「鉄道模型趣味」創刊1000号 80年近い歴史と誌面に込めた平和の願い 終戦5か月後の発行に見える“情念”
■車両番号記録し…“スパイ容疑” 消えた鉄道趣味雑誌
名取紀之編集長「四国で客車が好きなファンが客車を調べていた。手帳に(客車の)番号を書いていた。駅員から通報されて、降りた駅でスパイ容疑で捕まってしまってね。それでえらいことになったわけですよ。それが発端になって、残っていた(鉄道趣味の)本は、すべてが『時局に沿う』という言葉とともに廃刊するんですよ」
名取紀之編集長「非常にいろいろとつらい思いをして、ニ度と我々が好きな鉄道をそういう他意をもって意図されないような、本当に純粋な趣味を育てたい思いを込めて、やっぱりこの『趣味』って言葉を使っているのですよ。やっぱり、趣味っていう言葉を公言できる世の中でなければいけない、という思いがこもっているのですね」
趣味を自由に楽しめる時代が続くことを願っています。