スポニチ

写真拡大

 医師の伊藤博道氏が21日、TBS系「ひるおび」(月~金曜後10・25)にリモートで生出演し、流行中の新型コロナウイルスについて解説した。

 オミクロン株から派生したニンバスと呼ばれるウイルスが拡大している。強烈な喉の痛みが大きな特徴で、“カミソリの刃をのみ込んだような痛み”と称する人も。伊藤氏は「カミソリを飲み込んだことがある人というのはそんなにいないと思うんですけど、経験したことのない喉の痛みが強烈という人がいるというのは確かだと思う」と指摘。「一番痛みが強い時は1日、2日くらいほとんど食事が取れないと。この暑い中、脱水症状が心配ですね」と警鐘を鳴らした。

 他にも発熱、せき、息切れ、疲労、吐き気なども報告されており、出る症状は人によってまちまちだという。伊藤氏は「時々、熱なしのコロナの方、熱が必ず出るわけじゃない。熱は37度前半だったり、上がったり下がったりしているという人は結構いる。熱がないからコロナじゃないとか、熱がすぐ下がったからコロナじゃないとかということでもない」と説明。「どちらかというと、全身の倦怠感や、頭痛、関節痛、それに喉の痛みが、最初は軽くて、2日目、3日目にぐーんとひどくなるということが、今年の症状としては伝えやすい特徴かなと思います」と続けた。

 感染力は過去最高レベルと言われており、猛暑の中で、ウイルスの広がりを見せている。伊藤氏は「一度も感染したことがないのに、ついぞ今回は感染してしまったという人が、大人で、特に高齢者で多い」と、その感染力について解説。「今までと感染対策をしていても、我々も少しずつコロナに対する免疫力が、たとえば過去に感染したりワクチンを打った人もだんだん弱まっていますよね。その中で乾燥と暑さで体力が弱まっていると、その中でより強い感染力を持ったニンバスが非常に広がりやすい状況なのかなと思います」と推測した。