【徹底解説】実は「ロシア」は大統領だらけ?ロシア構成する22の共和国とは。
ロシアと聞くと「連邦」とつけたくなりますよね!
世界最大の国ロシアには、実はたくさんの国=邦があり、それぞれの自治を行っています。
今回は、意外と知らないロシアの自治体制について、そしてロシア連邦の構成要素である「共和国」について解説していきます。
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ロシアは大統領だらけ?
ロシア内の土地区分は、地域と民族という二つの概念から分けられています。
これらは構成主体と呼ばれ、ロシア政府は「85」あるとしていますが、ロシアによるクリミア併合自体が国際的に承認されておらず、国際的には「83」とされています。
地域での区分は46の「州」、9の「地方」、3の「市」があります。
こちらは、日本の都道府県の制度に近い考え方です。
一方、民族での区分は、22の「共和国」、1の「自治州」、4の「自治管区」があります。
共和国と州や地方の違いは、独自の公用語や憲法をを持つことができるという点です。また、共和国の大統領も強い権力を持ちます。実は、ロシアはたくさんの大統領がいる面白い国なのです。
ロシアにある22個の共和国
①アディゲ共和国
アディゲ人はイスラム系の少数民族であり、スラム教国であるトルコやシリアへの流出の結果、ロシア人が大半を占める国となっています。
②アルタイ共和国
アルタイ人は紀元前から遊牧文化が栄え、テュルク系諸族(552年~745年)、ウイグル(745年~840年)、キルギス(8世紀~13世紀初頭)の3つのハーン国(汗国)の主要な民族です。
③バシコルトスタン共和国
バシキール人を「バシコルト」と呼ぶことから国名が来ています。バシキール人の他にも、タタール人も多い国となっています。
④ブリヤート共和国
バイカル湖の南東部に位置するモンゴル系のブリヤート人の多い国です。国旗にはソヨンボと呼ばれるモンゴル国のシンボルが入っています。
⑤ダゲスタン共和国
アグール人、アヴァール人などのコーカサス系の民族が多く、アゼルバイジャンとも接していることから、それらが公用語として認められています。また、ムスリムが多いという特徴もあります。
⑥イングーシ共和国
住民の大半がイスラム教スンニ派のイングーシ人であり、ロシア人がほとんどいない珍しい国です。
⑦カバルダ・バルカル共和国
アディゲ人と同系統のカフカス系カバルド人とブルガール人の末裔とされるテュルク系バルカル人が多い国です。
⑧カルムイク共和国
カスピ海の北西に位置するオイラト族カルムイク人の国です。宗教はチベット仏教が信奉されており、ヨーロッパ唯一の仏教国とされています。第二次世界大戦時には、ドイツに協力してるとされ、カルムイク人はシベリア送りになり、文化の痕跡は消されましたが、後に名誉回復しました。
⑨カラチャイ・チェルケス共和国
トルコ系カラチャイ人とアディゲ人と同じのチェルケス人が多い国です。チェチェン紛争の際には、約2万人のチェチェン人難民が流入しました。
⑩カレリア共和国
フィン・ウゴル系カレリア人が多く、フィンランドと接していることからフィンランド語も公用語とされています。オネガ湖のキジ島は木造教会建築で有名で、1990年世界遺産に登録されました。
⑪コミ共和国
ウラル山脈の北西部に位置し、フィン・ウゴル系コミ人が多い国です。19世紀から囚人をつかった入植が行われ、開拓と同時に人が流入しました。国土の70%以上をタイガが、約15%を沼地が占めるという特徴もあります。
⑫マリ・エル共和国
フィン・ヴォルガ系マリ人が多い国です。マリ人の51%がこの国に住み、バシコルトスタン共和国にも約10万人のマリ人がいる。
⑬モルドヴィア共和国
フィン系モルドヴィン人が多い国です。首都サランスクは、2018年ロシアW杯で日本×コロンビアの会場でもあります。モルドヴィアはモルドバ共和国と表記されることもありますが、ルーマニアとウクライナの間にあるモルドバ共和国とは関係ありません。
⑭サハ共和国
テュルク系サハ人が多く、ヤクート人とも呼ばれることもあります。国土はロシア最大であり、独立国で8番目に大きいアルゼンチンよりも広い面積です。人口の大半がロシア正教会ですが、シャーマン信仰も残っています。
⑮北オセチア共和国
イラン系オセット人が多い国であり、オセット人の先祖とされる「アラン人」の名に由来し、正式には北オセチア・アラニヤ共和国といいます。隣接するイングーシ共和国と領域を巡る対立を抱えるほか、チェチェン共和国の独立をめぐる紛争においてロシア軍の拠点として使われています。
⑯タタールスタン共和国
テュルク系タタール人の多い国です。新興都市のイノポリスは、ロシアのシリコンバレーと呼ばれ、ITに特化したイノベーションを生み出す科学特区として有名です。
⑰トゥヴァ共和国
テュルク系トゥバ人が8割を占める国です。中華民国=台湾政府は現在もこの地域の領有権を主張しています。
⑱ウドムルト共和国
フィン・ウゴル系ウドムルト人が多い国です。カラシニコフ銃として有名なAK-47や、その派生型を生産しているイズマッシュ社の拠点であり、銃が主要な産業の一つになっています。
⑲ハカス共和国
テュルク系ハカス人はキルギス人と近縁とされています。
⑳チェチェン共和国
チェチェン人が人口の95%を占め、イスラム教スンニ派の多い国です。独立をめぐって、ロシア連邦政府と対立しており、二度の内戦の影響でチェチェン産業のおよそ80%が喪失されたとされています。
㉑チュヴァシ共和国
テュルク系チュヴァシ人が多い国です。自動車産業が盛んであり、ロシアの中でも裕福な地域です。
㉒クリミア共和国
2014年のウクライナ騒乱、ロシアのクリミア侵攻を経て、住民投票により、ロシアに編入されることになった新しい共和国です。しかし、ウクライナをはじめ、アメリカやEU、日本はこの投票結果を不正とし、編入を認めていません。
23番目の共和国?
ナゴルノ・カラバフを含むカラバフは、古くからアゼルバイジャン人とアルメニア人による領土紛争の舞台でした。ソ連崩壊後、アルツァフ共和国(ナゴルノ・カラバフ共和国)として独立宣言するも、国際的には承認されていません。
現在はアゼルバイジャン領としながら、人口の9割以上であることから、帰属問題で紛争の火種となり、2020年にも紛争が勃発し、停戦状態となっています。
アゼルバイジャンがトルコの後ろ盾、アルメニアがロシアの後ろ盾を持つことから、この紛争は国際問題にも発展しています。
そこで今回、ロシアがこの地域を「ナゴルノ・カラバフ共和国」と表記したことからアゼルバイジャンが抗議しました。これはロシア内の共和国という意図ではないと思いますが、アゼルバイジャン領ではないという意志は現れています。
この記事を出したTRTもトルコの政府メディアなので、国と国の関係が見えてくると思います!
ロシアをもっと知りたい方へ👇
おわりに
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