超訳「ニーチェの言葉」(白取春彦編訳)から
056 反対する人の心理
提示されたある案に対して反対するとき、よく考え抜いたうえで確固とした根拠があって反対する人はごく少ない。
多くの人は、その案や意見が述べられたときの調子とか言い方、言った人の性格や雰囲気に対して反発の気分があるから、反対するのだ。
このことがわかれば、多くの人を味方にできる方法が何かがおのずと知れてくる。
表現の方法、説得の仕方、物言いの工夫という技術的なものも確かにあるだろうけれども、それらの上には、技術では及ばないもの、つまり、意見を述べる人の性格や容姿、人柄、生活態度などがあるということだ。
『人間的な、あまりに人間的な』
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ニーチェ的な言説は、最終的には「批判」している自らを疑わざるを得なくなって、袋小路にに陥ることになるということは、その生涯をみれは自ずから然りです。
それでもニーチェが多くの人に読まれるということは、善悪的な価値観ではなく、共鳴するか否かの価値観において、読む側。接する側に共通するなにかがあるからだと思います。
その何かなるものとは何ぞや。理由は自分で見つけるところにあり、それが、さらに惹きつける要素にもなっていると思います。
袋小路に陥らないためには、それなりの努力をすれば回避できることでもあり、また人によっては、努力しなくとも、そうなんだと承諾すれば足りることでもあると思います。