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年下研究

『けいおん!!』トンデモコジツケ連鎖中!涼宮ハルヒの憂鬱の謎解きコジツケの履歴保管庫。

驚愕展開予想…力関係の変化、通史。

2007-11-24 16:02:25 | 涼宮ハルヒ
いろいろゴタゴタ有るのですが、ミステリックサイン~編集長☆一直線!までで長門ラインではこうなっているかと。
みくるラインではtakujiさんのコメントの通りの事態が。
まあ、制度と運用の差は有るのですが、谷川さんが大学時代には、行政法の論点で、法治主義と綱領行政・行政裁量の調和の問題は普通に教えられましたから、その辺が出ているのかもしれませんね。
驚愕ではもう一どんでん返し来そうですけど。
何度も書きますが、分裂は「鳥のイメージ」があります。ホトトギスは出したのでカッコウです。鶴屋さんにも朝比奈のヒナにも鳥のモチーフがあるので、絡むかもしれませんね。カッコウ時計で時間にも関連してきますし。
SOS団が消滅する歴史だったんですね、今までは。社会契約をやり直す時期です。
ひぐらしでも、色々有っても、雛見沢が、人を殺しても平気な社会契約から、人を殺してはいけない社会契約へ再契約するのが一番大事だったと思いますが、ハルヒでも同様の転換点だと思います。
個人的希望としては、政府が、公約とかではなく、今までの非を国民にわびて、立て直すから協力してくれと支援を要請するのが理想です。俺に任せとけ、素人は勝手なことするな、でこそこそやってはいけません。失敗してりゃ世話無いし。
福田さんが、遺憾とかではなく、すみません、信じてもらえないかもしれないけど反省してます、これから皆さんの助けが必要です、我々を助けてくださいとお願いしてくれたなら消費税上げにも反対しません。私の心を動かしてくれればよいです。

驚愕展開予想…ひさびさ

2007-11-23 02:19:40 | 涼宮ハルヒ
あの1年生の登場と、「ハルヒの退屈」のミステリックサインでの古泉発言を絡ませて見ました。2冊目の冬新刊作業本格化までの間、しばらく更新してゆく予定です。
古泉、死んだらやですね。大団円は全員無事が鉄則です。
面白いハルヒ同人紹介。
OVERALL「朝倉セーフモード」:可愛いキャラでどぎついギャグ、間の使い方とか、絵で表現する部分とモノローグで流す部分との振り分けとか、意識したら反って出来ないところだと思うので、盗むのは大変ですね。
歌合せ的にやると、skirthikeとOVERALLは画面の黒さで言えば祐馬さんの方が黒くする努力をしてるようです。しかし、Yu-Jiさんの方が、手の抜き方が上手いというか、少ない手間で画面を引き締めてると思います。これは、windbirdさんが、スクリーントーンを色と考えるか、影と考えるか、を問題意識に持っていたことに関連すると思います。
以前、keytrash氏が、比村乳業氏のマンガを分析なさっておりましたが、同様の違いが有るのが面白い。色と影。
skirthike、keytrashとOVERALL、比村の違いはデジタル技術とは関係ない部分でついていると思います。ストーリーとかではなくて色と影をどう考えているかを表現するという技術の面です。アナログでの話ですが、とみちん氏が、線とは画面に黒い部分を造ることだと考えるとわかりやすいと仰っていましたが、ちょうどこれに相当するかと。黒で描くのか黒くするのか。
要するに、北道正幸が指摘するように、色と影は同じだと考えた場合に、白と黒で世界を描くか、フルカラーがモノクロになったと考えて色の再現で濃淡を置くかです。私は、濃淡を置くレベルでは無いですが、トーンを色として使っているので、再現派になりますかね。
寺沢武一がデジタルでリアルに影や効果を載せたら、印刷が悪くてアナログの方が良いと言われたことがあるそうですが、印刷が良くなって再現性は増したのに、線画という技法には写実で辿り着く正解とは別のリアルさの正解があるようです。
色の再現の場合、現実との一致以前にある限り、完成稿も再現途中ですが、白黒で描く場合、描かれたところまでが紙の上に存在していることになって完成している、ということですか。カラー絵の場合はまた違ってくると思いますが…。
完成度を上げるということで一繋がりになってますが、線画である以上、黒で描くのが前提で、黒くするのは派生ということになるのだろうと思います。作業の詰め方は匙加減なので、各人各様ですが、効果的なやり方が盗めるなら盗みたいです。
アナログでもデジタルでも違うジャンルの作家の間でも問題にされるということは、意外と基本的問題なのかもしれませんね。
SpelSeijin「涼宮ハルヒの能楽 前」:ぱっと見良くても中身は、というデジタル一枚絵中心主義時代にあって、一読即買いのサークルの一つですね。商業の編集さんが見たら、間違った方向に労力をかけてるって直そうとする作家。説明無しでがんがん突っ走ります。挿入される異物との折り合いが滑らかでないのは親近感を感じますね。こういう段差が好きなんです。「後」が楽しみですね。
RUN&RUN「oneday」:初の個人誌だそうで、メインは判りやすいツンデレハルヒネタ。ショートのせめぎあいSOS団ネタが、面白かったです。音声ネタが、あるある、でした。ざっくりした画風、最近の若いハルヒジャンル作家に多いのですが、青春「直球ストーリー」は将来有望かと。すねてちゃダメですよね。私もうらやましがってないで直球の練習しないとイカンですね。
オレンジの虫「milkyway1」:カラー表紙、中身も遊び紙とか変形ページとか丁寧なつくりのコピー本です。こういう本が出てくるからイベントは楽しみですね。
みくる大好きサークル、なので当然みくるいじめネタ。ちゃっかりした古泉と「キャビア」が笑いました。古泉好きサークルでも思うのですが、女性サークルの好きな子いじめネタって面白いんですけど、良く考えると怖いですね。
昔、ジャンプが「友情努力勝利」をスローガンにした頃に、少女漫画に「怖い悲しい愉快」をスローガンにした雑誌があったのを思い出しました。少女漫画は70年代から80年代に変容したといわれてますが、それは批評家の言い分で、怖い悲しい愉快は変わっていないのかもしれませんね。
主人公をいじめられないとドラマは盛り上がらないといいますが、自分の信じていない原理は面白く描けないのも人情です。この辺が研究しどころですか?

