①お気に入り登録数が3000超えました。有難うございます。
正直頭が追いついてないのでちいかわみたいに「エッ、それって……どういうことぉ!?」ってなってます。
②総合評価が5000超えました。ありがとうございます。
ありがとうございますしか言えないです。ありがとうございます。
③UAが60000回超えてました。ありがとうございます。
爆発四散したあとなので私の死骸を灰にしてからダイヤモンドに加工して死してなおも輝きたいと思います。
④感想、評価、誤字脱字報告ありがとうございます。
とても助かってます。あとココだけの話感想には脊髄で返信してるため読み返して自分で「???」ってなってます。
姉、義妹の愚痴を聞く。
『陽乃さん……助けてください……今日うちに雪乃さんと結衣さんがきてお兄ちゃんの部屋にこもったと思ったらおにいちゃんのおにいちゃんを二人でおにいちゃんしてて、そしたらおにいちゃんのおにいちゃんからおにいちゃんが……』
「ほんっとにごめんね小町ちゃんほんっとうにごめんね……!」
こればっかりは陽乃も罪悪感を覚えた。
なにせ二人を開き直らせたのはある意味で自分なわけで、その二次被害者として電話越しに
悲壮な声を上げる小町の姿を想像するだけで陽乃の胸は押しつぶされそうだった。
ただ形容詞をすべておにいちゃんに変換するのは勘弁してほしい。
おにいちゃんのおにいちゃんとは(哲学)
配点:5点
どうしてこうなってしまったのだろう……。
清廉で可愛かった妹と、清純で天真爛漫なその友人が、いつのまにか淫魔と化していた現実を上手く受け止めきれない。
「ちなみに比企谷君は、その、大丈夫……?」
『は、はい。終始眠ってたっぽくて、その間にお二人でその……』
「あぁうん大丈夫だよ。その先は言わなくていいよ。大丈夫」
『まずは雪乃さんと結衣さんががおにいちゃんの足をなめ――』
「いわなくていいよッ!? いわないで!?」
足!? なめ!? そういうものだっけッ!? 付き合ってまだ二か月くらいのカップルってそんなもんだっけッ!
「ていうか、その、小町ちゃんはどこまで見ちゃったの……?」
『……』
「あっ……」
無言という雄弁な返答がすべてを教えてくれた。
コイツなんだかんだで全部見たな。
『いや、これは、そのッ! 義務です! お兄ちゃんの妹としての! 義務ッ! ほら、運動の内容によって食事制限とか!? そう言う感じのでぇ……!』
言いながら、いかに自分が苦しい言い訳をしているのか気が付いたのだろう。
まるでじわじわと首が締まるようにその声の勢いはしぼんでいった。
とはいえ、自分も経験がないわけではない。
そこにとどめを刺すような真似は、少なくとも陽乃にはできなかった。
「そうだよね……妹なら、必要だよね……」
『は、陽乃さん……!』
感極まった声を聴きながらうんうんと大きく頷く。
頷いてから、おずおずと聞いた。
「け、結局どこまでやってたの……?」
勘違いしないでほしい。
決して邪な感情ではない。
そう、これは妹が彼氏に迷惑をかけてないか、その確認なのだ。確認なら仕方ない(護身完了)
『……流石に最後まではしてなくて、代わりばんこで咥えたりこすったりしてました』
「そっかぁ……」
咥えたりこすったりかぁ……。
雪乃ちゃん、お姉ちゃんの言うこと聞いて頑張ってるんだなぁ……。
今の所、自分のアドバイスの全てが裏目に出ている気がするがきっと気のせいだろう。
陽乃は深く考えることをやめた。
『おにいちゃん、一体どうなっちゃうんでしょう……』
どうなっちゃうんだろうね……。
そして現時点ですらどうなってるんだろうね。
姉であるものと妹であるものが、端末越しに沈黙した。
沈黙してから、静かな声で小町が語りだす。
『でもお二人もなんであんなタイミングに……別に嫌いじゃないですけど、あんなやり方じゃ絶対にお兄ちゃんは喜ばないのに……。全然おにいちゃんの事、わかってないなって……。すみません、こんな話……』
それはきっと、彼女が我慢していた本音。
二人には、ましてや兄にはもっと聞かせることのできない、心の奥底にしまったドロリとした感情だった。
「……そうだね。小町ちゃんの言うとおりだと思うよ……」
今は彼女のメンタルを持ち直すことが優先だ。
彼女の抱える憤りを少しでも軽くできるように、同調するように繰り返した。
『そうです、全然わかってない。……やっぱり一番おにいちゃんの事が分かるのは小町なんですよね……』
「……そう、かもね?」
『だって私はずっと昔からお兄ちゃんのお世話もしてきて、そりゃあ大変な時期だってありましたし、喧嘩だってたくさんしましたけど、その分おにいちゃんとは以心伝心というか、ツーカーというか、打てば響くというか、そう言う関係なんです』
「そ、そうだね?」
『そうなんです。だから一番おにいちゃんを理解してあげられるのは私で、でも私は妹だし、ずっとおにいちゃんの傍に居られるわけじゃないから雪乃さんにも結衣さんにもお願いしてみて……でもああやってするなら、最初から小町が一緒にいてあげれば早いんですよね……』
「いやぁそれはどうかなぁ~……?」
彼女の思考と決意が、おかしな方向に走り出しているのを止めるべく、一度待ったをかける。
電話の向こうから聞こえたのは感情の抜け落ちた声だった。
『はるのさんは同じ立場なのに否定するんですかだっておにいちゃんは小町が一番大事でだから小町もお兄ちゃんが大事で本当は私もおにいちゃん離れしたいけど環境がそうさせてくれないなら結局やっぱり小町がおにいちゃんのお世話をするしかないじゃないですか私も本当はそんな風にしたくないのにおにいちゃんがしかたないからずっといるしかないですよね』
「……」
やべぇ。
あまりのヤバさに絶句した。
お前の理解者は俺だけなんだよ理論って兄妹間で発生するものなの?
いや、この二人の兄妹愛が、並大抵のものではない事などとっくに気が付いてはいたが、ここまで醸造されているとまでは流石の観察力でも分からなかった。
『いやですけど、本当に嫌ですけど、でもおにいちゃんには寂しい思いをしてほしくないので、なら私がお世話すればいいですもんね』
「いや、それはちょっと……私的には……何とも言いずらいと言うか……雪乃ちゃん的には悲しいんじゃないかなぁ……」
せめてもの反抗で、そんな言葉を漏らすと、1秒、2秒……と無言の時間が続いてから、「あぁ!」と明るい声が聞こえた。
『もしかしてはるのさん、勘違いしてませんか? 流石にお兄ちゃんと雪乃さんの仲を邪魔したりはしませんよ~』
「あ、そ、そうだったんだ! そうよね、変な勘違いをしちゃって――」
『大丈夫ですよ。お兄ちゃんの傍に他の誰が居ても──でも一番が私なだけですから』
「……」
『ふぅ、陽乃さんにお話ししたらすっごい楽になりました! 夜分遅くにすみません! 今度お礼しますね!』
「あぁ、うん、きにしないで。それじゃあ、うん、お休み小町ちゃん」
『はいお休みです! はるのさん!』
テロリン、終話を告げる音を聞いて端末を耳から放す。
「……」
はるのはそのあと、考えるのをやめてベッドに身体を預ける。
今はただ、視界を埋める真っ白な天井の様に頭の中を空っぽにしたかった……。
小町は愛情が深いだけなのでセーフです。