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死にたくなるほど自由な世界。

不思議な夢を見た。私は演劇を見ている。客席にいるのではなく、舞台の向こう側にいる。私の横には、親友と呼べる男がいて、二人で一緒に演劇を見ている。舞台を見ながら「あ、俺は客席にいるのではなく、神の席にいるのだな。神の席で、親友と一緒に自分が作り出した世界を見ているのだな」と気付く。舞台の上では、人が飛んだり、突然象が現れたり、通行人が突然エイリアンに変身したり、出鱈目だった。泣いている人もいれば笑っている人もいて、それを楽しく眺めていた。

隣の親友は、自分が作り出した世界を見ていることに気づかずに「泣いている人がいるのに笑うだなんて酷いじゃないか」と私を詰る。私は、自分の大好きな人たちと一緒に演劇を見ているだけなのだと言うことを説明したいと思うのだが、うまい言葉が見つからない。親友は怒る。舞台と舞台裏に境目があることを知らないから、舞台の上の人が死ぬのを見て「おい、このままだと俺たちも殺されてしまうぞ、ここから逃げよう」と言う。私は「逃げるって一体どこに?」と言う。親友は「決まっているじゃないか。安全な場所にだよ」と言う。私は「ここ以外に安全な場所がどこにあるって言うんだよ」と言う。親友は「バカになっちまったのか、ここが一番危ないだろ」と言う。

舞台の上の人々は、そこで起こる悲喜交々の出来事に苦悶の表情を浮かべたり、喜びをあらわにしたり、私の方を見て「助けてください」と救いを求めたりする。私はそれを「ほう」とか「すごいなあ」とか「そう来ましたか」とか言いながら、楽しそうに見ている。親友だけではなく、舞台の上の人まで「お前は酷い奴だ。可哀想だとは思わないのか」と、私を詰る。私は、うまいこと伝えられる自信がなくて、こんなことを言ったら石を投げられてしまうかも知れないと思いながらも、それは君たちの自由だと言う。私だって、優しくしたいし、仲良くやりたい。だが、どこまでも自由な私たちには、死にたいと思う自由がある。死にたいと思う自由を奪うことはできないと言う。

演劇が終わり、感想を述べる時間が来た。演者たちが、怪しいものを見るよう目付きで、私の方を睨んでいる。司会者のような人が、私に感想を求める。私は「自分が作り出した世界を見ているのだといよいよわかった。自分が創造した世界なのか、自分が想像した世界なのか、創造と想像の違いはわからない、とにかく自分が作り出した世界を私たちは眺めているだけで、いよいよ死ぬことはないのだとわかった」と言う。言葉の意味が人々に伝わることはなく、演者の一人から「俺たちはこれほどまでに苦しい思いをしているのに、お前はそれを楽しく見ているだけなのか」と怒り出す。私は「演劇だからね。楽しく見るのが一番だと思うけど」と言う。その言葉が火種となり、聴衆が暴徒になって、私を消しにかかってくる。

私は「死にたいと思う人は死にたいと思えばいいし、殺したいと思う人は殺したいと思えばいい。君たちの自由だ。私には、君たちの自由を奪うことはできない」と言う。神の席にいた私は、いよいよ自分は死ぬことはないのだと確信を深める。自分が作り出した世界を見ているだけ。そのことを伝えたいと思うのだが、暴徒化した聴衆たちによって、私は殺される。隣で、親友が「おい!大丈夫か!なんであんなに挑発するようなことを言ったんだよ!」と、私のカラダを抱き上げる。私は「しかたなかったんだよ。こうでもしないと、わかってもらえないだろう。まあ、こうまでしても、わかってもらえるとは限らないけどね」と、死んでいるはずなのに、親友と会話をする。親友は「まあ、お前だから、しかたがないよな」と、私が死んでいることを不思議と思わずに、ただ、しばらく会えなくなることをさみしそうに語る。私は「また会えるさ」と言って、カラダを失う。私を殺した人たちは、スッキリとした顔をして、舞台を離れる。そして、別の舞台に移動をする。舞台の上から「助けてください」と救いを求めた人々は、神様が何もしてくれないと思った途端、神様を憎み、神様を殺す。神様は、それを黙って眺めている。死にたいと思いたい人は死にたいと思えばいい。殺したいと思いたい人は殺したいと思えばいい。何をしてもいいし、何もしなくてもいい。君たちの自由だ。私たちには、やりたいことをやる自由があり、やりたくないことをやめる自由がある。誰にも自由を奪うことはできない。神様は、自由を奪ったのではなくて、自由を与えた。死にたくなるほど自由な世界を作り出した。

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おおまかな予定

8月22日(金)東京都中央区界隈
以降、FREE!(呼ばれた場所に行きます)

連絡先・坂爪圭吾
LINE ID ibaya
keigosakatsume@gmail.com

SCHEDULE https://tinyurl.com/2y6ch66z

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坂爪圭吾 ばっちこい人類!!うおおおおおおおおお!!

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死にたくなるほど自由な世界。|坂爪圭吾
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