福岡県柳川市の美容専門学校で令和5年、学校行事のバーベキューでこんろにアルコールを注いで炎上させ、燃え移った男子生徒=当時(18)=を死亡させたとして、業務上過失致死罪に問われた元教員助手、篠原翔大被告(25)の論告求刑公判が21日、福岡地裁(岡本康博裁判長)であり、検察側は禁錮1年6月を求刑した。判決は10月2日。
検察側は論告で、火の付いたこんろにアルコールを注ぎ入れれば引火し、周囲の人にやけどを負わせる危険性は容易に予見できたと指摘。「取り返しが付かず、被害結果は重い」と非難した。
弁護側は最終弁論で、当時の理事長が火おこしにアルコールを使うことを考案したとして「理事長や学校の責任が最も重く、被告の責任は限定的」と述べ、執行猶予付きの禁錮1年を求めた。被告は「一生かけて事件に向き合い反省し、謝罪を続けていきたい」と最終陳述で謝罪した。
BBQで専門学生死亡 元教員助手の被告、起訴内容認める 福岡地裁