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『自分』の割合 +【お題箱】動物の顔

ペンギンです。

電車の乗り継ぎ時間が7分くらいあって、降りた場所と次に乗る場所の中間地点にある本屋に駆け込みました。
本屋に行きたかったわけではなく、7分という待ち時間が絶妙すぎて何でも良いから時間を潰したかったからです。

そこで見かけた『プロジェクト・ヘイル・メアリー』を購入。

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あまりにも周りの人たちがおススメしているので、気になって買ってしまいました。
まだほとんど読んでないので、以下内容については書きません。

僕は、SF小説はほとんど読んだことがないヒヨッコです。

ジョージ・オーウェルの『1984』とか、フィリップ・K・ディックの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』といった、ガチガチの有名な本はいくつか読んだことがある、くらいです。
(昔Kindle Fire HDをもらった時に買って読んだ)

読んだことある本は全部好きなんですが、新しいのに手を出そうという気にはなかなかなりません。
理由はわかりませんが、なんとなく、自分の世界観、世界に対する認識を「侵襲」されるリスクに関して恐れているような感じがします。

読むことによってシンプルに自分の世界観が変わることを恐れているというのもあります。
トイレにお化けが出るホラー小説を読んで、トイレに行くのが怖くなるみたいなのと同じような話です。

しかしそれだけでは僕の恐れは説明できない気がしています。

おそらく、今後自らの発見や探索によって『変わり得た』はずの世界観が、他の人が創ったり体験したことの記述によって『先回りして』変わってしまう、あるいは書き換えられてしまうことを恐れているのだと思います。
それこそが本の価値かもしれないので当たり前っちゃ当たり前ですし、その本に出会わなかったら一生変わらない世界観かもしれないので、ぐだぐだ言うのはおかしいのですが。

瑞々しい自分だけの体験、自分だけの感覚、自分だけの世界観だったはずの何かが、他の人の記述によって塗り替えられたり、あるいは先に言語化されてしまうことを恐れている、ということです。

勉強とかに対しても似たようなことを感じます。
科学とか歴史とかは、自分の感覚が入り込む余地は本来ないはずなので「守るべき自分の感覚」などありません。
ですが、「あっ、これも科学で説明できちゃうんだ」「これも何百年も前から言われてたことだったのか」みたいなことの積み重ねで、勉強するたびに「自分:世界」の自分の割合が減って世界の割合が増えていきます。
もしくは、「どうして空が青いのか」みたいな、科学的な知識を仕入れる前の素直な疑問について、それを疑問に思う前に答えを教わってしまうことも多々あります。答えに疑問が先回りされたことで、自分が自分なりのプロセスで「空が青いのはなぜ?」と疑問に思ったり、その疑問を自分なりの仮説に昇華させる機会が未来永劫奪われてしまう。

これがなんともいえず怖い。

世界に侵襲されることへの恐れ、言い換えると自分の割合が減っていくことへの恐れ、みたいなものが、いわゆる常識とか、万人に受け入れられている理論・理屈への反抗として表出する可能性は十分にあります。

一方で、人類が積み重ねてきた叡智を軽んじることも、それはそれで抵抗があります。内なる理性からの警告の声が聞こえてくるので。

理想的には、種としての叡智にも敬意を表しながら、守るべき『自分』のラインを丁寧に見極めていくということなのでしょうか。
それがなかなか難しい。
そういうわけで僕はいつも、自分と世界の境界が脅かされることにおびえながら、SF小説を読むことになります。

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