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Photographer: Krisztian Bocsi
Hyperdrive

EVは本当に環境に優しいのか-電池の製造過程で多くのCO2排出

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  • リチウムイオン電池の製造、石炭などを発電源とする国々で多い
  • EV製造過程で従来型自動車の生産より多くのCO2排出-ベリルス

今や大手の乗用車メーカーは全て、電気自動車(EV)計画を進めている。温室効果ガス削減のためだが、EVに搭載されるリチウムイオン電池の多くは、中国やタイ、ドイツ、ポーランドといった石炭などの二酸化炭素(CO2)を多く排出する非再生可能エネルギーを主な電力源として頼る国々で生産されている。

  ドイツやポーランドのドライバーは今のところ燃費の良いディーゼルエンジン車に乗った方がまだましかもしれない、と主張するのは独ミュンヘンに本社を置く自動車コンサルティング会社ベリルス・ストラテジー・アドバイザーズのマネジジングパートナー、アンドレアス・ラディッチ氏だ。

  EVは確かに走行時にCO2を排出することはないが、そのEV電池の製造過程で多くのCO2が排出されていることを調査結果が示すためだ。

  ベリルスの調査によれば、ドイツのような国の化石燃料を動力とする工場でスポーツタイプ多目的車(SUV)向けに500キログロラムを超えるEV電池1つを製造すれば、燃費の良い従来型の自動車1台を生産するより最大74%も多くのCO2を排出するという。

  フランスや英国、それに中国でさえ従来型の内燃機関を動力源とする自動車の全面禁止に向かっているが、当局はまだEVのライフサイクルにおける容認可能な温暖化ガス排出量に関して明確な指針を示していない。

  米カリフォルニア州のEV開発会社フィスカーのヘンリック・フィスカー最高経営責任者(CEO)兼会長は「電池がどこで、どうやって、どの電源で製造されているのかに行き着くことになる」と話している。

原題:The Dirt on Clean Electric Cars Is Just Under the Hood(抜粋)

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