白兎が怪人になるのは間違っているだろうか


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作:白米は正義
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深層


更にダンジョンの下層に向かって降りて行くと、僕はついに『真の死線(トゥルー・ライン)』である深層に辿り着くのだった。

 

三十七階層『白宮殿(ホワイトパレス)

 

ダンジョンの最大危険層域に足を踏み入れ歩みを進める僕は襲い掛かって来るモンスターを粉砕していく。

 

すると、ここで僕はある気配を感じ取った。

 

その気配は現れては消え失せるという事を繰り返している、それが気になった僕はその不思議な気配がする場所にへと向かうのだった。

 

辿り着いたその場所は闘技場(コロシアム)のような場所で、その中ではモンスター同士の殺し合いが行われていた。

 

「こんな場所もあるんだな…」

 

そう言いながら僕は闘技場(コロシアム)の中にへと足を踏み入れた瞬間、モンスター達が異分子である僕を排除しようと咆哮を上げ敵意を、殺意を纏いながら迫って来る。

 

比喩抜きに僕は闘技場(コロシアム)中にいたモンスター全ての標的になったようだが、迫り来る怪物達の大軍を見て思わず笑ってしまい、こう呟いた。

 

「せっかくだから魔法を使ってみよう」

 

『幾ら喰らえどもこの()から溢れ零れでる飢餓(うえ)は満たされぬ』『美食()でも悪食()でも満たされぬ』『既にこの身は穢され侵食(おか)され禊も浄化も救恤(すく)いすら皆無()く罪過の烙印を刻み込む』『飢餓(うえ)象徴(しょうこ)たる(ぜん)大地(つち)を侵し、大海(うみ)を穢し、大空(そら)を閉ざす』『食物を喰らい、怪物を喰らい、精霊を喰らい、他者を喰らい、恩恵を喰らい、呪詛(のろい)を喰らい、病魔(やまい)を喰らい、意思を喰らい、誇りを喰らい、魂魄(たましい)を喰らい、我が身すらも喰らう底無し穴の幽鬼』『森羅万象全て喰らい貪り味わい飲み込み己が血肉と化す』『たとえこの身この魂が無間の地獄に堕ちようとも喰らい続ける』『この身はいずれ神々をも喰らおう』『蹂躙し数多を飲み干し平らげる 暴喰の覇道ここに極まれり』『暴悪に喰らい尽くす原罪の一角たる暴喰の化身(けもの)が胎動する』

 

【グラト二ー・サーベラス】

 

詠唱を完成させ魔法名を言った瞬間、僕の身体と剣は燃え盛る赫焱(ほのお)と激しく迸る金雷(いかづち)を纏っている。

 

「行くぞ」

 

その言葉を最後に僕は怪物達の大軍にへと突撃する。

 

バーバリアン、ルー・ガルー、スカル・シープ、ペルーダ、スパルトイ、リザードマン・エリート、オブディシアンソルジャーを瞬きの間に魔石や怪物素材(ドロップアイテム)にへと変えて行くが、ここで違和感に気が付く。

 

その違和感というのがモンスターが減っていない事だ。

 

すると、背後からルー・ガルー二匹が襲って来るが回転斬りで対応すると正面の壁からモンスターが二匹誕生する。

 

「チッ」

 

僕は思わず舌打ちをしてしまうが、丁度良いとまで思ってしまった。

 

際限なく誕生(うまれ)るのなら今まで溜めこんでいた精神的疲労(ストレス)解消に利用しようと考えた。

 

そう決めた僕は地面に落ちていた魔石数個を拾い上げ喰らったその瞬間、赫焱(ほのお)金雷(いかづち)の勢いが増幅しモンスターを焼いている。

 

「はああああああああああああああああああああああああああっ!!」

 

炎雷を纏った肉体で同じく焱雷を纏う長剣を振るいモンスター全てを爆砕して見せた。

 

更に今以上にモンスターが生み出されないように壁に斬撃と魔法を刻み込んだ。

 

その後、魔法を解除し一息入れるのだった。

 

エイナさんから聞いて居たダンジョンの壁は傷つけられると修復の為にその間モンスター生み出さない事を。

 

その特性を利用した僕は大量の魔石と怪物素材(ドロップアイテム)を手に入れる事が出来た。

 

しかし、大量の魔石は疲労回復の為に半分以上が僕の胃袋に消えてしまった。

 

その為、僕は更に魔石を求めて深層にへと降りて行くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうして、四十九階層に辿り着くと山羊型の獣人のモンスター・フォモールが大挙して襲って来る。

 

「消えろ」

 

その一言だけ言い瞬殺した跡、魔石を回収した時点で背嚢の容量が限界を迎えたため地上に戻ることになった。

 

地上に戻ってくると、ギルドに訪れて魔石を換金し終えると真っ直ぐに本拠(ホーム)に帰るとそこには優男風の男神と犬人(シアンスロープ)の女性がいました。

 

「おかえり、ベル君」

 

そう言って僕を出迎えてくれるヘスティア様に問いかける。

 

「ヘスティア様、こちらの男神と眷族の方は…?」

 

「自己紹介が遅れてしまったな。私は【ミアハ・ファミリア】主神のミアハだ。こっちは私の眷族でナァーザだ」

 

「初めまして・・・、ナァーザ・ミリスイス・・・です」

 

そう言って自己紹介してくる犬人(シアンスロープ)の女性。

 

「初めまして、僕はヘスティア様の最初の眷族でベル・クラネルといいます」

 

僕も間髪入れずに自己紹介をするのだった。

 

何故、この二人が来ているのか疑問に思ったがミアハ様の次の言葉で得心する。

 

「私達の派閥(ファミリア)は商業系で、「青の薬舗」という店をしているのだ。ナァーザは薬師なのだ」

 

「なるほど、宣伝という意味でもということですね」

 

「まぁ、そういったところだ」

 

中々に商魂あるな、この神様と内心思いながらミアハ様が懐から青い液体の入った試験瓶を取り出した。

 

「それでは、ベルよお近付きの印にこれを渡そう」

 

そう言ってくるミアハ様に言われるままに受けとるとこう言ってくる。

 

「それはさっき出来立ての回復薬(ポーション)だ、役立たせてくれ」

 

「いや、売り物を無料(タダ)では受け取れませんよ!!」

 

「なに、タダとは言っておらんよ。今後とも良き隣人でありたいためだ」

 

「ホント商魂逞しいですね・・・」

 

そんな会話をした後、ミアハ様達は帰っていくのだった。

 

ミアハ様達が帰られた後、僕と神様は夕食を済ませて明日に備えて眠るのだった

オリジナルストーリーとかって必要ですか?

  • はい
  • いいえ
  • ベルの強化に必要なら
  • どちらでもいい
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