合成麻薬「フェンタニル」について、アメリカのグラス駐日大使が根絶へ向け日本に協力を訴えました。日本でも中毒死が新たに確認されるなど、脅威が迫っています。
流通ルートに中国政府が関与?
「フェンタニルにより毎日200人を超えるアメリカ人が命を落としています。この危機的状況に対処するには、強い決意と協力体制が求められます」
「史上最悪の麻薬」と呼ばれる合成麻薬フェンタニル。カナダやメキシコからアメリカにも大量に流れ込んでいて深刻な社会問題となっています。アメリカは、フェンタニルの流通ルートには中国政府が関与しているとみています。
「中国共産党は賢いです。メキシコへの直送をやめ、他国や機関を経由するルートに切り替えました」
アメリカではフェンタニルが蔓延(まんえん)していて、2022年には7万6000人以上が過剰摂取して死亡しています。
フェンタニルの中毒者があふれ「ゾンビタウン」と化した街もあります。ただ、中国政府は「中国は関わっていない」と主張しています。
日本で製造される恐れも
フェンタニルを巡る危機は、日本にも迫りつつあります。
「フェンタニルに関連する検挙事例といたしまして、合法的な使用を認められた医療用フェンタニルの目的外使用事案2件を把握している」
警察庁は3年前に麻酔科医が医療用フェンタニルを自分に注射して使用した事例や、フェンタニルの成分が含まれた貼り薬を交際相手に貼り死亡させた事件が起きていたことを明らかにしました。
世界で急速に増えているフェンタニルの中毒者。専門家はこう話します。
「本当に塩でいうと、一粒二粒で死に至るということなので。そういう意味では国外から運ぶのも楽だし、街中に流通するのも非常に大量のものが出回る可能性も高いということで、より多くの人にアクセスされる可能性がある薬物」
フェンタニルが日本で製造される恐れもあるといいます。
(「グッド!モーニング」2025年7月9日放送分より)