ザ・スニーカー12月号の第一印象。…一ヶ月ぶりのマンガ更新。

2007-11-22 00:43:06 | 涼宮ハルヒ
冬コミの当選もマンガ更新と同時にお伝えしようと思っていたので遅れました。
12月30日日曜日東地区Zブロック04aでvolunteersで参加しております。
既に、新刊1冊は入稿したので、新刊は有りますね。
以前アップした「分裂の謎解き」ごっこ、というかコジツケネタをペン入れ仕上げして収録しました。夏前に出た商業誌のハルヒの謎本とは違った角度からのアプローチ。トンデモだと思ってお蔵入りしようと思いましたが、トンデモって確信犯は含まないそうなので、総集編のオマケで本にすることに。
これから2冊目です。
面白いハルヒ同人紹介。外周サークルの本、18禁、文字ネタ、イラスト本は原則除外。大手とエロはほっといても誰かが宣伝するでしょうし、一読に値するイラスト本は誰かがヨイショしてるはず。文字ネタも、強力なコミュニティーがネット上にあるので、マンガ屋が出来ることは無いです。自分の問題意識に関連したり、自分の守備範囲に関連する作品を、自分の思考の助けとして紹介を兼ねて考えを進めてゆく、そういう場所です。
7*「涼宮ハルヒの青春狂騒曲」:いきなりイラスト、文章の本。しかもエロ有り。例外的に紹介したのは、ゲームの設定原画集+シナリオのさわりを紹介してる様な本なので。珍しい!佐々木さんも出るそうなので、是非完成させていただきたい。ゲーム完成は2008年3月予定だそうで、グラフィッカーと音楽編集者を捜してるそうなので、我こそはという勇者はinfo@mail.7hoshi.orgへGO!
skirthike「ハルにゃんの!5」:消失ハルヒを素材にするという着眼点がいいですね。珍しい。
消えてしまうという悲劇とジョンのいない世界に取り残されたハルヒの残酷さが泣かせますし、ギャグと上手く組み合っていて祐馬さんの良さが出てますね。ジョンを好きな消失ハルヒとジョンだと気づかずキョンを好きなハルヒの対決を上手く描けなかったと反省なさっていますが、そこを引っ張るより、対決もそこそこに悲劇を臭わす決定稿の展開の方がバランスも良く、正解だったと思います。
コスプレに逃げているお馬鹿マンガだけが読みたい需要が、この作家のこういう長所を殺してしまわないか心配です。
商業がこの人を抜擢しないという一点を見ても今のオタク界は末期的かもしれません。まあ、同人界の宝にしとくからいいですけど。
歌合せ的に行くと、カオスティック乙女工房のナガト100式と双璧を為す消失ネタの名作です。
ナガト100式の方が朝倉のサービスシーン削った上にナガトの感動シーンがやや唐突なので、祐馬さんの方がネタの差し回しとしてはバランスが良いと思いますね。技術不足を嘆いておられますが、祐馬さん自身の中のこういう作品を生み出せる部分を忘れない方が10年後、20年後にマンガで食っていけると思いますが。
MistMisterisia「佐々木本」:転勤で大変でなかなか完成しないですな。驚愕が出てやろうとしたネタが出来なくなったらどうするのかと。恥ずかしいストレートな純愛モノっぽいのですが、エロ有りの可能性大。細部に上手く焦点を当てる芸風なので是非、完成まで持って行って頂きたい。評価される作品になるはず。
コピー機に原稿置き忘れるとか、これでメイドさんならドジっ娘メイドで皆が萌えられるだろうに。
狗古堂「佐々木さん自重してください」:ネット上で「九曜さんの髪のボリュームが凄い」ネタをやっておられた狗古堂さんのマンガがまとまりました。腐女子佐々木さんネタも凄いですが、喜緑さんのバリカンネタやポスターネタがヒットです。
実は、因果関係を切断した「なんでやねん!」と突っ込み入れたくなるような飛躍ネタの方が向いてるのでは?うらやましい。
Rurirara*「涼宮ハルヒを大いに盛り上げるためのサブキャラクター中心の本」:佐々木さんが表紙なので表紙買いしたら、恥ずかしい中学生佐々木キョンネタが。ようやくこういうのが増えてきましたねえ。有り難い事です。
朝倉の心理描写ネタとキョン妹SOS団加入ネタという思考実験としてオイシイネタ出しする作家群の本。
絵はメディアミックスの要ですが、ネタはメディア横断の求心力ですから、絵がつたなくとも居場所は見つかると思います。自虐、自己検閲と怠惰が危険です。
悪い習慣「omnibus01」:佐々木さん捕捉サイトをいち早く立ち上げて下さった功労者の初イベント参加、初同人誌。ゲット出来たのは幸運でした。…ドライな芸風。ただし、一枚絵、一本の四コマに何作品にも発展させられる霊感が。
私の考えでは国立さんは谷川流さんが「驚愕」でやろうとしてることの土台を独自に発見し、攻撃して、同人の面目を施しそうな現時点で唯一の作家さんですね。ご指摘があるまで全く気づきませんでした。その発見を土台にネタを出す折には必ず出典を明記します。
きょこたんの瓦さん、九曜のダリアさん、佐々木の国立さん、佐々木団ネタをガンガン出しますのでよろしくお願いします。藤原も活躍させます。
SENYEN「S」:吉田さんの作品は、なるほど、こういう風にもってゆけば自然に長門を全裸に出来るのだなあ、と感心しました。真似しなくては。あと、増田さんの作品は、すべて説明しなくてもギャグは差し回せるのだと気づかされました。コロンブスの卵。
同じサークルの既刊「N」も良い感じです。路地裏トリップもそうですが、女性サークルの方が自然に脱がしたり着替えさせたりしてるような気がします。
新井一は、説明に忙殺されると段取りをなぞるだけで盛り上げられなくなる、もっと見せ場を増やせと弟子に注意したそうですが、他方で、女性の弟子は男より早く一人前になって作品を書けるようになると言っています。大器晩成といえば聞こえが良いですが、体力的なこともあるから早く一定の完成度の作品を量産できるように成れた方が良いと思いますので、女子の思考をどう盗むかが大事なところです。
知人のサークル「夢のゆりかご」の水杜さんは女装コスでコミケ参加なさってますが、四コマは苦手だと仰ってたし…。研究ですね。
鈴木志保「船を建てる」を初めて通読しましたが、前半は鈴木の後に鈴木無しの雰囲気です。後半は絵はともかく内容はしりあがり寿のヤジキタ風の前衛で、最近は男もやれそう。少女漫画の変質で、必ずしも女性有利ではなくなっているわけですが、では、女が失った部分を男がやれてるかというと、そうでもないので、状況は悪化してると思います。

