福島のパチンコ店“2800万円”強盗事件…「なぜ事務所に大金が置かれていたのか」を現役店長が解説
パチンコ店の厳重な防犯体制
また、交換所だけでなく、事務所にも大金が置いてあるのならば、当然セキュリティも厳重なはず。実際、どのような防犯体制になっているのか聞いてみた。 「セキュリティの度合いはお店によって異なるでしょうが、ウチの場合は一日の営業が終わり戸締りをして一度お店を出た後、再び入館すると即座に警備会社へ発報されます。だから、絶対に忘れ物ができない(笑)。仮に車の鍵を事務所に忘れたなんてことがあったら、歩いて帰るか朝まで待たないといけなくなるので……。今回の事件は、従業員の人がお店から出てきたところで脅されているようですが、もし同じようなシステムを導入していたら、速攻で警備会社の人が駆け付けて、その場で確保されていたと思いますよ」
目先のカネよりも“イメージダウン”を恐れる
今回の事件では既に容疑者が逮捕されているが、もしも、犯人が捕まらず未解決になった場合に、被害額を補償してくれる保険などはあるのだろうか。 「もちろん、ウチのお店も保険には入ってますが、基本的に災害関係のものだけ。今回のような事件で補償される保険はあまり聞いたことがないですね。もしかしたら、付属で多少は補償される契約があるのかもしれませんが、少なくとも一般的ではないです」 となると、事件が解決しないと、その後の出玉率に影響が出てくるのではないかと心配になるパチンコファンもいそうだが……。 「パチンコ店って日頃から大きなお金が動いているから、一般の人からすると『2800万円も!?』って思うかもしれませんが、特に大型店舗からするとそこまで大きな金額じゃないと思います。むしろ「強盗殺人に発展しなくてよかった」という気持ちのほうが強いかもしれません。『殺人事件が起きたホール』というイメージが付いてしまう方がお店としてはダメージが大きいと思いますよ」
パチンコ店での犯行はすぐに捕まる
最後にS氏は「パチンコ店はコンビニや郵便局とくらべ防犯カメラの数がとにかく多い。ほぼ、死角が無いと言っていいくらい網羅しているから、今回みたいな事件があってもすぐに捕まりますよ」と語った。ぜひ、今後も強固なセキュリティを維持しつつ、いつでも安心して遊べる遊技場であってほしいものである。 取材・文/サ行桜井 【サ行桜井】 パチンコ雑誌『パチンコ必勝ガイド』『パチンコオリジナル実戦術』の元編集者。四半世紀ほど勤めた会社を退社しフリーランスに。現在は主にパチンコや競輪の記事を執筆している。
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