしないという体験は最も贅沢なリセットの方法」(藤田)

PEACHES GROUP JAPANの「Peaches.」

推薦者|中馬和彦 KDDI オープンイノベーション推進 本部 本部長

米国ロサンゼルス発で、韓国に拠点を置くクルマ文化を軸としたライフスタイルブランド。2024年11月、日本上陸を果たし、東京・渋谷にギャラリースペース「Peaches. Japan Garage」をオープンした。クルマ文化をベースに、ファッション、音楽、アート、ゲーム、飲食など複数のジャンルでプロジェクトを展開。「クロスオーバー型での新たなカルチャー形成が秀逸」(中馬)

パラレルの「パラレル」

推薦者|今井康貴 NTTドコモ・ベンチャーズ

友達と遊べる「たまり場」アプリ。通話やチャットをしながらゲーム、動画、音楽などのエンタメコンテンツを共有して、一緒に楽しむことができる。累計登録者800万人以上、ユーザーの1日あたりの平均利用時間は3時間を超え、Z世代、α世代を中心に熱量高く使われていることが特徴。「コミュニケーションの新たなかたちを創造する可能性を秘めたサービス」(今井)

シオノギヘルスケア、ピクシーダストテクノロジーズの「kikippa」

推薦者|村田祐介 インキュベイトファンド 代表パートナー

工事や複雑な設定は不要で、イヤ ホンジャックをつないでボタンをオンにするだけで、誰でも簡単に自然な40Hz変調音「ガンマ波サウンド」を聞くことができる。
工事や複雑な設定は不要で、イヤ ホンジャックをつないでボタンをオンにするだけで、誰でも簡単に自然な40Hz変調音「ガンマ波サウンド」を聞くことができる。

独自のアルゴリズムによって、テレビなどの音声を40Hz変調を施した「ガンマ波サウンド」に加工し出力するスピーカー。ガンマ波は記憶や集中に関係する40Hz前後の脳波。「認知症の原因因子であるアミロイドβの分泌を抑制する効果のあるガンマ波を音響として発振できる機器として注目され始めている」(村田)

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文=フォーブス ジャパン編集部 写真=西原秀岳、草間智博

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2025.08.25 16:00

“安心”で、親と子を自由に。見守りGPS「BoT」に宿る、ものづくりの本質

子ども用GPS市場のパイオニアであり、リーディングカンパニーのビーサイズ。シンプルな5cm角のAI子ども見守りサービス「BoT」は、ふたりの子どもの父親でもある開発者の「子どもに冒険と挑戦の機会を与えたい」という思いから生まれた。


わが子が小学生になったとき、自由に冒険ができるのだろうか―。幼い2人の子どもたちの将来を想像し、ビーサイズ代表八木啓太(以下、八木)はそんな疑問を抱いた。

「私が子どものころは外で自由に遊べた時代で、ご近所さんも見守ってくれていました。しかし、今は安心して子どもを送り出せる環境も失われつつあります。そのため、昔、地域社会が見守ってくれたような『安心』を新しい時代で補うデバイスがつくれないだろうかと考えました」

八木自身は幼少期を山口県の田舎で過ごした。晴れた日は森を探検し、雨の日は妹たちのおもちゃづくりに興じる。そうした原体験が今の八木を形成したと振り返る。

「子どものころに『まだないもの』をつくって他者に喜ばれた成功体験が、私のものづくりの原点です。そして、自然以外に何もない森の中で遊んだ経験は、枠にとらわれずに思考する基礎になったと思います」

子どものころの体験が人格形成に影響を与え、そこから生まれたものが将来を輝かせる。自らがそう実感するからこそ、子どもたちに冒険の機会を与えたいという思いは強い。

「時代が変わったとはいえ、過保護になりすぎると子ども時代の体験が貧弱になりかねません。次世代を担う子どもたちの経験のボキャブラリーを減らさないために、安心して冒険できるよう構想したプロダクトが『BoT(ボット)』です」

最新モデルのBoT。時計やバッテリー残量が表示される「あんしんディスプレイ」を業界初搭載。子どもが時間に沿って行動したり、自ら充電を行ったりと、主体的に行動しやすい環境を整えることで、自立を促す。
最新モデルのBoT。時計やバッテリー残量が表示される「あんしんディスプレイ」を業界初搭載。子どもが時間に沿って行動したり、自ら充電を行ったりと、主体的に行動しやすい環境を整えることで、自立を促す。

「BoT」は高精度GPSが自動で子どもの現在地を連続取得し、親はスマホのアプリで子どもの現在地のみならず、その足取りまで確認できる。AIが子どもの行動や生活習慣を把握することで、パーソナライズされた見守りを実現した。

今でこそ子ども用GPS市場に参入する企業も増えたが、当時は同様の製品はまったくなく、ゼロからの研究開発。思うように精度が安定せず、完成までに3年もの期間を費やした。

「万全の信頼がなければ、親は安心してわが子を託せません。100%に近い精度を求め、結局最初の1年半に試行錯誤した研究成果はすべてボツにしました。それでも安心の実現にこだわり、3年もの時間をかけたのは我々らしさでもありますね。研究開発型のスタートアップだからできたことだと思います」