冬1冊目入稿…#19

2007-11-19 23:13:41 | 涼宮ハルヒ
2006年までは、どうしてイベント合わせに2冊新刊を準備できるか判らなかったのですが、今年は2冊も可能の様に思えます。
コメントに長々書く習慣が有ったのですが、最近はあまり書くことも考え付きませんね。良い傾向だと思います。完全燃焼かもしれないし。
#は21まで行ったらシリーズ終了で、新たな通し番号を考える予定。
いろいろ考えるのですが、マンガにして見せた方が良いと思うことが多いので、更新することで表してゆこうと思います。
面白いハルヒ同人の紹介もしなければなりませんが、その前に自分の活動です。

冬コミ新刊1冊目表紙…総集編1

2007-11-17 22:09:51 | 涼宮ハルヒ
初期の本を入手できなかった方から再版の要望が出ておりましたので、「天勾践を空しゅうする莫れ」、「わたしたちの望むものは」、「恋人の種」を収録しております。
佐々木団登場編の様なもの。「驚愕」展開予想のヨタ話編10ページを新規追加。
冬の作業が忙しいので更新がやれてませんが、とりあえず2冊目作業と並行して更新再開できれば良いと思っております。
先日、失業して職業訓練校の入学試験を受けねばならない知人と職業訓練校の入試問題を解いておりました。「分裂」でキョンが妹に算数を教えていた場面やハルヒがキョンと勉強してたの場面を思い出しまして、取材兼ねて。
中学卒業レベルだそうで、数学は天地がひっくり返るような難問ですね。これが出来るなら「ゆとり」どころか「余裕」で人生順風満帆だと2人で語り合いました。
まあ、子供の頃読んだアインシュタインの伝記の中にあった「未知数を求めるのを兎狩りに喩える」を覚えているので「ほれ追い込め」としばし2人で兎狩りに興じておりました。
理系の先輩に話したところ、成人なら普通寝てても出来ると言うので、苦手箇所を教わることにしております。何年か経って、同じところが苦手なままだったら恥ずかしいですから。まあ、「できねえんだよー」が持ち芸ならいいですけど。
これが出来ないのを苦にして自殺する人もいるのですから、大変です。あまり自分に厳しくするのは良くないですな。楽しいと思ったら勉強すればよいでしょう。
他の勉強が疲れたら数学やるという人がいるのは判ります。他の暗記の比率が高い科目に比べて、数学は試行錯誤の余地が有ります。自由度が高いわけで、息抜きになるんですね。
佐々木さんの北高制服は、天勾践~でも使いましたが、黒服という変則スタイルだったので、今回はより判り易く。

