ひたすら映像美専科 TOP100 ノミネート作品
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サテリコン (1969) イタリア・フランス合作 監督: フェデリコ・フェリーニ
パゾリーニのエスニック映像美傑作『アポロンの地獄』にフェリーニが触発されたっぽい感じがするのが本作品。
アポロンの地獄が古代ギリシアの戯曲なのに対して、こちらは古代ローマ文学の映画化。
特に、荒野の中に怪しい恰好をした人間たちに囲まれてエスニックな仮面怪物と戦う場面がものすごく似通っていて、わけもなくインドネシアのバリ島のケチャが使われているところなんか、ほとんどパクリとしかいいようがない。
しかし内容は美少年2人が様々な場所でバラエティ豊かな変態と出会う冒険物語で、ホモの三角関係修羅場から始まり、裸ギッシリの公衆浴場、両性具有の神の子、同性結婚、死体食いとエロ、グロ、変態のオンパレード。完全に見世物小屋のような映画だ。
でも映像表現はソフトだから安心してばかばかしく観ることができる。
それにしても、フェリーニのイマジネーションはすごいと思うが、どうもいかにも演劇っぽい手作り舞台感が安っぽくていまいち入り込めない。フェリーニがこの想像力でバリバリのCGで映画作ったら本当に凄まじい映画ができたんだろうなあと思う。
変な顔の人がたくさん出てくるのが楽しい。
巨大な半顔面。でかい。
美少年と寝る主人公。この美少年を友達と奪い合って死闘を繰り広げる。
インパクトがでかい乱交浴場。
手前でおじいさんがお尻ぺんぺんされて喜んでいる。
このオドロオドロしい構図もすごくいい。
山から垂れ下がっている植物と右側の植物が美しい。
かえすがえすも演劇舞台っぽい安っぽさが残念。
こっからが、『アポロンの地獄』のパクリっぽいシーン。
意味なくバリ島のケチャ。
仮面の戦士。
デザインがもひとつ。
『アポロンの地獄』の地獄の
預言者や怪物の造形の方
がはるかにいい。
パゾリーニの勝ち。
それにしてもイマジネーションと構図がすごい。
どんぶりみたいな地形の場所での死闘。
こういう遊びのアングルが好き。
壁画と庭園。
最後は登場人物が岩の上に描かれた絵で終わる。
面白い。
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