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心の底からありがとう/Novel by ぬ

心の底からありがとう

3,451 character(s)6 mins

そのたったの五文字が少し歯がゆかった。

Main:gn.sr
Sub:mt.mm.ch

ご本人様達には一切関係ございません。
MOBが出てきます

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「お前ら引きつける役と殺す役どっちがいい?
特別に選ばせてやるよ」

メテヲがイラつきながら2人に言う

「レイマリさんどっちがいいですか?」
「殺す役で」

レイマリが少し食い気味で言う

「わかりました、じゃあ僕が引き付けますね」

ガンマスが少し嫌そうに言った

「それにしても今回の任務絶対俺たち
適任じゃないですよね」
「まぁターゲット美少年コレクターですからねひなにきとかの方が適任ですよね」
「メテヲは完全に巻き込まれ事故なんだけど…」

二人がテンションを低くする横で
メテヲが憎しみたっぷりに言った
というのも遡ること数時間前

***

PM.3時過ぎ頃ちょうどお茶会が開かれる時間帯
今日のお茶会はめめんともり、ガンマス、Sレイマリ、メテヲ、茶子の5人でだった。

「ガンマスさん、レイマリさん仕事は?」

めめんともりの鋭利な言葉が2人の胸を刺す

「ウッ!でも自分はガンマスさんよりマシです!」

メテヲは始まったなという慣れた表情で
アワアワしている茶子をなだめている

「え!?ちょレイマリさん!?見捨てないでくださいよ!」
「嫌ですよ!」
「はいはい、そんなお猿さん同士の喧嘩なんて
見たくありません、今回はサボり魔なお二人が呑気にお茶会に足を運んだのでついでに任務を与えます、2人だけじゃ不安なのでメテヲさんついでについて行ってください」
「え」

村長が2人に無慈悲に任務を言い渡す
その横でメテヲは放心していた

「内容は──────」

***

そうその内容こそが今回の任務
人身売買に手を出しているお偉いさん達が
集まる場に潜入し美少年コレクターの
ターゲットを殺せというものだ。

普段であればこのような潜入任務
ひなニキこと柊鳴ルカが引き受けることが多い
しかし今回はめめんともりが仕事をしなさすぎる罰という名目の任務なため、二人+その場にいたせいで巻き込まれたメテヲに任されたのだ

「はぁこれ仮に僕が惹き付けられなかったら
どうなるんだろ……」
「追加の罰則とかじゃないですかね?」
「そもそもの問題としてガンマスが
顔布を外す必要あるけどいいの?」

メテヲが少し心配そうに言う

「あー、まぁ、任務なので、あとフードは許されたので、はい」
「ならいいけど、ていうかレイマリ絶対
フラグ建てんなよ?」
「あははー建てるわけないじゃないですかー」

レイマリが棒読みで言う

「心配だなぁ……」

メテヲは不安と心配を募らせた瞳を揺らした

***

「御三方に衣装を用意したので着てください
着替え終わった方からメイクとヘアアレンジしますね」

そう言いながら茶子が楽しそうに3人を
更衣室に押し込んだ。
メテヲの衣装は白いシャツにワイドパンツ。
Sレイマリの衣装は白いシャツに
サスペンダー付きの黒いズボン。
ガンマスはSレイマリと同じもの+顔まで隠れる白いローブ。3人共通のアクセントとして
メテヲ はトパーズ、Sレイマリはペリドット、ガンマスはマンダリンガーネットのブローチに見せかけた通信機だ。
茶子は完成を今か今かと楽しみに待っていた

初めに出てきたのはメテヲで
茶子は少し興奮気味にメイクとヘアアレンジを始めた。

「完成です!メテヲさんの素材を生かした
メイクで、動きやすいよう一つ結びにしましたそして衣装は大人な雰囲気を出しつつ
男の娘であると言っていたのでワイドパンツにしました!」

次にでてきたのはSレイマリ
茶子はメテヲが上手くいったことも相まって
ウキウキしながら作業に取り掛かった

「完成です!少し幼く可愛めにしたメイクに
ハーフアップの髪型です!衣装はサスペンダー
付きのズボンで幼さを出しながらもネクタイで
大人な雰囲気を出しました!」

最後はガンマス、ガンマスの要望で
メイクをするなら1体1ということで
茶子が中に入りメイクをすることになった
ガンマスの素顔を見るという緊張感と
本当は嫌なんじゃないかという不安を抱え
ながらガンマスの顔を見た。