たはぶれあそび…改訂版裏表紙

2007-11-09 00:28:02 | 涼宮ハルヒ
またイベントに来てくださった方々や、挨拶したサークルの方へのお礼を書いておりませんでした。申し訳ありません。来て下さってありがたいことです。頑張ります。変なやつが押しかけて驚かせてすみません。
コロムビアのCDを聴いて確認したところ、コピー本の方の歌詞は記憶だけで書いたので歌詞に間違いがありました。失礼いたしました。改訂版では裏表紙の差し替えに応じて訂正しております。日々勉強ですよ。
1887年の曲なので、2006年や2008年でなく、2007年に使えたことがラッキーですね。ハルヒ効果。女子教育に熱心だった昭憲皇太后と、「平成の才媛」佐々木さんはそれほど違和感の有る取り合わせではないと思いました。
私の姉が利口だったので、女性は全教科偏差値70以上(英語は80以上)が普通だと思って話すようにしております。
朝鮮民主主義人民共和国の船が海賊に襲われたところをアメリカが助け、朝鮮は感謝したそうですね。「西施捧心」で「青鬼」「呉越同舟」ネタを振った折に偶然にしては面白い事態だと思いました。同時代性。ハルヒ効果。
海賊がアメリカのヤラセで、朝鮮の感謝が嘘でも、本当の殺し合いと嘘の平和なら、嘘の平和の方がオタクライフには好都合だと思いますね。
谷川さんは佐々木×ハルヒ対決を上手く回避する方向で我々に「驚愕」を与えてくれると願っております。
さて、見せ場がまずあって、見せ場までの発端からの流れを逆にたどるのが「演繹法」、見せ場からオチまでをたどるのが「帰納法」という使い方をすると、教科書では発端が決定している場合に活用する「帰納法」が発端から切断され、演繹法は教科書通りに発端へ遡及することになるので、混乱します。
以前、演繹と帰納の説明が逆になっている教科書の事を書きましたが、実務が「見せ場から発端とオチをでっち上げる」式のために起きた混乱だとも考えられますね。
見せ場からどう発端やオチへ繋げるか?について、「テキトーにでっち上げる派」と、「どうせだから発端も見せ場、オチも見せ場、全編見せ場だけの作品を作る派」が有ると思います。
過去の名作の名場面だけを繋ぎ合わせ、名セリフだけを引用して完璧な「絵になる場面だけの一作」を作ってしまおうと言うのはこの20年くらいの流行かもしれません。パクリだと問題になったり、オマージュやリスペクトなる横文字が発せられるのは、「見せ場のツギハギ」=作品という実務で生計が成立していると言うことなのかもしれません。
見せ場=絵になるシーンの引用は、トレスの活用まで及びますが、起承転結の変容(木村の「承」中心主義とか)、帰納・演繹の変容の延長上に有るのかも。
マンガ教室では好きな作家やプロの作品の模写をして技法を盗む授業があるそうですが、それが実務に漏れているのですかね。
商業でも、高遠さんの板垣引用のように積極的に引用が許容される時代です。こういう実務が、引用で起承転結を組み上げてより良い作品を作ると言う技法の普及を促しているのかと。将来的には、その次の「技法」に取って代わられてゆくのでしょうが、skirthikeさんのように、webを活用しつつもオーソドックスな作風の方がおられるように「原点回帰で起承転結とかがきっちりする」か、マギラーさんのように紙媒体を超えそうな何かを出してくる方がいるように、「より効果的な表現法に組み変わる」か。

