共生バンク代表の栁瀨健一氏は、不動産小口化投資商品「みんなで大家さん」の投資家向けに、第2弾となる動画メッセージを2025年8月22日深夜に公開。主力商品「シリーズ成田」の分配金遅延問題について謝罪した。
70分間に及ぶ動画の中で、栁瀨氏はグループが保有する複数の不動産の売却や借り入れ確保に向け、4社と商談を重ねていると説明。「現時点では確定ではないが、配当の原資として今月の支払いに間に合うように、最善の努力を続けている」とした。
また解約については、申し込みが多発しており、一時的に受け付けていないと説明した。「私の中に逃げるという文字はない。最後まで問題に向き合い、必ず達成する」と強調。10月には債券発行による資金調達を計画しているとしたが、引受先や発行条件などの具体的内容は明かしていない。
「みんなで大家さん」は約4万人の投資家から総額約2000億円を集めており、このうちシリーズ成田が約1500億円を占める。24年6月には、グループ会社2社がそれぞれの監督行政庁である大阪府と東京都から30日間の業務停止処分を受けている。成田プロジェクトをめぐっては工事の大幅な遅れが指摘されており、投資家への影響拡大が懸念されている。