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お前はいいぞ。もっとやれ。

石川在住の女性K様から「たまたま東京にいたから会いたい。購読料をお渡ししたい」とご連絡をいただいた。無料で記事を公開していると、時折「購読料です」と言ってお金をくださる方にお会いする。そんな時、とても愉快な気持ちになる。値段を設定してその金額で売るよりも、自由を感じる。「楽しいなあ、この世は」と思う。実際にそれを口にする。その日の朝には想像もしていなかった夜を迎える。会いたい人に会うと言うよりも、想像もしていなかった人と、想像もしていなかった出会い方をする。まったく愉快だと思う。

K様は「顔面占いをお願いしたい」と言った。顔面占いとは、所持金がなくなった時に私が編み出した苦肉の策で、別名「偏見占い」とも言う。値段は決めていない。出せるだけ出して欲しい。気に入らなかった場合は私に水をぶっかけて帰って欲しい。その際のお代は無料である。占いと言っても、ただ、相手の顔を見て思ったことを言うだけのストロングスタイルになる。一応、毎日それなりの人と会っているので、人を見る目はあるつもりだが、私の性根はひん曲がっているので、独断と偏見が強い。それでもいいですかと聞いたら「もちろん!それが坂爪さんの魅力です」と言っていただけた人にだけ、私が見た印象を伝える。

私はK様を見つめた。軽いやりとりを交わしながら、言葉が降ってくるのを待った。と、その時、ガッと来た。天から言葉が降ってきた。これだ。これしかない。私は「もっとやれ」と言った。ちゃんとやれではなく「もっとやれ」と言った。自分のダメなところを直してまともな人間になろうとするのではなく「お前はいいぞ。もっとやれ」と言った。あなたはすでに最高で、その最高の素質を出し惜しみするのではなく、より一層出す。出せば出すほど幸せになる。出せば出すほど楽しくなる。嫌われる人からは嫌われるかもしれないが、そんなことがまったく気にならないくらい、楽しい時間と、楽しい仲間に恵まれる。だからこそ「もっとやれ」と言った。K様は「それを聞くために石川から来たのだと思います」と言った。見る人が見たら茶番に感じるのかもしれない。だが、この時、我々二人は神の光に包まれていた。

人生を変えるのは簡単。怖いことをやることだ。恐怖を感じること、こんなことをしたら自分はダメになるのではないかと思うことをやることだ。身近な所では断捨離が有効。捨てて捨てて捨てまくる。最初は不要なものを捨てる。これは簡単。断捨離は二周目からが本番。一周目は「これは取っておこう」と思ったものも、二周目には「案外これがなくてもいけると思う」と思ったりする。それを捨てる。勇気を出して捨てる。苦虫を噛むような顔をしたり、時には涙を浮かべながら捨てる。これでスッキリ。かなりスッキリ。極め付けは三周目。まさかこれを捨てることになるなんてと思うものを捨てる。大事なものを捨てる。自分のアイデンティティになっているものを捨てる。これは怖い。めちゃめちゃ怖い。涙も出ない。戦慄が走る。自分がダメになる予感に震える。生活ができなくなる。この「生活ができなくなる」に光がある。生活を捨てると、生身の人生が輝く。

さあ、やってみよう。最高の断捨離とは「アイデンティティを捨てる」ことである。これはポップな自殺である。命を失う訳ではない。命以外を失うのである。人を殺せと言っている訳ではない。命を大事にするために、命以外のものを一旦全部捨ててみましょうと言っているだけだ。たとえば私はTシャツを捨てた。全部捨てた。一枚残らず捨てた。Tシャツを全部捨てる日が来るなんて思ってもいなかった。普通、生きている限り誰もがTシャツを一枚か二枚は持っているものだと思っていた。それを捨てた。捨てた時の解放感は凄かった。それは「思い込みからの解放」であった。よく「ワクワクすることをやりましょう」と言うけれど、ワクワクなんてレベルではなかった。ゾクゾクした。体が震えて、アドレナリンが出た。平和な我が家が、いきなり戦場になった。この感覚がよかった。人間、生きている間に何回死んで何回生まれ変われるかの勝負である。死ななきゃと思うのではなく「死ねる喜び!!」と思いながら、死ぬのである。私に会う人も、私に会うことでポップな自殺をしているのだと思う。さあ、死のう。何度でも死んで、何度でも生まれ変わって「楽しいなあ、この世は」と言いながら笑おう。

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おおまかな予定

8月25日(月)東京都世田谷区界隈
以降、FREE!(呼ばれた場所に行きます)

連絡先・坂爪圭吾
LINE ID ibaya
keigosakatsume@gmail.com

SCHEDULE https://tinyurl.com/2y6ch66z

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坂爪圭吾 ばっちこい人類!!うおおおおおおおおお!!

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