「天下の大幹線が…」架線撤去に驚きの声　「貨物通らなければ」「磐越西線や長崎線も…」　インフラ維持を懸念する声

なんとも寂しげな風景に様々な反応が続々と…

　「天下の奥羽本線がこんな姿に…」。そんなコメントともに架線が撤去された線路の写真をXに投稿したのは、れいこんさん(X@Series_E3) 。かつて優等列車が行き交った複線の線路横には、架線柱と見られる柱だけが残されている。 ■「天下の奥羽本線がこんな姿に…」非電化となった姿【写真】 　奥羽本線は福島駅を起点に山形駅、秋田駅などを経由し青森駅までを結ぶ東北地方の大動脈。投稿者によると、撮影場所は、奥羽本線の及位～院内の区間。山形県と秋田県の県境に当たる区間だが、かつては「つばさ」「あけぼの」といった優等列車が通っていた。 　JR東日本秋田支社によると、新庄～院内は2024年7月に豪雨のため運休。25年4月に非電化で運行再開した。現在は新庄～院内の区間は気動車で運行している。架線は、復旧工事の際に撤去されたとみられる。 　Xでは、「天候のリスクあるし、無理に電線維持するなら性能の良くなったディーゼル車で十分ではあるよぬ。てか、鉄道民的にはディーゼル区間は下に見られるんかなぁ？？？　豪雪地帯とかは良くあるぬ。何事も適材適所だぬ」「貨物が定期的に通らなければ別に非電化で十分」と鉄道会社に理解を示す声があった。 　一方、寂しさを訴える鉄道ファンや、今後の地域衰退や鉄道維持を心配する声も寄せられた。「磐越西線の会津若松～喜多方の前面展望を見てたら架線が全撤去されてて一気に虚しく感じた」「架線撤去で電化区間→非電化区間にするとは…。かつての大幹線もローカル化が進んでいるのか」「かつての幹線も、徐々にこうなりつつありますね…。諸行無常を感じます」「人口が急減少する十数年後、インフラを民間企業で維持するの厳しい。どうなっていくんだろうね」 　九州でも電化区間の一部非電化が進んでいる。「長崎本線も同じく…それなりの大都会長崎でも新幹線開通で電化が廃止されて気動車と蓄電池車だけになりましたし」「複線非電化！　まるで平成筑豊鉄道みたい」「今やこんな惨劇になってるのか……。これでは栗原電鉄と肥薩おれんじ鉄道やないか…」といったコメントが寄せられた。

非電化だが、複線区間のある平成筑豊鉄道。直方駅の近くでは、JR筑豊本線の2本と合わせて、4本の線路が並ぶ​

　また「架線柱は残っているので、遠い将来に予期せぬ社会や時代の変化が起こって再び電化する必要が出た時には対応がしやすそうですね」と将来の「再電化」に期待する声も上がっていた。 #OTTOライフ