ユーザーとして、ほかならぬわが子を託せるのか。シンプルな問いを重ねた結果、BoTの生産工程では設計者が常に全製品をチェックし、設計通りの量産ができているか、品質に問題はないか、東京の工場で常に目を光らせている。開発から生産まで「Made in Japan」と「安心」を徹底して追求した。

「ソフト開発からハードウェアの設計、量産、品質保証まで、一貫して手がけていることが我々の強みです。子ども用GPS業界ではOEMやODMで調達した製品を販売するメーカーが主であり、ここまで一貫して自社で担っているメーカーは日本では当社だけです」

BoTの見守りで親と子を「解放したい」

BoTは「子どもの自由と挑戦を支える」ことを目指す。一方で、見守りは行動の制限や監視にもつながりやすい。そこで、BoTはあくまで“そっと寄り添う存在”にとどめ、極力その存在感を主張しない設計にこだわっている。

例えば、デバイスのデザインやUXがシンプルに徹しているのは「つい触りたくなりがち」な子どもたちの好奇心をいたずらに刺激しないため。親がスマホから見られるUIや通知も最小限に抑え、余計な不安や興味をあおらないことを心がけている。

ユーザーの気を引くことを追求したSNSやスマホゲームとは真逆の発想だ。

「多機能は一見有意義ですが、子ども用GPSの場合はかえって不安を助長しかねません。親としては、子どもが健やかに過ごしていれば十分。AIが適切に見守っている状態を実現し、何かあれば通知をする設計にするなど、親子のありのままの人生に敬意を払い、それを邪魔するノイズをBoTが排除するようUXをデザインしています」

ビーサイズ代表の八木。「次世代を担う子どもたちには、経験のボキャブラリーを減らさずに安心して冒険してほしい 」と語る
ビーサイズ代表の八木。「次世代を担う子どもたちには、経験のボキャブラリーを減らさずに安心して冒険してほしい 」と語る

理想は「便りがないのは良い便り」の状態。BoTが子に付き添い、親の不安を肩代わりすることで、親と子を解放したいと八木は続ける。

「親が子どものことを考えるとき、『大丈夫かな』と不安がるのではなく『きっと大丈夫』と希望をもてるようにしたいのです。そうやって親子が前向きに各自の人生に集中できれば、一緒にいる時間の価値もより高まると思っています」

親視点から生まれたBoTだが、今では子どもにとってもお守りのような存在だ。「『BoTでママとパパが見ているからバスに乗れるようになった』『BoTがあるから失敗しても大丈夫』と、見守ってもらえているから子どもは勇気が出ます。『BoTがあることで前向きになれた』と親子双方から言っていただくことも多く、親も子も成長できるプロダクトになれているのかなと思います」

ものづくりは社会の在り方を変えられる

子ども用GPSとして展開するBoT。今後は高齢者の見守りサービスへの応用、そして世界への拡大を予定している。

「日本は少子高齢化における課題先進国です。そのソリューションとしてBoTが価値を提供できれば、日本のものづくりで世界的な貢献ができると思っています」

IT産業に対し、ものづくりには時間と資金が必要だ。一度市場に出したら変更ができず、在庫を抱えるリスクもある。そういった難しさがある半面、ものづくりはイノベーションを起こす有効な手段でもあると八木は強調する。

「ソフトウェアだけでは解決できないような社会課題であっても、ソフトとハードの融合によって、新しい解決策が生まれる可能性があります。パーソナルコンピュータの父といわれるアラン・ケイは『ソフトウェアに対して本当に真剣な人は、独自のハードウェアをつくるべきだ』と語りました。BoTもまた『子どもを見守る』ための独自ハードウェアを開発することが最適解でした。親子が真に安心でき、いたずらに興味を引かず、学校にもっていける、小さくてシンプルなデバイスが必要だったのです」

子どもの行動や親子の関係性を変えるBoTもまた、世の中を変化させる製品と言える。そうやってプロダクトを通じて社会のより良い在り方を提案することこそ、ものづくりに携わる人間の役割だと八木は信じる。

「BoTは私自身が感じた社会課題を解決するために始めた、いわば社会実験のようなものです。仮に失敗を恐れて顕在化した市場だけを狙っていたら、新しい市場は創出されなかったでしょう。子どもが失敗から学んで成長するように、失敗がなければ次なる種は生まれない。その意味で、真に社会課題にチ ャレンジし、世界でプレゼンスを発揮する日本発のプレイヤーが増えればうれしいですし、我々も少子高齢化のソリューションでもあるBoTによって、日本の優位性を生かしたものづくりで革新を続けていきたいです」

子どもの冒険を見守り、経験のボキャブラリーを増やすことを目指すBoT。その思想は「失敗が次の種になる」というものづくりの本質と重なる。八木の一貫した信念はプロダクトを通じて、未来をかたちづくっていく。

ビーサイズ
https://www.bsize.com/


やぎ・けいた◎1983年生まれ。大阪大学大学院で電子工学を修了後、富士フイルムにて医療機器の機械設計に従事。2011年ビーサイズを創業。世界で最も自然光に近いLEDデスクライト「STROKE」を開発し、国内外のデザイン賞を多数受賞。「ひとりメーカー」として話題に。17年、見守りGPS「BoT」をリリースし、子ども用GPS市場を創出した。

Promoted by ビーサイズ | text & edited by Natsumi Amano | photographs by Kenta Yoshizawa