酒米価格が去年の約1.5倍に 60キロ 2万8100円

主食用米の価格高騰に伴って、ことし、県内の酒造会社が組合を通じて購入する酒米の価格は60キロあたり2万8100円と、去年のおよそ1.5倍に値上がりしていることがわかりました。

県内には全国で2番目に多いおよそ80の酒蔵があり、早いところでは来月から酒造りが本格的に始まりますが、主食用米の価格高騰に伴って酒米も値上がりが懸念されています。

こうした中、県内の酒造会社が県酒造協同組合を通じて購入することしの酒米の価格は、代表的な「美山錦」で60キロあたり税抜き2万8100円となっていることが関係者への取材でわかりました。

これは、去年の60キロあたり1万8100円と比較すると、額にしてちょうど1万円、およそ1.5倍に値上がりしたことになります。

関係者によりますと、主食用米の価格高騰を受けて、農家の中には酒米から主食用米に生産を切り替えるところも出ていて、生産を維持するためには酒米も価格を引き上げざるを得ないということです。

こうしたなか県は、酒造会社の酒米の購入を支援する方針で、県内産の「美山錦」や「山恵錦」など県が普及を推進している品種を購入する場合に去年からの値上がり分の一部を補助することにしています。

信州のニュース