「綺麗」

綺麗、それ以上でもそれ以下でもなく
ほかの言葉では言い表せないほど
綺麗、その一言に尽きる顔立ちだった
透き通る白い肌にそれを際立てる濡鳥色の
ミディアムヘア極めつけに長いまつ毛に黒金剛の瞳そして顔全体の雰囲気に似つかわしくないギザギザとした歯、茶子は体感数十分見惚れていた

「あっすみません!見惚れてて」
「大丈夫ですよ」

ガンマスは少し目を伏せながら微笑んだ

「あの、言いたくなかったらいいんですけど
ガンマスさんってなんで顔を隠すんですか?」
「あー気になります?」
「はい、気にならないと言ったら嘘になります」
「少し長くなりますから化粧してる間に話しますね」

ガンマスはそう言い、一呼吸おいて語り始めた

僕の産まれた家は代々神に生贄として
捧げられる一族だったんです
そして運が悪いことにその生贄に
僕が選ばれてしまったんです
でも僕の顔を親や親戚はとても気に入っていて
僕の代わりに僕と同じ年に産まれた親戚の
少女が捧げられたんです
その子はよく僕と同い年だからと
よく遊んでいたんです、だからその子が
捧げられるまで毎日遊んでいました。
でもその子が捧げられる日に
その子に言われたんです。
『アンタがそんな顔してなきゃ私が死ぬことは無かったのに』って、それからですかね
顔を出して生活していると吐き気だとか震えが止まらなくなったんです。
だから顔布をいつもしてるんですよ。

「これが理由ですかね 、茶子さん」

茶子を呼びかけるガンマスの声は誰が聞いてもわかるぐらい震えていた

「ありがとうございました、メイクも終わったのでフード被って大丈夫ですよ」
「わかりました、ちょっと落ち着きたいので
さきに2人のとこに行っててください」
「わかりました」

少し時間が経つとガンマスがいつもの調子に戻ったのか更衣室から出てきて会場へ出発した

***

「うわ、ひっろ」
「豪華ですね、じゃ俺は紛れてるんで
ターゲット捕まり次第呼んでください」
「了解、ガンマスはメテヲの近くにいて」
「了解です」

レイマリが人混みに紛れ込んだのを確認すると
メテヲとガンマスも歩き始めた
すると早速ターゲットが引っかかった

「そこのお坊ちゃん方少しお話いいかな?」

ターゲットの近くの美少年は生気を失った瞳をしている

「大丈夫ですよ」

メテヲが社交的な笑顔で返事をした

「連れの少年はフードを取らないのかい?」
「あぁこの子は少し恥ずかしがり屋でね
周囲の人間からの多くの視線が気になってしまうんだよ」
「へぇ」

メテヲは遠回しに此奴は周囲の大勢の人間から視線を集めるほど顔がいいと言った
一方ターゲットは品定めするように
ガンマスのことを見ている

「坊ちゃん、少しの間此奴を貸すから
連れの顔を見せてくれないかい?」
「いいけど見るなら会場から離れたところで
見てくれ、あと終わるまでに帰って来なきゃ
おじさんの連れ貰ってくからな」
「いいさ、それは物々交換ということでな
じゃあ行こうか」

ガンマスはターゲットに言われるがまま
ついて行った

***

「ここまで来たらいいだろう?
ささ、早く顔を見せてくれ」

会場の隣の部屋のソファに座りターゲットが
我慢できないという様に急かしてきた
その様子をガンマスは不快に思いながら
フードをゆっくりと外した

「おぉ!濡鳥色の髪に黒金剛の瞳長いまつ毛
白く透き通る肌!上出来だ!あんな奴の所に
いるのではなくて俺のところに来い!」
「ぁ……」
「もしかして喋れないのか?」
「ちが」

顔をまじまじと見られる不快感に
ガンマスは吐き気が止まらなくなり
軽いパニックも起こした

「お前、喋ったらどうだ?」

ターゲットにそう言われ押し倒された時
銃声が聞こえた

「関心しないなぁ、俺の仲間に手を出すなんて」
「なんだお前は!?」
「お前が気に入った其奴の仲間だよ、じゃあな」

レイマリは無慈悲に脳天を撃ち抜いた

「ガンマスさん平気ですか?俺は目を瞑ってるんでその間にフード被っちゃってください」
「うん」
「どうしました?」
「いや、その、ありがとう」
「!どういたしまして!さ、帰りましょ」
「そうですね」

ありがとう、そのたったの五文字が恥ずかしかった

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