14日朝に発生した岩手・宮城内陸地震の影響で、同日午後2時からKスタ宮城で行われる予定だった楽天-巨人が中止となった。地震による中止は史上初めて。球場のある仙台市宮城野区では震度5強を観測した。球場に被害はなかったが、交通機関の混乱、余震や被害が拡大したことを重く受け止め、中止を決めた。15日の試合は行う予定。代替試合は16日午後6時から同球場で行われる。
満員御礼でにぎわうはずだったKスタ宮城の門は、激震で閉じた。午前8時43分ごろに起きた岩手・宮城内陸地震により、球場付近の仙台市宮城野区は震度5強の揺れに見舞われた。
楽天は午前11時50分、試合開始を午後2時から同3時に変更した。だが午後0時55分には中止を決定した。米田純球団代表(44)は「公共の交通機関の復旧も分からず被害も拡大していることがわかりました。余震も続いており、お客様の安全性を最優先として、球団として判断しました」と説明した。
野村監督はホテルの自室で寝ていたところ、地震で目を覚ました。「よう揺れたな。さすがに跳び起きたよ。生きた心地がせんかった。こんなのは人生で初めてだよ」と、恐怖に目を丸くした。米田代表から中止の報を聞くと、しばらく巨人の練習を見ていたが、ほどなく球場を後にした。
選手も大きな揺れに驚きを隠せなかった。すでに球場で試合の準備をしていた横川は「クラブハウスにいたら、すごく揺れて。危ないと思って、外の通路に出て様子を見ました」。自動車で球場に向かっていた永井は「ハンドルを取られました。風にあおられたのかと思ったんですけど」と、地震の脅威を口にした。13年前、阪神・淡路大震災を阪神の選手寮で体験した高波は「あの時よりは小さかったけど、今回のは大きかったと思う。阪神の時は、筒の中に入れられて振られたと思うくらいすごかった」と、当時の揺れの大きさを振り返った。選手からは震災の援助についての声も挙がり、今後具体的に検討されるという。
球場施設に損傷はなく、15日の午後1時開始の試合は現状、予定どおり実施する方向だ。ただ、余震や交通機関の復旧具合などを見てから、最終的な判断をすることになった。【小松正明】