「総合病院の誘致は念願」富谷市が公募した病院誘致、運営事業者は『東北医科薬科大学』に決まる(宮城)
宮城・富谷市が公募を行っていた総合病院の誘致について、運営事業者は仙台市の学校法人東北医科薬科大学に決定しました。
20日午前、富谷市の若生裕俊市長が会見を開き、公募していた総合病院の誘致について、審査の結果 運営事業者を東北医科薬科大学に決定したと発表しました。
富谷市・若生裕俊市長
「総合病院の誘致というのは念願であり、市民のみなさまの大きな願いでもございましたので、大変嬉しく思っているところです」
これは、宮城県の病院再編構想のうち、東北労災病院が富谷市への移転を断念したことを受け、市が新たな総合病院の誘致を目指して事業者を公募していたものです。
応募したのは2つの事業者でしたが、このうち1つは辞退していました。
新たに誘致される東北医科薬科大学富谷メディカルセンター(仮称)は、140床での開院を目指し、将来的には200床に増設する計画です。
また、診療科は救急センター、整形外科、小児科などを備え、重症患者を24時間体制で受け入れる二次救急医療機関としても整備する方針です。
富谷市民(子どもを連れた母親)
「すぐ近くにあると、大きいけが・病気をしたときすぐ運んでもらえると思うと、親としては安心」
富谷市民
「決して悪いことではないと思います。私もがんになったりして大学病院に行って手術していたんだけど、近場にあれば便利ですよね」
富谷市民
「富谷の総合病院ってないですもんね。だからあれば便利ですよね」
富谷市は、開院の時期について2031年度を目指すとしています。
今回決定した東北医科薬科大学は、もともと東北薬科大学でしたが、震災復興の一環として2016年に医学部が新設され東北医科薬科大学になりました。
附属病院が、仙台市宮城野区福室と仙台市若林区大和町に2つあって、合わせると727床を有します。
ただ、富谷市によると施設の老朽化などで大学側は再編を考えていて、そのタイミングでの公募の話に手があがり今回決定しました。
改めてその中身を見ると100床以上が条件だった病床数は140床で将来的には200床も視野に入るそう。
診療科は、救急や内科・外科に産婦人科も。
外来には、小児科や精神科もあり、特に救急搬送に時間がかかることが課題だった富谷市にとっては悲願となります。