事態はそれを皮切りにオラリオは戦々恐々としている。
その日の夜、
「都市の一大事だ」
そう言葉を発したのはロイマン、アルフィアお義母さんが言うには「
「あぁ、事態は理解しているよロイマン」
ロイマンの言葉に言葉を返したのは【ロキ・ファミリア】団長のフィン・ディムナ。
「一掃したはずの
「せやなぁ、彼奴等しつこすぎるわ」
フィンの言葉に答えるのは主神である神ロキ。
「それにしても、今までどうやって活動してたのかしら?」
神ロキの後に言葉を続けるのは【フレイヤ・ファミリア】主神・神フレイヤ。
「俺がガネーシャだ!!」
自身の名を叫ぶ神ガネーシャ。
「民衆の子供達も不安がっている、また七年前の凄惨な悲劇が繰り返されるのではないかとな」
さっきまでのふざけた雰囲気が消え真面目な姿を見せる神ガネーシャ。
いや、そう振る舞えるなら最初からしてもらいたいと内心思ってしまった。
「ガネーシャの言う通りね、このまま手をこまねいている暇はないわね」
そう神ガネーシャの意見に賛同するのはヘスティア様の神友でもある神ヘファイストス。
「・・・・・・」
そして、場の空気が重苦しくて何も言えないヘスティア様。
「それとなんだが、先の
「それは【ガネーシャ・ファミリア】が祭り用にと連れ出したモンスターではないのか?」
ここで口を開いたのは【フレイヤ・ファミリア】首領・オッタル。
「いや、そのモンスターについてだが我々【ガネーシャ・ファミリア】も認知していない」
「未知のモンスターということか」
そのモンスターに関して全員が頭を抱える中、僕も情報という名の爆弾を投下する。
「僕からもいいか?」
「なんだい、今は情報はいくらあって足りないくらいだからね、教えてくれ」
「都市を襲った
『!?』
その場にいる全員の空気が凍った。
それもそのはずだ、
「それは本当なのかい?」
「あぁ、本当だ」
フィンは僕が問いに答えると、神ロキに嘘かどうか眼で確認する。
答えはYES.
それは僕が嘘をついていないという決定付けるものだ。
「だが、僕の戦った
「首輪?」
僕の言葉にフィンが食いつく。
「あぁ、その首輪を嵌めている者だけが渡り合ってきた」
「つまり、その首輪が関係しているということか・・・」
「そうなってくるな」
フィンの言葉に同意する僕。
「そんなもん使っとるっちゅうことはそれなりの代償が必要やろ。実際、器以上の力を得るわけやし」
神ロキの言葉に全員が同意する。
「間違いなく代償は使用者の「命」だろうね」
フィンの言葉を聞き神々の機嫌が悪くなる。
「
「えぇ、子供の尊厳を何だと思っているのかしら」
「許さんぞー!!」
「許されないよ、こんなの・・・」
この話にヘスティア様は僕の事も加味して怒ってる、本当に優しい神様だな。
「これ以上
その意志のもと、会議は一時中断となった。
僕達【ヘスティア・ファミリア】は更に混乱を招く火種を抱えてしまっている。
それは僕に襲いかかってきた十人の
しかし、五人の怪人は何らかの負荷が大きかったのか耐えきれずに事切れてしまった。
残り五人は今のところ無事ではあるがどうなってしまうかは僕にも解らない。
「それにしてもベル君、本当なのかい?彼女達が君と同じ
「はい、ヘスティア様僕には判るんです。僕と同じ化け物に変えられてしまった人の事が・・・」
ヘスティア様の問いに僕は即応で答える。
「ふむ、これは強い陰謀を感じるね」
「はい、こんな無計画に怪人を増やすということはそれだけの戦力が必要な計画なのでしょうか」
僕達が頭を悩ませていると気絶させた五人が目を覚ました。
「ここは一体・・・?」「わたしは・・・」「んんっ・・・」
「どこここ・・・?」「オレは・・・」
「目が覚めたみたいだな」
「「「「「!?」」」」」
五人とも僕の声を聞いた瞬間飛び退いた。
「お前、誰だ?」
「僕の名前はベル・クラネル、【ヘスティア・ファミリア】唯一の眷族」
「【ヘスティア・ファミリア】・・・?聞いたことがないな」
「えぇ、つい最近出来た派閥だからな」
五人の内の一人、
「次は私ね、貴方も私達と同じよね」
「えぇ、僕も貴女達と同じ
「ならば、何故神の眷属になっているのですか。私達をこんな醜悪な存在に変える一端を担った神に・・・!!」
「ヘスティア様は最近このオラリオに来られた女神、
「なるほど、そうですか」
二人目に質問してきたのは
「じゃあ、次はヴァルの番。貴方の目的知りたい」
「夢はあるけど・・・、優先すべきは
「夢、なにそれ?」
「子供じみてはいる、それは「英雄」になりたい」
「そっか」
三人目は
「では、私 からもいいか?」
「あぁ、いいぞ」
「お前は何故その女神に仕える?」
「ヘスティア様は僕が壊れそうな時にすくい上げてくれた女神、だからこそ僕はヘスティア様に忠誠を誓う」
「ふむ、そうか」
四人目は
「最後は私ですわね。貴方は全てが終わった時どうされるのかしら?」
「それは全てが終わってから出ないと解らない」
「それもそうね・・・」
最後の五人目は
「僕は貴女達に問う、
「「「「「!?」」」」」
その問いの意味は・・・選択。
怯えて世俗を捨て孤独に生きるか、武器を取り尊厳を踏み躙った者共に報いを与えんがために戦うか、の。