3日4日イベントでした…コピー本裏表紙

2007-11-07 00:16:58 | 涼宮ハルヒ
前に書いておいた、柄谷行人の「下部構造と近代自我」の関係と、「水は器」は同じことだと思いますね。佐々木の言うキャラと投げ込まれた世界での問題解決能力の関係、このあたりのことを言ってそうですね。
佐々木団という下部構造入手して、無力から問題解決力獲得へ「自我の目覚め」ですよ?自我は近代自我だけでは無いということで。
金剛石を磨くこととみくるが大人みくるに鍛えられることとか、モチーフが共通しますね。長門が自我を成長させることにも繋がりますし。ハルヒが変わってゆくことにも通じますね。
昭憲皇太后、貞明皇后は個性的なキャラで、好きな方々です。彼女らのお姫様振りを見ると、最近のマンガやゲーム、アニメの中のお嬢様、姫が現代風にアレンジされてるなあ、と思わされますね。知人の川島氏は、マリみてを読んで「お寿司が出前だなんてさすがお嬢様だ!」と驚いてましたが、まだまだ一億中流時代ですね。
今回はこんな時にしか使わないだろう昭憲皇太后の歌詞です。ゴーストライターが書いたんでしょうか?有り難いことにCDで聴けます。
私の母は貞明皇后の棺が馬車で運ばれるところをお辞儀して見送った記憶があるそうですが、顔を上げてはいけないと言われていたので馬の脚しか見えなかったそうです。
私は、昭和天皇の棺が自動車で運ばれて来るというので、見に行きました。この後、バブル崩壊、平成不況、今に至る訳で、戦後の繁栄の終りのイメージが有りますね。
改めて「金剛石、水は器」を読むと、高校の頃数学の最高点が55点だったということを恥もせず自慢するのもどうかなあと一瞬反省したくなる良い歌詞ですね。
佐々木とハルヒとキョンの成績や勉強についてのやり取りに良く合ってると思います。
他方で、歌学なんぞ「たはぶれあそび」だという源俊頼、「少なく読んで多く考えろ」というルソーも最近は参考にしておりまして、近代化に必要な人材を大量生産するための政策スローガンを国際化情報化投資大国化の今日にそのまま参考にするのも危険だと思います。
学校で教わらなかったから、を言い訳にする人間を育てたくて昭憲皇太后がお心を砕かれたとも思わんので、時代に合うように批判的に摂取しても怒られはしますまい。
前に書いた、帰納法、演繹法の問題で、共通する問題を先に書くと、初めに考えた発端やオチが、そこに繋がる展開を考えてるうちに修正される場合があるということですね。修正の限がなくなる場合があるということです。
私の提起した、帰納法、演繹法の独自の問題と処方箋は、発端とオチが維持された状態で展開が前進、遡行して考えられる場合を想定しています。
話は単純で、オチが一番盛り上がる場合、それ以前にもっと凄い山場を持ってくると尻すぼみになります。
オチが広げた風呂敷の包まれきることで、クライマックスがその手前に来る場合は、風呂敷の破れない盛り上げを演出せねばなりません。盛り上がりがありがちになるより、どうしたら盛り上がるのか悩む人の方が多いのでは?
アーバンタイトルというそうですが、事件を発端に持ってきてタイトルの後に人物紹介とか日常を入れる「発端」がやたら流行で、ある編集さんは10数本来た連載第一話がみんなアーバンタイトルだったので、一人を残して全員描き直させたそうです。昔は斬新だったんですが今ではマンネリなんですよね。
発端からバカ正直に時系列を追うと退屈でしょうし、どんどん盛り上げる必要が有ります。サークル金剛の重さんは、「宇宙戦艦ヤマトは前半が盛り上がって無いからクライマックスが盛り上がるのだから、クライマックスを盛り上げるには前半を盛り下げればよいのだ」と仰ってます。
連載する場合には、途中でテコ入れする時に邪魔になるので、下手に伏線は張らせないという方針の雑誌も有ると聞きます。
解決方法を考えずに難問を主人公に課して、担当と作家でなんとか解決法をでっち上げるという実務も有るそうですが。
ふくしま正美が山本夜羽と対談した時に最近のマンガのコマ運びの特徴として批判しておるのですが、オチとか発端とかに関わらず、描きたい「見せ場」を考えて、テキトーにそこまでの流れとそこからの流れを後付すると言うやりかたもあって、米澤さんは「歌舞伎への退化」と批判しておられますが、帰納法、演繹法よりこっちの方がやり易いという人も多いのでは?
描きたい見せ場までの前フリの部分が演繹法、後のオチまでの部分が帰納法ででっち上げられるという、通常のマンガの描き方の本が想定してるのとかなり違う帰納法、演繹法の活用がされているわけですが。
見せ場が必ずしもクライマックスで無いという展開法は、木村祐一の「起承承…承転結」法に典型的で、今風なのかもしれません。つまらなくなるまで引っ張って、飽きられたら切る、というのは何やらジャンプ的ですね。
帰納法でどんどん盛り上げる、とか演繹法で凄い盛り上がりをオチに持ってきてそこへの盛り上げを組み上げる、というのより、「どのくらい引っ張れる見せ場を持ってくるか」が大事になっているのかもしれません。
映画時代の野田高悟のシナリオ創作法には一番大切なのはテーマとなってますが、テレビ時代の船橋一夫の教科書には「絵になるシーンを描け」が出てきます。(アーバンタイトルはマンネリだとの注意も出てきます。)
テレビアニメや洋画、外テレドラマの影響で、映像的であろうとするマンガがこれを仕込んでいるのでしょう。木村は絵本がマンガやアニメの汚染を受けている実例なのかも。
余談ですが、大塚英志はラノベをキャラクター小説と呼びますが、物語を議論する場合には、柄谷がプロップを引用したのを参考にしたのか、キャラより物語の基本構造=骨格を重視して、展開方法=肉が時代に応じて変化することをあまり気にして無いようです。同じ骨格でも水戸黄門とキャシャーンが違う作品と認知される以上、肉の差は大事でしょう。(キャラと展開方法は完全にイコールでも無いのですがまたの機会に。)
東浩紀は「萌え要素をふさわしく並び替える」事に注目してますが、萌え要素のふさわしい並び替えの最適解の一つが「見せ場」なのでしょう。ただし、萌えがメインで無い物語でも「見せ場」はあるので、萌えの方が見せ場に包摂されているように見受けられます。大塚は東の議論と自分の議論に差は無いと言いますが、物語の基本構造という民俗学の仮説を死守してる限り同じではないと思います。
今はテレビ離れ、ゲーム、ネット時代ですから、このテレビ時代式の展開も崩壊しつつあるのかもしれません。帰納法、演繹法の問題除去も発端やオチから出発するのではなく、「見せ場の前後をでっち上げる工夫」から出発して、そんれすらも破壊した次の演出方法を考えよう、という問題意識で悩まれなければならない時期かもしれません。
長くなってきたので続きは次回以降に回します。

朝倉さん…和歌ネタ

2007-11-01 12:07:25 | 涼宮ハルヒ
volunteersで朝倉さんが表紙になるのはこれが最初です。最後かもしれませんが。
ザ・スニーカー、ゲームの記事だけのようですね。同人としては下手に原作が確定しない方が自由度が高い場合も有るのですが。今は分裂ネタを遊ぶ時ですね。
そういえば、ふと気づいたのですが、skirthikeさんの消失ネタハルヒは、ジョンのポニテ好きは知っていて、みくると初対面なのですから、北高前で着替えてからみくる拉致する間のハルヒなんですよね。なかなか芸が細かいですね。
驚愕で消失の裏話が出るかも知れんので、それを踏まえた上で私も消失ネタをやってみようと思います。

