【火球】7つの疑問「なぜ緑色からオレンジ色に?」「隕石?」「どこに消えた?」 天体の専門家2人に聞いて驚いた「手のひらサイズだったとは!?」
夜空を染めた巨大な光。西日本各地で目撃情報が相次ぎ、Xでは「めっちゃ空光ったんだけど隕石か?」「音がして揺れたから桜島爆発したかと」「雷みたいな音したなーって思ってたら隕石?火球?マジか」など、光や音に対して驚きの声が上がりました。 【連続写真を見る】巨大な火球を見る 大阪で 京都で 宮崎で 四国で激写 一夜明けて、天体の専門家2人に聞きました。
◎あの現象の正体は?
明石市立天文科学館の鈴木康史副館長によりますと、昨夜の現象は、金属や岩石を含む物体が宇宙から飛んで地表に落下する際に、物体に含まれる元素が高温となって激しい光を発する「火球」と呼ばれる現象です。
◎火球は何が光っているの?
この火球は、人工衛星の破片などだった可能性もあるものの、宇宙に浮いている岩石が飛んできた可能性が高く、地表に落ちた頃には『手のひらほどの大きさ』だったと推測されるということです。
◎最近の流星群に関係ある?
8月中旬はペルセウス座流星群の活動が見ごろでしたが、流星群と今回の火球は関係ない、ということです。
◎あれは隕石だったのか?
国立天文台天文情報センターの佐藤幹哉広報普及員によりますと、宇宙から落ちてきた物体が発見されて初めて『隕石』と呼べるといい、今回はまだ見つかっていないことから、現時点では隕石とは言えません。 今回の火球は異例の明るさが特徴で、100キロ離れた場所からでもマイナス4等級以上の明るさを放ち、金星の明るさに相当するそうです。 佐藤さんが把握している限り、今年一番明るい「火球」だというのです。
◎今年一番?なぜそれほど明るかったのか
カメラでは鹿児島市内などが一瞬朝のように映っていて、抜群の光を放っていました。一般的には、物体が大きいほど、火球は明るくなるそうです。 通常の流れ星は「数ミリ~数センチ」で、今回の火球(落ちてきた物体)は、「数十センチ~大きければ1メートルほど」とみられるということです。
◎はじめ緑色 その後オレンジ色になったのはなぜ?
上空では緑色の光、その後オレンジ色の光へ、下降する過程で色が変化したのは、大気組成の変化が理由だといいます。 最初に光が確認された上空約100キロ地点では物体に含まれる鉄などの金属が、緑色の光を放ち始めたのではないかといいます。 その後、火球が地表に近付くにつれて周りの大気成分が変化。オレンジ色の光は上空約20キロ地点とみられ、ナトリウムや酸素などが反応して、オレンジ色を放ったのではないかということです。
◎最後に火球はどこへ行った?
オレンジ色の光を最後に、火球の姿は消えました。佐藤さんは発光後まもなく海上に落ちたのではないかと推測しています。 火球が目撃された方角から判断すると、鹿児島県とか宮崎県の沖合に落下した可能性が高いと見ています。 大きかった物体も、落下しながら爆発するように分裂し、最終的にはサイズも10センチくらいまで小さくなっていたのではないかということです。