被害“2兆円”狙われる日本作品“違法アップ”徹底監視「デジタルGメン」「携帯スクリーンに」盗撮の実態
■SNSへの違法アップロード 「やめてほしい」「結末知ってしまった」と街の人
さらに、街で聞いてみると。 【街の人(18歳)】「『TikTok』を見ていて、(映画)まだ見てなかったのに流れて来たから、は?みたいな。結構多いですよ」 【街の人(10代)】「(SNSで)流れてきてバーって。僕は映画見る前に、知っちゃいました結末を」 【街の人(10代)】「自分は見んようにしとるけど、やめてほしい」 いま「盗撮」、そして「違法アップロード」が横行しているのです。
■「NO MORE映画泥棒」 映画館は「上映中に巡回」「目視では限界も」
では現状、映画館はどのような対策をしているのでしょうか? 上映前にはおなじみのカメラ男とパトランプ男が“罪の重さ”を伝え、盗撮や録音などをしないよう呼びかける動画。 【映画館で上映される啓発動画より】「劇場内での映画の撮影、録音は犯罪です」「不審な行為を見かけたら、劇場までお知らせくださいNO MORE映画泥棒」 そして映画の上映中には…。 【イオンシネマ茨木 金子尚行総支配人】「こちらのスロープから劇場内のチェックを行います。中は暗いので、携帯電話に触れている方は、光で分かったりもしますので、見逃さないように注意しています」 この映画館では、劇場内をスタッフが20分に1度、巡回。スマートフォンを触っていないかなどをチェックし、怪しい行動を見つけ次第、声をかけるということです。 しかし、目視では限界も。 【イオンシネマ茨木 金子尚行総支配人】「昔はビデオカメラも大きい物で分かりやすかったが、今はスマホであったり、見つけられないという部分もあるかなと…。周りのお客さまからの声も大事、見つけたらスタッフに声をかけていただきたい」
■盗撮を目撃し通報「ちゃんと取り締まって厳正な対処を」
そんな中、取材班は映画館で盗撮を目撃し、通報した人に話を聞くことができました。 【盗撮を通報したAさん(20代)】「携帯電話を最初いじってるのかなって思ったんですけど、その方は携帯電話を横にした状態で、何回もスクリーンに向けて映していて」 Aさんは8月、映画館で「鬼滅の刃」を鑑賞。前方で盗撮している人を見つけ、スタッフに通報しました。 【盗撮を通報したAさん(20代)】「『鬼滅の刃』って僕も大好きですし、クリエイターの不利益になる行動なので、ちゃんと取り締まって厳正な対処が必要だと思う」 また、違法な行為は、映画の世界だけではありません。 日本民間放送連盟は、「テレビ番組をインターネットにあげる行為も違法になる」と啓発しています。 それでも無くならない「盗撮」に「違法アップロード」を取り締まる術はあるのか?
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