陸自宮古島駐屯地司令 市民に”大声で詰め寄っていた”謝罪
陸上自衛隊宮古島駐屯地のトップの比嘉隼人司令が、今月6日、宮古島市の公共施設の駐車場で市民団体に対して大きな声で詰め寄っていたことがわかりました。
比嘉司令は、19日、市民団体の代表と面談し「私の行動が威圧的に捉えられたのであれば本意ではなく、申し訳ございません」と謝罪しました。
陸上自衛隊宮古島駐屯地によりますと、今月6日の午前6時20分ごろ、駐屯地の外で徒歩防災訓練を行っていた新隊員が公共施設の駐車場で休憩していたところ、市民団体から拡声機を通じて声をかけられたということです。
市民団体の「ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会」によりますと、「皆さん、おはようございます。すばらしいご来光ですよね。戦闘服姿、迷彩服姿の向こうに、こんなきれいな朝日を見るのはとても残念です」と声をかけたところ、比嘉司令が、大きな声で「ここは許可を取っている。許可を取ってこい」などと詰め寄ってきたということです。
市民団体の代表は、19日、宮古島駐屯地を訪れて比嘉司令と面談し、駐屯地側が「取った」とした許可についての説明のほか、市民の利用に許可は不要だと県に確認したとして、発言の撤回と謝罪を求めました。
また、駐屯地側が、市民団体から「拡声機を用いた大きな音声により抗議を受けた」などと報道機関に説明していると主張し、この見解の撤回を求めました。
これに対し、比嘉司令は「私の行動が威圧的に捉えられたのであれば本意ではなく、申し訳ございません」と謝罪しました。
また、発言に至った経緯については「周辺施設の方々にご迷惑がかかると考え、新隊員の安全な訓練の実施を確保するとの観点から、拡声機を用いた活動をやめていただきたく、緊急的に皆様に対して確認を実施した」と釈明しました。
市民団体側は「周辺には何もご迷惑をかけていません。新隊員の安全も何も脅かされていません」と反論した上で、さらに具体的な説明を求めましたが、比嘉司令は「現在、上級部隊を含め、詳細な事実関係を確認しているところであり、私からお答えできないことについてご理解ください」と繰り返し述べました。