Post

Conversation

研究論文『都市屋上太陽光パネルの局所温暖化ポテンシャルについて』オーストラリア・ニューサウスウェールズ大学 2023年 nature.com/articles/s4159 ~エコの看板を掲げながら都市を1.4度も加熱する太陽光パネル、そして都市住民への健康リスク 政府が鳴り物入りで推進する太陽光パネルの屋根設置が、 実は都市住民を猛暑地獄に追い込んでいる。オーストラリア・ニューサウスウェールズ大学の衝撃的研究が、「環境に優しい」はずの再生可能エネルギー政策の隠された代償を暴露した。 — 「地球に優しい」「クリーンエネルギー」といった美辞麗句で飾られた太陽光パネルが、実際には都市住民の命を脅かす温暖化装置として機能している実態が明らかになった。 シドニー全域で実施された大規模気象シミュレーションは、政府や業界が隠し続けてきた不都合な真実を浮き彫りにした。屋根面積の100%に太陽光パネルを設置した場合、真夏のピーク気温が最大1.4度、地表温度が2.3度も上昇することが判明したのだ。 WHO統計によれば、気温が1度上昇するごとに高齢者の死亡率は2-5%増加する。つまり太陽光パネルの大量設置は、環境保護の名目で高齢者や病人を死に追いやる政策なのだ。現在のパネル発電効率はわずか16-20%で、残り80%以上は無駄な熱として放出される。パネル表面は日中70度に達し、上下両面から同温度の屋根の2倍の効率で周囲を加熱する巨大ヒーターだ。 ✅ 国交省推奨クールルーフ(屋根)を破壊する太陽光パネルの茶番劇 最も衝撃的だったのは、国土交通省推奨の高反射率クール屋根への太陽光パネル設置による効果の完全破綻だった。クールルーフは顕熱流束を148.6W/m²まで抑制するが、太陽光パネル設置で402.6W/m²まで跳ね上がる。170.9%の増加率は、クールルーフの温暖化抑制効果を完全に破壊している。 納税者の税金で推進されたクールルーフ政策を、同じ政府が推進する太陽光パネル政策が台無しにする茶番劇だ。パネル表面からの総顕熱流束は610.6W/m²に達し、従来の黒い屋根と同等の局所温暖化をもたらす。安価で効率の低いパネル大量導入により都市の太陽光反射率が低下し、補助金という税金で購入されたパネルが納税者である都市住民を苦しめる皮肉な構図だ。 📌 脱炭素利権が生み出した都市住民犠牲の構造 シドニー研究が暴露したのは、「脱炭素」という名目に隠された利権構造の犠牲者が都市住民だという残酷な現実だ。研究チームが提言する「クール太陽光パネル」開発は、現在技術の根本的欠陥を認めた証拠に他ならない。80%以上のエネルギーを無駄な熱として放出する技術が、そもそも都市環境に適していないことを科学者自身が認めている。 にもかかわらず政府は既存技術による設置拡大を強行し、都市住民の健康リスクを無視し続ける。補助金で業界利益を保護する一方、温暖化被害は住民の自己責任として切り捨てる構図だ。気候変動対策の名の下に都市住民が犠牲になる現実を、私たちはいつまで看過し続けるのだろうか。 出典:On the local warming potential of urban rooftop photovoltaic solar panels in cities (2023) -Ansar Khan & Mattheos Santamouris