被害“2兆円”狙われる日本作品“違法アップ”徹底監視「デジタルGメン」「携帯スクリーンに」盗撮の実態
■365日24時間チェック体制“デジタルGメン”
取材班が訪れたのは、違法にアップされた動画などを監視する団体「CODA」。 経済産業省の支援のもと、著作権を守るため24時間、365日チェックするいわば“デジタルGメン”です。 【CODA 青山隆行管理本部長】「日本のアニメが放映された途端、映画館で放映された直後に、海賊版サイトに出てくる状況に。スマートフォンの普及があり、世界中で海賊版が氾濫するようになったので、全世界で日本コンテンツの海賊版対策を実施している」 日本のコンテンツの被害は全世界に及び、その被害額はなんと推定2兆円にものぼるというのです。 【CODA削除センター責任者】「こちらが海賊版サイトの1つです。日本のアニメが多数アップされています。これは映画館ぽいですね。日本ではないですね。あげてる人はベトナム人っぽい」 (Q.“違法アップロード”最近のトレンドは?) 【CODA削除センター責任者】「著作物名が分からない形で、エピソードの1~12と書いてあったり、『1から12が全部見られますよ』と」
■デジタルGメンでも「全て削除は難しい」
巧妙化する違法アップロードの手口。 CODAは映画会社や、出版社などの会員社から依頼を受け、動画投稿サイトやSNS、海賊版サイトなどあらゆるプラットフォームをチェックし、違法動画を見つけます。 そして依頼された会社から削除の要請を受けると、即座にそのプラットフォーム側に通知を送るのです。 削除の通知は、2011年度はおよそ6万2000件でしたが、2023年度にはおよそ88万件と、10倍以上に。 削除率はおよそ75%となっていますが、全て削除するのは難しいといいます。 【CODA 青山隆行管理本部長】「正規のプラットフォーマーだと、削除要請に応じてくれるケースがあり、削除率も高い。しかし、海賊版サイトについては、削除要請に応じてくれないケースがある」 アニメ、映画、ドラマと…世界で高い人気をほこる日本の映像コンテンツ。 大切な権利を守るために、みなさん違法な動画は見てはいけません。
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