小4女児、給食無理強いされ適応障害 学校は月1「感謝・完食の日」

武田啓亮
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 広島県尾道市教育委員会は18日、2023年に市立小学校4年の女子児童がいじめに遭っていたと明らかにし、調査報告書や再発防止策を公表した。

 報告書によると、女子児童は同年4月、同級生3人に無理やり給食を食べさせられそうになったことなどを機に、登校できなくなった。児童は適応障害と診断され、翌年転校したという。

 市教委によると、文部科学省のガイドラインでは、学校はいじめに関連する情報の記録・保存を求められているが、初動対応での被害児童の保護者とのやりとりを記録していなかった。また、同校では「感謝・完食の日」を月1回設けるなどの給食指導が行われていた。再発防止策では、記録の徹底のほか、給食の完食を児童に無理強いしないことを改めて各校に周知することなどが盛り込まれた。各校の教頭や教務主任などを通じ、市立小中学校の教員に対して研修するという。

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この記事を書いた人
武田啓亮
福山支局|withnews
専門・関心分野
歴史、戦争と平和、教育、サブカルチャー