分裂の行間…中学水泳授業ネタつづき

2007-10-23 08:53:30 | 涼宮ハルヒ
ぷにケットで左隣がパンダ長門(読ませた人みんなみくるの扱いひどい、といいます。)のナシノツブテさん、斜め向かいが、サンクリで一番面白いハルヒ本を出しておられた「はるにゃんの」シリーズSkirthikeさん、どれみのいい話から長門100式のひどい話まで芸幅の広いカオスティック乙女工房さん、という挨拶しやすい並びでした。
今まで読んだ限り、4コマ1本からシリアスストーリー漫画まで器用に必要ページで盛り上げてしまうK2どらちゃんは同じ島でしたし。
コピー中に坂下道場看板娘さん(こう書くと坂下さんに会ったみたいですな)にお会いしたのも面白い偶然でした。
あるネタを最大限効果的に展開し尽くす尺の長さはどう決定するのか?という問題にそれぞれ挑戦しているわけですが、一番単純な回答は、締め切りに間に合うところまで描くのが限界、ということになると思います。
印刷代や台割の制約から切り詰める、という回答も多いと思います。
商業なら、担当さんがOK出したネームが正解となるでしょう。
サンクリで久々にお話したあじゃぱーの沖名さんは、展開を2通り思いついてしまったときが辛い、と仰ってました。確かに選ぶのは大変です。
祐馬さんはサンクリ新刊の消失ハルヒネタで、技術がもっとあればもっと面白く出来た、と反省しておられますが、どうも、「制約条件」が大事なようです。
一番つまらないネタを考えて、その逆をやる、という発想につながりますが、ネタの展開という点だけを追求すると、時間的制約や金銭的制約は無視してしまうとして、「技術力」と「分岐の取捨選択」は重要な尺の決定要因だと思います。
盛り上げ方の技術、要するに、コマ運びの技術、台詞回し、コマの中に何をどう詰めるか、という経験値=引き出しの数が限界を作っているのだと思われます。
その具体的表現は「どうしたら面白くなるのか、良いアイデアが浮かばない」というヤツですね。
以前、島本晴海さんが「自分はまずキャラを考えて、さてこのキャラをどう動かそうかと悩むので、ネームに時間が掛かる。話もキャラ紹介から説き始めるので本題以外のページが掛かる」と苦労話をなさっておられました。マーシーラビットさんは「盛り上がる場面を考えて、そこにどうつなげるかを考えて発端を作る」と仰ってました。この2通りがだいたい話作りの帰納法と演繹法だと思いますが、それぞれで「面白いアイデアが浮かばない」状況が違ってくると思われます。
ワークスコーポレーションの「マンガのしくみ」という本では、「発端からどんどん転がしてゆく連想法が演繹法」「帰結を決めて、そこへたどり着く発端を模索するのが帰納法」と、片倉陽二のドラえもんの漫画の描き方の本と全く逆の説明になっているのが印象的ですね。
マンガのしくみでは、発端から自由連想で展開を急ぐと説明不足になる、帰結から発端を模索するとありがちな展開になる、と各々の欠点を注意しています。
どちらでも、引き出しが少なければありがちな展開になるし、説明不足や説明の多過ぎは誰もが悩む困難だと思いますが。むしろ、面白い展開が思いつかないという場合に、処方箋が変わってくるのではないかという点が大事だと思います。
長すぎるので又の機会に。

サンクリ新刊表紙…サンクリ会場は広いですね

2007-10-10 21:39:33 | 涼宮ハルヒ
Dホールは回れませんでした。Aホールはもうお帰りになっているサークルばかりで。まあ、自分のペースでやりたいだけやったのが成果です。この表紙は裏表紙に回して、再版では別表紙にしたいですね。
今一番金使ってるのがハルヒ同人誌購入ですが、今回もその例に漏れませんでした。まあ、手に入らなかったものは縁が無かったという事で。

驚愕展開予想!?…青春いいじゃないかっ

2007-10-08 05:21:33 | 涼宮ハルヒ
まあ、橘さんが宛名空欄の領収書貰ってる所が引っかかってたんですよね。
自称女優ですしね。きょこたんは。
しかも、今度の映画「ナガトユキの逆襲」は鶴屋さんが大笑いの予告編カットが有るし。現実がハルヒの妄想で侵食されるわけですね。前と同じ。
キョンから変な金属片貰ってたし。分裂~驚愕の展開に絡みそうですよね。
久々に鶴屋さん出せたし、よかったですね。

