①皆様のおかげで日刊一位取れました。ありがとうございます。
強い感謝と羞恥心でいっぱいです。狂いそう。
②お気に入り2000人超えました。ありがとうございます。
今この作品が2000人超によって支えられている事実。狂いそう。
③総合評価3000超えました。ありがとうございます。
過分ながら沢山のお気に入りと評価をいただき狂いそうです。
④いつも感想、誤字報告、評価をいただきありがとうございます。
とても助かってます。ありがたい…。
⑤UA40000超えました。ありがとうございます。
5000で羞恥心が云々とか言ってた記憶があるのでしめやかに爆発四散しようと思います。グワーッ。
余談になりますが、内容が内容(キャラ崩壊、性表現)なだけにもっとボロクソに言われる覚悟だったんですが、
投稿開始してから寄せられる皆様からの温かいコメントの数々に逆に困惑しました。ありがとうございます。
引き続き拙作をよろしくお願いいたします。
「だからそろそろ先輩にはこの子を認知してほしくて……」
「やめなさい。愛おし気な目で腹を撫でるのはやめなさい」
本気で想像妊娠くらいならできそうなほど極まった妊娠演技だった。
これで腹膨らんだりしたら比企谷君の寿命がマッハで減ることは容易に想像できる。
言うと少女がペロッと舌を出して笑った。
「流石に冗談です。まだ中には出されてませんから」
「いやその手は出されてますの
ウソに高低を交えて落としどころを作ろうとするんじゃない。
もう頭おかしいのはお腹いっぱいなんだけど……。
最近、毎週新種のあたおかJKと遭遇しているせいで頭痛が酷くなっている気さえする。
「でも実際問題、どうやってあの中に混じるかですよね……結衣先輩を巻き込んで二人で迫るのが今一番確率は高いと思ってるんですけど……」
そこで自分だけで彼氏を奪い取ることより、もう一人別の女がいる状態だとしてもより可能性が高い選択肢を検討する当たり、冗談の思考ではないのが理解できた。
しかし悲しいかな、由比ヶ浜結衣は既に雪ノ下雪乃の手によってドロドロの関係へと引き込まれている。
ここでそれを教えた場合、間違いなく状況のカオスさが進行するだろう。彼の事を考えても、後々に自分に及ぶ被害を考えても陽乃はそのことを口に出すことはできなかった。
「……」
「……それにしても自分の妹から彼氏を寝取ろうとしている話を聞いてるのにはるの先輩って全然反応しないんですね?」
「……!?」
遅れて、自分の突っ込むべきタイミングもややおかしいことになっていることに気が付いてショックを受けた。
◆
すぅううううう……。
無意識に深呼吸を繰り返す。
かつてない緊張感だ。
これまで数多くのドアを一番乗りに開け放ち、場を支配してきた雪ノ下陽乃だが、
事この場所――奉仕部に限っては、そうはならないであろう予感を感じ取っていた。
なぜならこのドアを挟んだ向こう側にいるからだ。この学校きってのモンスターたちが。
さぁ行くぞ……! その覚悟が決まる前にドアが勝手に開いた。
「あっ、はるさんようやく来たんですね! 遅いから今ちょうど迎えに行こうかと思ってて~びっくりしましたよ~」
「(心肺停止)」
びっくりは完全にこっちのセリフなんですけど?
ともあれ、封印の扉は無情にも開かれてしまった。
意を決して陽乃はドアの向こうに視線を投げた。
そこにいるのはやはり我が妹の雪ノ下雪乃、そしてその友人である由比ヶ浜結衣の姿。
そして一つの違和感、いつもいるはずのもう一人が、見当たらないのだ。
「……あれ、比企谷君は?」
そう聞くと、代わりに答えたのはめぐりだった。
「あ~そうなんですよはるさん。今日は比企谷君、体調崩しちゃってお休みみたいで。会いたかったのに残念」
そのしょんぼりとしためぐりの声に答えるように、文庫本を捲る手を止め、どこか桜色に上気した頬を抑えて妹が言った。
「ふふ、ごめんなさい城廻先輩。昨日は少し――彼を
問いかけに答えるのは、なぜかうっとりとした表情で答えたその横の少女。
「うん……すごい昨日は
そのやり取りにめぐりはにこっと微笑みいつもの調子で口を開く。
「ふふ、やっぱりなんだかんだで比企谷君は頑張り屋さんなんですね、はるさん!」
「……」
その無邪気極まるめぐりの問いかけに、陽乃は返答をできない。
聞くことができない。あんなにメスの匂い香る表情の二人に対して、ナニを頑張ってたの? なんて聞こうものならきっととんでもない返答が飛び出すのだろう。私は詳しいんだ…。
そしてなにより、ほんわりとこの状況を楽しむめぐりにこのやりとりの薄皮一枚向こう側に広がる混沌とした残酷な事実に気付いてほしくなかった。
「そう、比企谷君、頑張ったんだね。すごいなぁ。あ~なら私が今日お見舞いにいっちゃおうかなぁ」
話題をそらすようにそう言うと、それに名案とばかりに乗ったのはめぐりだった。
「あ、いいですね!それならお土産もって私もはるさんと一緒についていこうかな!」
ナイスアシスト! 内心でめぐりに向かってサムズアップを送りながら、目の前の少女たちを見ると、彼女らはあははと笑った。
笑ってから――笑ってない目で言った。
「姉さん大丈夫よ。彼の体調はこの後私たちで見に行くから。気にしないで。そこまで迷惑かけられないわ」
「そうですよ城廻先輩。私たちが責任もってヒッキーの事は診てくるので。ほら、ご飯とか
事実上の、お前らは呼んでいない、という宣言だった。
つまりこの後起きることは明白であり、そう言うことで間違いなかった…。
流石のめぐりも異様な空気感に気が付いたのか、ぴくっと小さく反応してから、空笑いの声を上げた。
「あ、あはは、そっかそっか! こんなかわいい同級生二人に看病してもらえるなんて比企谷君は幸せ者だね!」
幸せ者。
その言葉に陽乃は少なくない違和感を覚えた。
しかしまぁ、男的には本望というか、頑張れというか、そんな浅すぎるエールの言葉を内心で浮かべた。
「……それじゃあ私たちもお邪魔したら悪いしそろそろいこっか?」
「そうですね! はるさん」
めぐりがその助け舟に食いつくような反応速度で返事をしながら奉仕部から離れる。
「あぁそういえば、姉さん」
最後に、ドアに手をかけた自分の背中に、妹から声がかけられた。
「……どうしたのかな、雪乃ちゃん」
「良ければ、なのだけれどまた時間のあるときに相談に乗ってほしいの。今度は、由比ヶ浜さんも一緒に」
「……うん、わかったよ」
良くない。良くないのだが良くないとは言えなかった。
それは見栄で、罪悪感で、姉バカとしての本能的な返事だった。
そのやり取りを最後に、今度こそ部室をあとにする。
「はるさんと雪ノ下さんは仲いいんですね! 私は女兄弟がいないから憧れるなぁ」
横でからりと笑いながらそう宣うめぐりの声を聞きながら、同じくからりというか、カサカサというか、乾燥しきったような声音で陽乃は返事をした。
「あぁ、うん……そうね……」
◆
その夜、一通のメッセージが彼――比企谷八幡の妹、比企谷小町ちゃんから届いた。
こまち:陽乃さん助けてください。
「……」
何が起きているか、理解できない方がおかしいほどにその答えは明白だった。
結果、陽乃の睡眠時間が一時間減った。