サッカーの現場においては、過去の日韓戦でも、しばしば旭日旗を韓国側が一方的に問題視してきた経緯がある。2011年のアジア・カップでは、奇誠庸(キ・ソンヨン)がPKで得点を挙げた後に猿まねのパフォーマンスをして日本人を侮辱。非難を浴びると、その後に自身の短文投稿サイト「ツイッター」で「観客席の旭日旗を見て涙が出た。私も選手の前に韓国人だから」などとつぶやいて弁明した。
13年の東アジア・カップでは、韓国側の応援団が「歴史を忘れた民族に未来はない」と書かれた巨大な横断幕や、伊藤博文を暗殺した安重根の似顔絵などを掲げた。スポーツの世界に政治を持ち込んでいるとして国際的な批判が集まると、韓国側は「日本のサポーターが先に旭日旗を掲げて挑発したから」などと無茶苦茶(むちゃくちゃ)な弁解を繰り広げた。
14年ワールドカップ(W杯)ブラジル大会で日本代表が着用したユニホームにも、荒唐無稽(こうとうむけい)ないちゃもんをつけた。胸から放射状に伸びる11本の線が旭日旗のデザインに似ている-というのが理由だった。
またも既成事実化か…「旭日旗=悪」のムード醸成
こうした過去の事例を踏まえたうえで、今回の騒動を考えると、憂慮すべき事態になっている気がする。つまり、「反日=無罪」と同じように「反旭日旗=無罪」の状況が韓国内で醸成されつつあるように思われる。さらに、「旭日旗=悪」の図式が世界に喧伝(けんでん)されようとしている。実際、アジアサッカー連盟(AFC)は4月27日に、騒動を起こした水原ではなく、倫理規定違反で川崎を処分するか検討を始めたことを発表した。AFCの条文によると、罰金や無観客試合の処分が科される可能性がある。