分裂の行間…きょこたんの動揺

2007-09-26 06:41:22 | 涼宮ハルヒ
どうも脱ぎ担当は佐々木さんになってしまいますね。米澤さんは、エログロナンセンスに向かうことで漫画は読者の身体性を回復する機能を果たすと仰るのですが、描いていて楽しいというのは大きな動機だと思います。
身体と言っても、エロ漫画なのに身体がいい加減に描かれている例だって有るし。しかもちゃんとやらしいのが驚きなのですが。してみると、米澤さんの言う身体性は、なにやらふわふわした言葉で説明できないような雰囲気、気分みたいなものなのかもしれません。身体性の回復とは、身体性を回復したという幻想を、身体性を喪失したという幻想の上に上書きするだけなのかもしれませんね。
良く考えると、「失われた具体性」をフィクションによって回復するなんて絵に描いた餅を食べて満腹するような話ですね。
知恵蔵では、アナログ漫画は表現が限界に達していて、デジタルがフロンティアみたいに書かれていたような気が。そういう判断がどうなのかを見届ける前に米澤さんは死んでしまったのですが。我々が考える宿題ですね。
最近は漫画の電脳化が進んで、イベントによってはサークルの8割9割がデジタルですよ。編集加工は電脳の独擅場ですね。ただ、まだ電脳化できない工程があるので、そこが今後どうなるかですね。
前に多様化について書きましたが、多様化するなら詰まらなくても良いと言うほど多様化至上主義では無いですね。米澤さんは、今の漫画界には中心が無いから、かえって中心を作ると良いのではないか、と仰ってますし。
みんなが自分の面白いと思うことをやった結果、共同幻想に従って、似たような形に収斂した場合、意地になってその成果を破壊することも無かろうかと思います。
サイゾーという雑誌に、2期のハルヒ役声優は平野綾とは限らない、という記事がありましたが、ガセなんですかね?まあ、企業が決めることなんですが。
同じ雑誌のエヴァ劇場版についての記事を見るかぎり、憶測だけの記事かもしれませんが。

悩むきょこたん…分裂の舞台裏

2007-09-23 18:01:08 | 涼宮ハルヒ
きょこたんファンの砦は瓦さんで、今後のきょこたん本が楽しみであります。
他には佐々木本ですが、はにわ鍋さんの水着きょこたんサービスシーンも夏コミ新刊のトピックですよ。チラという感じ。skirthikeさんの自分を差し出すきょこたんもいい感じですし(乃梨子入ってます)、あるたなさんの、ちゅるやさんリスペクト的な小動物系きょこたんも可愛いです。だんだん増えてきてるのがいいですね。いろいろな系譜が集ってるのが楽しい。
そういう中にあって多様性を確保すべく工夫しております。難しいですね。研究有るのみです。
偶然の連鎖、としては、リーフの痕の聖地巡礼で行った石川県が折口信夫と関係が有り、ハルヒの兵庫県が柳田國男、ガンパレの熊本が岡正雄の系統のヨーゼフクライナーのフィールドワークの地。旧制五高には、夏目漱石が。
かみちゅ聖地巡礼で尾道に行ったついでに弓削島経由で今治、松山に行きましたが、弓削島は網野善彦のフィールドワーク地。今治藩の久松家の飛び地が下総葛飾郡で、今住んでるところ。松山は正岡子規、夏目漱石。
最近、青木さんに見せていただいた映画203高地の主人公のいる部隊は金沢の部隊で、松山は坂の上の雲の舞台。以前見せていただいた硫黄島からの手紙で、洞窟から発見された手紙の中には、折口の養子の手紙も。
民俗学では千葉には歴史民俗博物館がありますし、醸造つながりでも、千葉は野田とかあります。
こんなかんじで情報は増えてゆきます。

エンドレスエイトネタ…佐々木団登場。

2007-09-22 17:58:30 | 涼宮ハルヒ
「ひとは見た目が大事」というなら第一印象は大事です。
もし、ぱんじーがみくるの敵の様な登場をしなかったら、九曜さんが有希を病気にした犯人と思われなかったら、きょこたんがみくるを誘拐しなかったら、分裂~驚愕は違う展開になると思います。
そういう思考実験から、印象が悪くなる事件の前に佐々木団とキョンを会わせて見ました。
面白いハルヒ同人紹介
IK-Studio「涼宮ハルヒのまちづくり」:こういうネタ系同人、好きですね。続くらしいので楽しみです。谷川健一が地名分析から「青銅の神の足跡」を書いたのを面白く思いまして、今の情報の星空から星座をでっち上げるネタ出しに応用している身としては頑張って欲しいです。
そういえば、谷川が、大阪の「カリンドウ畑」のカリンドウを「刃物の峠(ダワ=山の越しやすいたわんだところ)」という製鉄地名だと解釈してるのですが、西宮の北高の夙川の対岸の「剣谷」(ケンダニ)・「柏堂」(カヤンドウ)は同じく「剣の峠」(尾根の越しやすいたわんだところ=谷と同じ?)だと思いました。同じ意味の漢字と古語が別々に地名化したのでしょうか。
兵庫県は柳田國男の出身地という偶然なので、面白いですね。
skirthike「ハルヒ本(仮)」:ハルヒが同人作成するネタは多いですが、可愛い造形とギャグの展開方法の巧みさで短い中で過不足なくまとめてるのが凄いですね。どれみのおんぷ様本で突出した総受けギャグをなさっていた時からの読者ですが、どんどん漫画力がついて、描けることが増えてる楽しみなサークルです。私はこのまま突っ走れば良いと思っているのですが、本人は今までと違う方向を目指しているようです。克己心は大事ですが未知の領域で悩んでしまわないなら良いのですが。今までの経験値が活かせる方が良いと考えます。
祐馬さんの出身地石川県は折口信夫の没した土地なので、これまた縁があって面白いと思っています。
ひゃっほー「花火の音がする」:みくる古泉。女性作家に人気ですね。心のすれ違いがシーンの組み立てで丁寧に盛り上げられています。構成の勉強になります。
原作より面白い同人が有るのが同人界の面白さですが、共通点は、原作に隠された、気をつけないと読み飛ばしてしまう緊張を発見して増幅するところだと思います。
どぎついネタでは強姦モノやキャラが死ぬものまで有るのですが、そういうほかの作品でも同じ効果が生まれる技法では作り出せない空気が作れていると思います。
単なる悲惨、悲劇でもこれは生み出せないので、勉強になりますね。
歌合せ的に行くと、コミティアで活躍しておられる大城ようこうさんの「すきということ」が、かまってほしい乙女心、かまいたい男心のすれ違いと言う全く同じテーマでオリジナルを描いておられるのですが、「女の友情が描きたかった」という目標設定のために、場面の並びが「すれ違いの解消=心の重なり合い」に向かって高まって行って無いように感じられます。場面転換が盛り上げに寄与していないような。
商業水準の巧みな心理描写のできる作家でもエピソードの積み重ね、盛り上げる構成は難しいのだと言うことです。勉強になりますね。
路地裏トリップ「夏☆しよう」:水着ネタ。あいかわらずの一撃離脱な本ですね。思いついたネタを過不足無く展開しきる尺で描くことが上手い人は尊敬しますね。天さんがSOS団という団体の事件として物語を組み上げるのに対して、リサリサさんはキョン長門ハルヒの三角関係でまとめるという違いが。
私の考えではキャラオンリーに分裂しやすい最近の同人界にあって、団体劇は押さえるべきネタ出し法だと思います。また、ストーリーとは物語るに足る出来事の描写なのですから、事件を起こすこと=人物相関の中にトラブルのタネを仕込むコトは上手いネタ出しだと思います。そういう対照的で補完し合う個性が組んでる得難いサークルです。私は、ここを知らなかったらここまでハルヒでネタ出せてません。
まだまだあります。

