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ラマポーザ大統領、日・南アビジネスフォーラムで講演
(南アフリカ共和国、日本)
ヨハネスブルク発
2025年08月25日
第9回アフリカ開発会議(TICAD9)のため訪日したシリル・ラマポーザ南アフリカ共和国大統領は8月21日、横浜市内のホテルで開かれた日・南アビジネスフォーラムに出席し、日本企業にさらに積極的な貿易・投資の拡大を訴えた。
南ア大統領府の発表によると、ラマポーザ大統領は、南アの対日輸出がプラチナや石炭、マンガン、チタン、鉄鉱石といった鉱物が中心の一方、対日輸入の多くが自動車や同部品、建設機械など製造業品などといった現状を示し、長年にわたる両国の経済関係を多様化し、強化するべきだと述べた。
その上で、南アと日本は、バッテリー用鉱物や自動車部品、再生可能エネルギー、水素技術という戦略的分野で協力する大きなチャンスがあるとした。鉱物や再生可能エネルギー分野での南アの優位性は、日本の消費者や産業界の伸びている需要を満たす上でもユニークな立場にあるとの認識を示した。
現在、日本市場で販売されている南アの農産物や関連製品について、ルイボスティー、スパークリングジュース、かんきつ類、ワイン、アボカド、バターナッツ(カボチャの一種)、トウモロコシなどを挙げた。南アは厳格な衛生・植物検疫基準とトレーサビリティーシステムを備え、ニッチで高付加価値な製品を拡大している世界トップクラスの農産物輸出国であることから、こうした製品のさらなる対日輸出拡大に期待を示した。
さらに、既に日本企業の多くが南アに拠点を構えていることを引き合いに、南部アフリカやアフリカ大陸への進出拠点としての南アの優位性についても注目すべきだとし、南アをアフリカへのゲートウエーとして、持続可能でイノベーション主導のアフリカ経済発展を実現するために、日本と協力する用意があるとも述べた。
南アは、これまで重要な輸出先だった米国との緊張関係に伴う悪影響もあり(2025年8月14日記事参照)、フォーラムでも「米国による最近の関税決定は、南アの伝統的な市場だった米国への依存を試練にさらした」とも述べ、「南アと日本は、公正な貿易、持続可能な投資、バリューチェーン統合を支援するルールに基づくグローバルシステムを共同で推進することができる」「(こうした協力は)外部からの貿易混乱に対する相互の回復力を高めるだろう」とした。
演説するシリル・ラマポーザ大統領(ジェトロ撮影)
(的場真太郎)
(南アフリカ共和国、日本)
ビジネス短信 bb95215b73ff5918
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