教会の長椅子の上で一夜を過ごした僕は女神様よりも早く目を覚まして教会の周辺に散乱している死体を人目の付かない場所にへと運び込み、土の中にへと埋める。
その後、すぐに僕は昨日買ってきていた服に着替え、血と土で汚れた服を燃やして証拠隠滅をする。
それら全てが終わると、女神様が起きてきた。
「ふぁあ~~、おはよう少年」
そう朝の挨拶を言ってくる女神様に僕も朝の挨拶で返す。
「おはようございます、女神様」
それを聞いた女神様がこう言ってくる。
「あぁ、そういえば自己紹介がまだだったね。ボクの名前はヘスティア、炉の女神だよ。ボクの事は好きに呼んでくれて良いからね!!」
「それでは僕も自己紹介を。ベル・クラネルといいます」
互いに自己紹介をすると、ヘスティア様がこう言ってくる。
「ベル君、良かったら朝食を一緒に食べないかい?」
「いいんですか?」
ボクが聞き返すと、ヘスティア様がこう言ってくる。
「もちろんさ、一人で食べるご飯は味気ないじゃないか。それとも、君は一人で食べるのが好きなのかい?」
その言葉に対して僕はこう言った。
「いえ、いただきます」
僕の言葉を聞いてへスティア様が持ってきてくれたのはなにかを油で揚げた食べ物だった。
「ベル君。これはじゃが丸くんと言ってね、オラリオの名物なんだよ!!」
僕が聞く前に教えてくれたヘスティア様の言葉を聞いて一口頬張る。
揚げ立てではないにしろ、これは味は無いけど芋本来の甘さがお腹にズシンと来るけど満たされる感覚が心地良いな。
そう思いながらもう一口頬張ると、一個のじゃが丸くんを食べ終える。
「良い食べっぷりだね、たくさんあるからいっぱい食べると良いよ。それから塩胡椒で味を付けても美味しいよ!」
それを聞いた僕は二つ目のじゃが丸くんを手に取って塩胡椒で味を付けて頬張る。
すると、塩っ気が足されるとさらに芋の甘みが強調されて良いなと思っていたら次に胡椒の刺激で引き締まる。
そこから僕は、夢中になってじゃが丸くんを食べた。
その姿を見ていたヘスティア様が優しく笑っていたことを僕は知らない。
お互い朝食を済ませると、ヘスティア様がこんな事を聞いてくる。
「ベル君は都市外からやってきた子だよね、その髪は目立つから見かければ気づくからね」
その言葉に対して僕はこう言った。
「・・・ヘスティア様、昨日僕が言ったことを覚えていますか?」
「あぁ、何やら訳ありだって言っていたね」
「実は僕ベル・クラネルは人類と
「へ?」
僕の告白にヘスティア様はきょとんとしてしまう。
「実はですね・・・」
そう言って僕は自身に起こった出来事を全て話した。
すると、ヘスティア様は僕のことを優しく抱擁してくれた。
「それは辛かったね、よく頑張ったね」
そう言いながら頭を撫でてくれた。
その瞬間、目から大粒の涙がこぼれ出てくる。
「うぅ・・・っ、ひっ・・・・・・ひぐぅっ・・・・・・」
止めどなく流れ出してくる涙滴は地面に落ちては消えていくのだった。
しばらくして、涙を出し切った僕はヘスティア様にこう言った。
「ヘスティア様、僕を貴女の眷族にして頂けませんか?」
「もちろんさ、ベル君!!」
こうして僕はヘスティア様の眷族となり【ヘスティア・ファミリア】結成となった。
「それじゃあ今から
「はい、ヘスティア様」
そうして、ヘスティア様が僕に『恩恵』を刻み、【ステイタス】を確認すると・・・。
「な、なんじゃこりゃ~~~~っ!?」
「ヘスティア様、どうかしたんですか!?」
突然、叫び声を上げるヘスティア様に僕が驚く。
すると、ヘスティア様は手早く羊皮紙に僕の【ステイタス】を書き写していき、見せてくれる。
「ベル君、これが君の【ステイタス】だぜ・・・」
なにやら疲れた様子のヘスティア様から手渡された羊皮紙に書き写されている【ステイタス】を確認する。
ベル・クラネル
Lv.7
力SSS1890 耐久SSS1460 器用SSS1781 敏捷SSS2140 魔力I0
幸運EX 怪人EX
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・超早熟する
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効果持続
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「これは・・・」
スキルの所を見ると、怪人になった影響がはっきりと出ている。
普通では無いことを再認識させられる。
そう考えていると、ヘスティア様がこう言ってくる。
「ベル君、気にすることじゃないぜ」
「え?」
まるで今自分が考えていたことを見透かしているかの様な言葉に僕は戸惑う。
「どんなスキルを得ようとも君は君さ。それに、君は『英雄』になるんだろ?」
「!!」
その言葉に僕は気づかされる。
僕は何のために
それは読んでいた英雄譚に出てくる英雄のようになりたいと思ったからだ!!
「そうですよね、こんな事でへこたれていたら英雄になる所か冒険者になる事も出来ないですよね!!」
「その通りだぜ、ベル君!!」
こうして、僕の【