エイナさんに呼び出された翌日、僕は今日も早朝からダンジョンに潜っている。
「グゥオオオオオオオオオオオッ!!」
咆哮を上げて襲いかかってくるバーバリアンを一太刀で屠ると魔石を回収し、先を目指して進んでいく。
そうして、やって来たのは闘技場。
僕は良い稼ぎ場所と魔法に慣れる為の修練場所として使うことを決めていた。
一歩闘技場に入ると、最初に入った時同様に一斉に僕めがけて襲いかかってくる。
それを僕は表情を一切変えずに剣を片手に斬り込んでいくのだった。
『幾ら喰らえどもこの器から溢れ零れでる飢餓は満たされぬ』『美食でも悪食でも満たされぬ』『既にこの身は穢され侵食され禊も浄化も救恤いすら皆無く罪過の烙印を刻み込む』『飢餓の象徴たる涎は大地を侵し、大海を穢し、大空を閉ざす』『食物を喰らい、怪物を喰らい、精霊を喰らい、他者を喰らい、恩恵を喰らい、呪詛を喰らい、病魔を喰らい、意思を喰らい、ほこりを喰らい、魂魄を喰らい、我が身すら喰らう底無し穴の幽鬼』『森羅万象全て喰らい貪り味わい飲み込み己が血肉と化す』『たとえこの身この魂が無間の地獄に堕ちようとも喰らい続ける』『この身はいずれ神々をも喰らおう』『蹂躙し数多を飲み干し平らげる 暴喰の覇道ここに極まれり』『暴悪に喰らい尽くす原罪の一角たる暴喰の化身が胎動する』
【グラトニー・サーベラス】
魔法を発動させ赫焱と金雷に包まれた僕の攻勢は苛烈さが増し無限に湧くモンスター達を止まることなく撃破していく。
そして、前回と同様に壁に傷を付けてモンスターが湧かないようにした後、僕は全ての魔石と怪物素材を回収するのだった。
その時、壁が崩れある金属が顔を出した、その金属は超硬金属。
突然発掘?出来た超硬金属を全て回収を終えると、僕は地上にへと戻るのだった。
地上に戻ると同時に管理機関に行くと、エイナさんがやって来てこう言って来る。
「ベル君、これ…!!」
そう言いながら差し出してきたのは管理機関の徽章が押印された封筒だった。
「なんですか、これ?」
僕が問いかけると、エイナさんはこう言って来る。
「【ヘスティア・ファミリア】に「強制任務の要請です!」
強制任務、聞く限り面倒な気配がするなぁ・・・。
僕がそんなことを考えながら封筒の中身を確認するとそこに書かれていた強制任務の内容は・・・。
「・・・遠征」
派閥には等級がありS~Iまである、遠征は等級Dから義務付けられている。
つまり、【ヘスティア・ファミリア】が等級D以上だと認定されたということだ。
「・・・はぁ、面倒だな」
そう言いながら僕は魔石の換金を済ませると、遠征に向けての準備のために一旦本拠に戻るのだった。
本拠に帰ってくると、ヘスティア様はまだバイトから帰ってきていないようだった。
今から準備が整い次第遠征に行くという報告をしたかったのだが、いないのならしょうがないとして置き手紙を書いておくことにした。
手紙を書き終えると、僕は干し肉などを購入しダンジョンに向かうのだった。