長期審理の果てに原告住民側の主張を一蹴した地裁
中外製薬研究所を巡る横浜市との浸水危険訴訟で判決
2025年8月15日号
足かけ6年もかけてこの程度の判決なのかーー。 中外製薬が横浜市戸塚区に建設した研究所「中外ライフサイエンスパーク横浜」に関して、設計段階から周辺住民が横浜市に対して起こしていた訴訟の判決内容だ。同研究所の用地は戸塚区を流れる二級河川、柏尾川を挟んだ約17万㎡の広大な土地で、問題となっていたのは西岸の8万㎡。丘陵地帯の低地で、日立製作所の工場跡地だが、その土地を買収した中外製薬が盛土をして研究棟を建設すると発表してから騒ぎが勃発。内水氾濫を心配した周辺住民が横浜市に対して開発認可差止の行政訴訟を起こす事態に発展した。 開発認可後は認可取り消しを求める行政訴訟に変更し、さらに研究施設が完成したため、被告に中外製薬を加えて損害賠償請求訴訟に至った。当初は行政訴訟だったのに、中外製薬まで巻き添えにされた感じがするが、その判決が出たのが7月16日。横浜...
足かけ6年もかけてこの程度の判決なのかーー。 中外製薬が横浜市戸塚区に建設した研究所「中外ライフサイエンスパーク横浜」に関して、設計段階から周辺住民が横浜市に対して起こしていた訴訟の判決内容だ。同研究所の用地は戸塚区を流れる二級河川、柏尾川を挟んだ約17万㎡の広大な土地で、問題となっていたのは西岸の8万㎡。丘陵地帯の低地で、日立製作所の工場跡地だが、その土地を買収した中外製薬が盛土をして研究棟を建設すると発表してから騒ぎが勃発。内水氾濫を心配した周辺住民が横浜市に対して開発認可差止の行政訴訟を起こす事態に発展した。 開発認可後は認可取り消しを求める行政訴訟に変更し、さらに研究施設が完成したため、被告に中外製薬を加えて損害賠償請求訴訟に至った。当初は行政訴訟だったのに、中外製薬まで巻き添えにされた感じがするが、その判決が出たのが7月16日。横浜地
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