<アークナイツ【焔燼曙明/RISE FROM EMBER】>映像作品としての密度や付加価値を 絵画的な構図の美しさも 渡邉祐記監督インタビュー
配信
人気ゲーム「アークナイツ -明日方舟-」が原作のテレビアニメの第3期「アークナイツ【焔燼曙明/RISE FROM EMBER】」がTOKYO MXほかで放送されている。動きと静の緩急や光と影のコントラスト、緻密な質感などYostar Picturesによる美しい映像が話題になっている。アニメを手掛ける渡邉祐記監督に制作の裏側を聞いた。 【写真特集】「アークナイツ」第3期 まさに神作画 映像美! カット一挙公開
◇1,2期と3期の内容は相互に補完し合う
--ゲームを含めて「アークナイツ」の魅力をどのように考えていますか?
切り口によって複数挙げられるとは思いますが、とりわけ大きな要素として、作品内容を咀嚼する楽しみ方を提示している点があると思います。私個人の認識ですが、コンテンツの消費速度が世界的に加速し続けていることに強い懸念があり、作品とじっくり向き合う楽しみ方自体を知らない人も増えているように思います。コンテンツを制作をする側も無関係ではいられず、即時的な快楽の提供に失敗すれば淘汰されてしまう。そんな時代の流れの中で「アークナイツ」という作品は特異な構造をしており、プレーヤーが時間をかけて一つ一つの情報を咀嚼していくゲーム体験を念頭に作られていると感じました。
ゲーム制作について私は門外漢なので飽くまで外から見た印象に過ぎませんが、試行錯誤を繰り返し戦略を練って目標達成を目指すストラテジーゲームとしての側面から、多層的に描かれる人間ドラマや壮大な世界観といったストーリーテリングの部分まで、作品と深く長く向き合った人ほど大きな喜びを得られる作りになっているのだと思います。映像化するにあたって、我々アニメスタッフも視聴者に作品を咀嚼してもらう構造を重要視しており、原作再現だけに留まらず映像作品としての密度や付加価値を織り込めるよう制作に臨んでいました。繰り返し見る度に、物語をより深く理解し楽しむことができる、そういった魅力を提示することができていれば幸いです。