FC2創業者に有罪判決「健全な性的秩序害した」 わいせつ動画配信

茶井祐輝
[PR]

 インターネットの動画投稿サイト「FC2」でわいせつ動画を配信したとして、わいせつ電磁的記録記録媒体陳列罪と公然わいせつ罪に問われたFC2創業者の高橋理洋(りよう)被告(51)の判決公判が21日、京都地裁であった。川上宏裁判長は「健全な性的秩序を害した程度は大きい」とし、懲役3年執行猶予5年、罰金250万円(求刑懲役3年、罰金250万円)の判決を言い渡した。

 判決によると、高橋被告は2013年6月、FC2の実質的な運営会社の社長=わいせつ電磁的記録記録媒体陳列罪などで有罪判決が確定=らと共謀し、FC2で男女の性器が映った動画を不特定多数の人が閲覧できるようにした。13年12月と14年6月、性器や性交の映像を即時配信した。

 川上裁判長は「サイトの存在が犯行の不可欠の前提」だとし、サイトを開設した高橋被告は「厳しい非難は免れない」と指摘した。

 高橋被告は、これまでの公判で罪を認め、「アメリカで生活をしていたので犯罪という意識は薄かった」と述べていた。

 被告側は量刑を不当として控訴する方針。弁護人の弘中惇一郎弁護士は「日米で性常識は違う。裁判所はそのことを考慮すべきだ」と話した。

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません