2012年に清涼飲料「レッドブル」の開発者の孫が起こしたとされる死亡ひき逃げ事件を巡り、タイの裁判所は22日、捜査で不正に訴追を取り下げたとして当時の検察幹部に禁錮3年、担当検事に同2年の判決を言い渡した。事件では富豪を優遇して捜査がゆがめられたとして、市民の激しい反発を招いた。
孫はウォラユット・ユーウィッタヤー容疑者で、12年に首都バンコクで高級車フェラーリを運転中、警察官をはねて死亡させ逃走した疑いがある。コカインも服用していたとされる。
訴追取り下げによって世論の批判が高まった後、警察は新たな証拠を得たとして再び逮捕状を請求。タイメディアによると、ウォラユット容疑者は国外で生活している。(共同)