Mandalaband 【Om Mani Padme Hum】 | 音楽好きの備忘録。

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どうも〜♪

気がつけば8月!! あれっ…この間梅雨明けしたばっかりなのに…

(今年は梅雨らしい梅雨じゃなかったですが笑)

 

あと一週間で青森に帰省です! 地元のみんな似合うのが楽しみで楽しみで(*^^*)

その帰省を楽しみに今まで頑張ってきたんですが、帰省終わって仕事と学校に戻る時になにをモチベーションに頑張ればいいかわからない(笑)のでダレそうで怖いですね...。

 

なにはともあれ帰省まで後少し、仕事頑張っていきます( ̄^ ̄)ゞ

 

 

 

 

そして今回のToday's Musicなんですが...

またまたプログレで行きます。いや〜語り尽くせない音楽、プログレです。(なんのこっちゃ笑

プログレッシブ・ロックといえば「Yes」「King Crimson」「EL&P」等が王道として挙げられます。それぞれクラシックに影響を受けたシンフォニックロックを展開した作品を残しているバンドです。(イエスであれば「海洋地形学の物語」クリムゾンでは「アイランズ」EL&Pでは「恐怖の頭脳改革」あたりですかね? )

前衛的なロックということでクラシックとロックの融合は様々なバンドが推し進めてきたテーマなんですが、今回紹介したい『Mandalaband』もクラシカルなロックというテーマの下アルバムを発表しています。が、この『Mandalaband』「クラシック+ロック+オペラ+ジャズ」的な音楽性になっており、物凄く濃密かつ壮麗な音楽を展開しているんです。

プログレの中でもシンフォニック・ロックファンに絶大な支持を誇る名盤を今日は紹介したいと思います♪

 

 

 

 

 

 

1975年発表 / Mandalaband

 

『 Om Mani Padme Hum 』(邦題 : 曼陀羅組曲)

 

 

 

***** List *****

 

1 . Om Mani Padme Hum (1st Movement)

2 . Om Mani Padme Hum (2st Movement)

3 . Om Mani Padme Hum (3st Movement)

4 . Om Mani Padme Hum (4st Movement)

5 . Determination

6 . Song For A King

7 . Roof Of The World

8 . Looking In

 

**************

 

 

※「Om Mani Padme Hum」You Tube音源はこちら!!

Mandalaband [Om Mani Padme Hum]

 

 

 

 

 

このアルバムの第一印象は

「...曼陀羅!?」でした(笑)

「曼陀羅って仏教のアレだよね、え、なんでイギリスのバンドの名前が「曼陀羅」なの...?」

とメチャクチャ違和感を感じていたんですが、アルバムを聴いてみて、バンドのバックボーンを調べて、なる程「曼陀羅」と名を冠する意味がわかりました。

 

レコードでいうA面は、20分に及ぶ「曼陀羅組曲」で占められています。

アルバムを聴くまで「曼陀羅ってくらいだから読経から始まったりするんかなぁ?」と冗談半分に構えていましたが、正に読経からスタートするので面食らいます(笑)

読経(のようなもの)からスタートする不穏すぎる幕開けにどんな展開になるのか耳を澄ませていると、急にシンセサイザーが「ファーン」となったかと思うと急にものすごいスピード感のある「ロック」になります。この展開がすごい。

しかも立て続けに男性の図太い声によるオペラ調の歌が(しかもチベット語)。さらに間髪入れずに伸びやかなギターソロが。そのバックではオーケストラを思わせるシンセサイザーが。リズムを支えるのはやけに手数が多いドラム。

もう盛りだくさんです(笑)

 

そもそも、この楽曲はデヴィットロールというスタジオエンジニアが作曲したもので、それを演奏するために凄腕アーティストをかき集めてレコーディングされたという変わった経歴を持つ楽曲らしいです。

テーマは「中国によるチベット侵攻」という発表当時はタブーと言われていた位のヘビーすぎるものになっています。より強いテーマ提示という意味合いで歌詞をチベット語にしたんだと思いますが...やりすぎと思うのは僕だけ?(汗) ホントは歌詞も読みたいところなんですが、CDに付属する対訳には「チベット語のため割愛」と愛のない一行で括られてしまっています(泣)

 

「中国によるチベット侵攻」というテーマから、チベットに根付く仏教を絡めて『曼陀羅バンド』と名付けられたアルバム。ただ、上記したとおり音楽的には純然たる「ブリティッシュ・プログレッシブ・ロック」です。オーケストラを思わせる壮大なパート、コーラスが美しいオペラ調の歌、アドリブが光るジャズ的パート、ギターソロが伸びやかに響く格好良いロックパート等目まぐるしく変わる音楽性は、20分という長尺を感じさせずに一気に聴かせます。

 

 

そしてレコードでいうB面。こちらは組曲編成の重厚なA面に比べて聴きやすい小品が並びます。

やはりシンセサイザーが大活躍しており、EL&Pを思わせるようなテクニカルなシンセが目に付きます。ただ、「曼陀羅組曲」でのシンセの使い方とは全く異なり、オーケストレーションとしてではなく、正統派の「ロック」として用いられています。

ボーカルはA面の組曲同様、男性の図太い感じの歌声が印象的ですね〜。非常に特徴的だと思います。初めはこのオペラ的とも言える野暮ったいボーカルが気に入らなかった(笑)んですが、聴きこむうちに良いと思えるようになりました。

 

 

全体的にシンセサイザーの重厚な音、壮大な世界観がやはり印象的ですね。

要所要所で華麗に響くシンセサイザーの音は本当に美しく、楽曲に華を添えていますね〜。特に「曼陀羅組曲」の最後のコーラスとシンセの調和は、本物のオーケストラと賛美歌を思わせるような、荘厳ささえも感じさせます。

ここぞ!というタイミングで入るギターソロも格好良い! 非常に伸びやかなのにキレのある速弾きに圧倒されます。リズム隊のドラムの手数の多さも衝撃的(笑)で、イエス在籍時のブラッフォードに勝るとも劣らない位、正確かつパーカッシブなプレイには「まさにプログレ!」って感じがします♪

 

 

 

「ロックとオーケストラの融合」の一つの完成形。

美しいシンセ&コーラスと、ロックらしいギターと力強いドラムが渾然一体となった『曼陀羅組曲』の荘厳さに圧倒されるアルバム。

様々なジャンルを取り込んだ、ゴージャス感と重厚感あふれるブリティッシュプログレの傑作!!

 

 

 

 

ここまで語っておいてなんですが、クラシカルなプログレといえば「エニド」が最高峰だと思っています(笑)

ただ、「エニド」はロックバンドの体制なのに音楽的には完全に「オーケストラ」に聴こえてしまうほどの気品を持っているのに対し、この「Mandalaband」はオーケストラの要素を取り入れた音楽ということで、やはり基盤となっているのはロックです。

ロックの力強さとオーケストラの気高さ、また各プレーヤーのアドリブが炸裂するジャズ的要素も取り入れてあり、いい意味でごった煮感が凄まじいアルバムでもあります!

最近リマスターCDが紙ジャケで再販されたようです。いつかゲットしようと思います♪

 

 

ではまた次の更新で!

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました(*^^*)

 

 

 

 

2018.08.07 written by masato

 

 

 

 

 

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