焼肉屋倒産ラッシュでも…なぜ「焼肉きんぐ」は無双状態?牛角とは違う“人気の秘訣”
値上げを実施も客数は減らず。今後の戦略は?
今のところ焼肉きんぐの好調は続いている。近年では段階的に値上げをしてきたが、同社が公表する前年比客数は維持しており、客離れは進んでいない。今年9月には100円程度値上げし、きんぐコースの最低価格を税込3,718円、プレミアムコースを4,818円にする予定だ。「きんぐコース」で3,000円台を維持できるかがカギとなるだろう。一部店舗では回転寿司のような特急レーンを設け、コスト削減に努めている。 そして現在では都心部を模索している。22年5月には初のビルイン店舗を浅草ROX内に出店した。今年に入ってから池袋、新宿駅付近にも出店している。都市部では従来のような自動車客ではなく、公共交通機関の利用客がターゲットである。客層も若年層や会社員客が中心だ。郊外を抑えた焼肉きんぐが都市部で勢力を拡大できるのか、今後の出店動向に注目したい。
執筆:山口 伸