自分の場合、おっさんを通
り過ぎてじじいの類に入る
年齢なのだろうが、自分か
ら誰かれ構わず二輪乗りを
見たら話しかけるというの
はほぼ無い。
自分が昔乗っていたマシン
や同系統のマシンを綺麗に
乗ってる人を見たら「綺麗
ですね」と言う事はあって
も。
そして、私は基本的に年齢
に関係なく、初対面の相手
には敬語を使う。標準語で。
最初から方言で偉そうに年
上ぶって見下したりとかは
絶対に私はやらない。
昔はこうだった、という事
も、物理的な歴史的事実は
言うが、昔のおっさんらに
異様に多かった「どうだ偉
いだろ」的な点から私は語
る事はしない。
私自身、昔カタリの戦中派
を多く見て来て「うっさい
わ、このハゲ」とか思って
いたクチだから。
それは小学生の時から。
但し、技術巧者や頭脳や技
法や知性が高度な人の話は
年齢関係なく真剣に聴く。
食い入るように聞く。
それには年齢、性別、国籍、
氏素性、肩書、出自等々は
一切関係ない。
だが、二輪の場合は、ごく
ごく一部の「乗れてる(た)」
「解っている」人を除いて、
大抵は一般ライダーはただ
齢だけ喰っていて中味はし
ょぼいトロ臭いのしか世間
にはいないので、こちらか
らは話しかけもしないし、
話しかけられても、数秒話
せば相手の中味のレベルが
判るので、それ以上突っ込
んだ話になる事は稀だ。
レース経験者や関係者でさ
え「解って」いなくて、
はぁ?というような類はか
なりいたりする現実がある。
いや、これほんとの話。
言ってる事、それ誤謬で誤
認なのになぁ、というケー
スは、たとえレース関係者
であろうとかなりある。
レースやってりゃ誰でも内
実が超上級者であるという
事は絶対に無い、という現
実の現れだろう。それを人
の世では真実という。
まして、一般の公道走りの
人などはかなり解ってない。
そして、意外だろうが、バ
イク屋という業種にいる人
らで本当に二輪の事を解っ
ている人たちは極めて少数
だ。大抵の町のバイク屋な
どは二輪の事を知らないし、
平気で嘘を初心者に教える。
あれに似ている。刀屋とい
う業種に。
刀屋のうち、真に日本刀や
刀職の技法に精通して理解
している刀屋というのは極
めて少ない。これホント。
私がこのウェブ日記等で書
く事などは、私が蓄積した
経験と知見と理論のうちの
ごくごくほんの芥子粒程の
一部しか書いていない。
しかも、極めて初心者レベ
ルの人が読んでも即理解が
及ぶような事しか書いてい
ない。
真の深いところは、それを
真に正鵠を射るように解す
る者同士の間でしか話さな
い。日本刀についてもそう。
理由は簡単。
レベルが違いすぎて理解が
及ばないと対話どころか会
話さえも成立しないからだ。
小学生に方法序説の話して
も、結論を得る以前に最初
から小学生はわけわかめで
しょ?
あるいは物権についての判
例学説の議論などもできな
いように。
それとおんなし。
例えば二輪が乗れない人に、
接地感とトラクションの関
係を運転手=乗り手側の感
知側面から、あるいは二輪
走行技法理論面から、もし
くは物理的現出現象との因
果関係から、技法と見識の
深化を求めて対話を期待す
るほうがどうかしている、
と私自身は思っている。
ただ、私は走行中は、私の
相方のように対向二輪車か
ら挨拶されてもガン無視と
いうのはない。私は挨拶は
する。
しかし、剣の世界で、たか
だか畳表の一枚巻きの据え
物さえも自由自在に切れな
い人間が、ただ年齢が行っ
て段位が高いというだけで
偉そうに他人に剣法につい
て説諭したりしてるのは、
それは虚構であるからおか
しいでしょ?と。
誰がそれを口にしているの?
という具合で。
二輪の世界もそれと全く同
じで、理解できていない、
自分が全くできない、とい
う領域にいる人なのに解っ
たように虚構のわが身を以
て人に語る「バイク屋」や
「一般公道二輪走行者」や
「元教官」や「中古車ブロ
ーカー」や「元レース関係
者」や「銭稼ぎ目的動画配
信二輪利用者」等々が多す
ぎてね。
まともに走れて、まともで
まっとうな視点と理論と見
識を自分自身が保有してか
ら物言えよ、とは思ってい
る。
二輪車については身体の使
い方ひとつでも大嘘でたら
めをワカッタ風にかたって
る連中多いけどさ。特に銭
稼ぎ目的の動画配信者らに。
中味スカスカなんだよなぁ。
まあ、有り体にいえば、瓶
を投げた事ある奴のみが例
の局地戦での修羅場の世界
の事を語れ、てやつと同じ
なのよ。やってもいないの
にやってた風を騙るな、と。
戦争や実戦戦闘経験者のみ
が戦争体験と戦闘の実態を
噓無く語れ、というのと同
じで。
そして、実際に空爆くらっ
たり、原爆落とされたりし
た経験者の言には、時代年
齢性別世代国籍を問わず、
何ぴとであろうと耳を傾け
よ、と。