このベスパ125は大好きだ
が、乗って走って頭抜けて
面白いのは、やはり2スト
のスクーターだ。
こういうバイク(エンジン
ボアアップ原付2種イエロ
ーナンバー登録車)。
この2スト原チャのスクータ
ーは完全な買い物バイク(笑
最高速は125みたいには出な
い。焼き付く前の走行では
出てもせいぜい80km/h超位。
最高速はさほど出なくとも、
総距離150km以内あたりの
ごく近距離ちょい乗り散歩
にはこの2ストを多用してい
る。
面白さの違いは、4スト3バ
ルブ125ベスパのほうは、ロ
ングランもできるような面白
さが備わっている。
つまり、買い物ちょこちょこ
走りというよりも、一定速度
を保つ長距離クルージングが
面白い。このベスパだと、楽
勝で広島から東京まで乗って
行ける感じ。これまじで。
アップライトの乗車ポジショ
ンが楽だとかそういう的外れ
なド素人感想ではなく、車の
走行特性としての所見で。
アップライトポジションは
実は背骨に直に衝撃が伝達
されるので身体疲労が蓄積す
る。前傾姿勢の二輪のほうが
科学的医学的に疲れないのだ。
ところが、二輪の素人さんは、
二輪は上体が起きている車両
が「楽」で、前傾姿勢の車両
は「きつい」「疲れる」「手が
痛い」「腰に来る」等々、頓
珍漢で的外れな事を言って、
ネットで拡散させていたりす
る。
それは根本的に身体の使用法
を根底から間違っている背骨
伸ばしの頭部超上部位置固定
の腕突っ張りガチガチで、ま
るで鳥の姿焼きのような状態
で二輪に載っているからだ。
乗ってるのではなく「載って
いる」状態。
前傾マシンを「苦しい」、アッ
プライトを「楽」とか言う人
は確実に全員100%が長距離
を乗れない。良い悪いの問題
ではなく、物理的医学的に乗
れる道理が無い。
これは人体構造から来る医学
的な理由からも、二輪走行の
基本という物理特性からも。
二輪車の前傾モデルについて
一言でも「きつい」「疲れる」
「苦しい」「身体が痛い」とか
口にする事は、根本部分で誤
謬誤認、缺欠を以て二輪を論
じようとしている「間違った」
見識である事は確定だ。
これは、たとえ元レーシング
ライダーであったとしても、
そうした事を一言でも口にし
たならば、それは二輪原理の
根源を知らぬ誤認者であると
断定できる。
一方、前傾マシンやレーサー
について「ポジションが窮屈」
という表現は適切だ。
それは単に物理的な状態を述
べているに過ぎないからだ。
だが、それゆえに「疲れる」
「きつい」「痛い」「かゆい(こ
れは無いか)」とか言い始め
たら、それは乗り手側の勝手
な見当違いの私見でしかない
ので、二輪のポジション構成
要件とは一切関係が無い。自
分がどうであるかだけの話だ。
その自分がどう思うかをネガ
要素であるかのように車のせ
いにしてはいけない。
そうした捉え方は(内容も間違
っているが)、こと四輪や二輪
という車の適正な診断態度と
しては不適切なのだ。
そして、何度も繰り返して言
うが、二輪メーカーは拷問器
具などは作っていない。ごく
普通に人が乗って自在に運転
できる乗り物を作っている。
乗りこなせないからと車のせ
い、しかも自分の乗車姿勢が
悪いのに、それを車に原因が
あるかのように誤った事を言
うのは、二重三重に間違いな
のだ。
さらに、重複するが、アップ
ライトポジションで上体起こ
しの二輪車よりも、やや前傾
もしくは完全前傾のクラウチ
ングフォームの二輪のほうが
医学的にも身体は圧倒的に疲
労蓄積は軽減される。
イコール前傾姿勢の二輪車は
長距離走に適しているのだ。
こういうポジションの二輪のほ
うが長距離は疲れないのである。
それはバイシクルだけでなくモ
ーターサイクルでも。
バイク(=自転車/オートバイ)
とはそういうものだ。
(ツールドフランス)
で、話を戻す。
以下は「感想」「捉え方」の
問題として。
なぜ2スト小排気量の原付ス
クーターが街中のキビキビ
した走りの時に面白いかと
いうと、それは2ストという
瞬発力のあるエンジン特性
による。
4ストに比べたらかなり繊細
ではあるが、打てば響くで、
パン!とすぐに2スト車は反
応する。
一方4ストで125cc位になると、
パンチ力は2スト程はないが、
11PS程あれば十分に「走る」
車になっている。
4ストは航続距離を伸ばす走
行形態=ロングランニングに
向いている。ツーリング等の
クルージング走行には4スト
のほうがセンシティブな2ス
トよりも適している。
燃費とかそういう違いは全く
置いておいて、車両の特性の
違いとして。
結論的には、原付スクーター
等は2ストと4ストの2台を持
っていると、どちらも十二分
に二輪特性を楽しめるだろう。
どちらか1台と選ぶならば、
私は2ストの100ccモデルあた
りをすすめたい。2スト100は
ベラボーに「走る」から。
スクーターでちょい遠距離ま
で行くには4スト125がおすす
め。最低11PS位ある軽い車。
クルージングしていて、とて
も楽しい。
これ、ほんとの話。
広島県三原市の佐木島で毎年
開催されていたトライアスロ
ン大会は34年間親しまれて来
たが、2024年に大会終了とな
った。
大会開催自体が終わり。
しかし、復活を望む自転車フ
ァン、スポーツファン、広島
県内の人々の声も多く、広島
県自体もテコ入れして2025年
に復活する事になった。
佐木島の島内を一般車両通行
禁止にして開催される。
その復活大会の参加選手の自
転車の先導をこの私の個体の
ベスパが行う事になった。
先導車両運転者は中国地区大
会自転車ロードレース優勝経
験もある自転車競技の上級者
のオートバイ乗り。
選任者の申し入れにより、私
の赤いベスパを貸し出す事に
した。
公式大会競技の先導車にふさ
わしく、無改造どノーマル車
だ。