エンドレスエイトネタ…元カノと現カノ?

2007-09-21 09:40:48 | 涼宮ハルヒ
前の更新で、聖パウロの回心日が阪急の創設者の命日だと書きましたが、実はアルカポネの命日でもあります。
以前、アルカポネネタを振って、「カポネ=禁酒法時代の密造酒で金儲け」と「西宮市は酒造りが盛ん」と言うこととこじつけられると書いていたので、コジツケが派生して幸せです。
「もやしもん」が発酵についての作品で、発酵の重要な要素は酒ですから、ちょうど良かったですね。「オリゼーの憂鬱」という回もありますし。
酒と言えば、高校生の頃、美術展で「アルコル橋の上のナポレオン」という絵を見たのですが、コルシカはルソーが憲法草案を書いた土地ですね。
もうとにかく、今までの経験伝聞を出し尽くす勢いで。空になってセロから学び直しますよ。ドッグイヤーですから。
面白いハルヒ同人紹介。
はにわ鍋「夏は佐々木とくっくっくっくっ」:夏コミ唯一の佐々木本。夏だ海だ水着だ、の真っ向幹竹割りの本です。胸の谷間がいやらしい。
INFINITYDRIVE「NOCOLDHEART」:長門のハートフルな話ですが、おそろいの携帯購入なんて、バカップルですよね。綺麗な絵でやられると変にも思わんのですよ。得だ。キョンと長門の噛み合わないところが可愛らしい。
携帯ネタはあるたなさんとかが佐々木キョンでやってますが、2006年冬ですから先駆的作品といえましょう。
DeepPineApple「有希、病床、自宅にて」:分裂ネタの本。独自の世界を行くサークルです。下着が絡むと何故かいい感じに展開します。
病床長門ネタは、volunteersの分裂ネタ突撃の原因ですので、こつこつ攻めて行きたいと思っております。DeepPineAppleさんとの解釈の違いを楽しんでいただけるように頑張りたいところです。
彦二部屋「涼宮ハルヒの超能力学園ピーキーZ」:可愛いデフォルメ絵とリアル絵の落差で押さえつける力技は凄いですね。メインはエロですが、ここで敢えて紹介したのは、4コマが何というか面白い。ウーマンリブ連呼のオチが反復するのがいいですね。反復ネタのお手本です。しかし、アームロック巡査って…
WG駅前「虹色ガールフレンド」:洗練された2つの違う絵柄がそれぞれ「心のあや」を描くという本。素直じゃないキャラと悟ったキャラの組み合わせが醸す雰囲気が面白いです。こういうほほえましいのは勉強したいところ。古泉みくるの組み合わせは女性に人気のようですね。
面舵いっぱいいっぱい「誘惑スピンドル」:「情熱」「妄想」「誘惑」、3冊全て良い切れ味です。可愛い絵でかなりきつい下ネタやるのが刺激的です。鶴屋さんが不思議な悪女に。かわいらしいですね。ハルヒのキョンラブ故の怒り爆発も可愛いです。谷口が酷い事に。
ビールのドライのような喉越しのスッキリ感が良いですね。何杯でもいけそう。これは面白いハルヒ同人の共通の特徴でもありますね。ガブガブいけるサッパリした読み応え。どうやってこれが可能になってるのか研究して再現するのが課題ですね。
まだまだありますよ。