Yahoo!ニュース

長嶋一茂さんの“退席騒動”に見るノリの限界点。流れを加速させる二つの理由 #エキスパートトピ

中西正男芸能記者
写真:つのだよしお/アフロ

22日に放送されたテレビ朝日「ザワつく!金曜日」で長嶋一茂さんが途中退席するシーンがありました。司会の「サバンナ」高橋茂雄さんが一茂さんの解答を不正解とし、その後ほぼ同内容にも思える石原良純さんを正解としたしたところで「オレ、帰るよ!」とスタジオを後にした。この行動に対し、ネット上であらゆる意見が飛び交っています。収録中にスタジオを出る。かつて上岡龍太郎さんややしきたかじんさんも見せていた動きではあります。そちらの多くはガチンコの領域。今回はどうなのか。それでも炎上する根底にあるものとは。

ココがポイント

長嶋一茂 「ザワつく」途中退席 クイズのジャッジに不満「俺は帰る!絶対帰る!俺は帰る!」
出典:スポニチアネックス 2025/8/22(金)

長嶋一茂、収録中に大声を上げて退席「俺は帰る!」 放送事故級の雰囲気に…サバンナ高橋は顔青ざめる
出典:オリコン 2025/8/22(金)

(中山秀征)上岡龍太郎さん(享年81)が収録中に途中退席。そのまま番組打ち切りになったという衝撃的な出来事を語った。
出典:サンスポ 2024/11/7(木)

エキスパートの補足・見解

ほぼ正解していた自分が不正解になった理不尽さ。もちろん、そこもあったでしょうが、流れ上、退席は一茂さんなりの“ツッコミ”に見えました。

正解・不正解を判断しにくい一茂さんの答えをどう扱おうか。難渋しつつ決してスムーズではない流れで良純さんを正解にした高橋さん。紐をもつれさせるような高橋さんの振る舞いは司会的にはボケ的属性になっている。そこに一撃を加え、笑いにするのがツッコミ。その一つの表現方法が“退席”だった。そう感じました。

あくまでもバラエティーの方程式に則ったノリだと思われますが、それでも騒ぎになる。良かれと思って田原俊彦さんがラジオ番組で“頑張って”下ネタを言った時よりも、もっと質の良い“頑張り”にも見えましたが、それでも炎上する。

なぜこんなことが起こるのか。

一つはスポーツ紙などの“コタツ記事”。愛に満ちた言動でも、文字になると味わいが変わります。もう一つがSNS。本来の味からかけ離れた形で広まってしまいます。

それぞれにそれぞれの名分あっての発信でしょうが、その蓄積がノリの幅をどんどん狭めている。「現在、出演者はノリでしゃべっています」とテロップが入る世界には多層的に恐ろしさを感じます。

  • 626
  • 1,796
  • 1,186
ありがとうございます。
芸能記者

立命館大学卒業後、デイリースポーツに入社。芸能担当となり、お笑い、宝塚歌劇団などを取材。上方漫才大賞など数々の賞レースで審査員も担当。12年に同社を退社し、KOZOクリエイターズに所属する。読売テレビ・中京テレビ「上沼・高田のクギズケ!」、中京テレビ「キャッチ!」、MBSラジオ「松井愛のすこ~し愛して♡」、ABCラジオ「ウラのウラまで浦川です」などに出演中。「Yahoo!オーサーアワード2019」特別賞など受賞。著書に「なぜ、この芸人は売れ続けるのか?。この連載と連動したYouTubeチャンネル「芸能記者・中西正男の正味の話」を展開中。原稿の裏話やよりリアルに説明する動画を日々アップ。

中西正男のここだけの話~直接見たこと聞いたことだけ伝えます~

税込330円/月初月無料投稿頻度:月3回程度(不定期)

1999年にデイリースポーツ入社以来、芸能取材一筋。2019年にはYahoo!などの連載で約120組にインタビューし“直接話を聞くこと”にこだわってきた筆者が「この目で見た」「この耳で聞いた」話だけを綴るコラムです。最新ニュースの裏側から、どこを探しても絶対に読むことができない芸人さん直送の“楽屋ニュース”まで。友達に耳打ちするように「ここだけの話やで…」とお伝えします。粉骨砕身、300円以上の値打ちをお届けします。

※すでに購入済みの方はログインしてください。

※ご購入や初月無料の適用には条件がございます。購入についての注意事項を必ずお読みいただき、同意の上ご購入ください。欧州経済領域(EEA)およびイギリスから購入や閲覧ができませんのでご注意ください。

中西正男の最近の記事

あわせて読みたい記事