米ロースクール入学判定協議会、中国でオンライン試験を一時中止 不正懸念で

米ロースクール入学判定協議会、中国でオンライン試験を一時中止 不正懸念で
米国の法科大学院が採用している主要な入学試験を運営している非営利団体(NPO)のロースクール入学判定協議会(LSAC)は18日、10月の入試を最後に中国本土でのオンラインの法科大学院進学適性試験(LSAT)の実施を一時的に中止すると発表した。2020年9月撮影のイメージ写真(2025年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)
[18日 ロイター] - 米国の法科大学院が採用している主要な入学試験を運営している非営利団体(NPO)のロースクール入学判定協議会(LSAC)は18日、10月の入試を最後に中国本土でのオンラインの法科大学院進学適性試験(LSAT)の実施を一時的に中止すると発表した。組織的な不正行為への懸念を理由としている。
LSACは声明で、中国企業がLSATを含めて標準化した試験での不正行為に「ますます積極的」になっていると問題視。スーザン・クリンスキー運営担当上級バイスプレジデントは「これらの活動を停止するための手段に乗り出し、適切な法的措置を講じる」とした上で、「中国本土でできるだけ早い試験再開に向けて努力を続ける」とコメントした。
クリンスキー氏は、LSACが個々の得点で異常がないかどうかを監視し、10月の試験に向けてセキュリティー対策を強化するとも説明した。広報担当者は強化方法についての説明を差し控えた。
香港ではオンライン試験を続ける。
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国際的なLSATは年4回実施されており、LSACによると中国では2024年に約500人が受験した。
米国の法科大学院の大部分は、法学博士号を取得する過程への入試出願にLSATまたは大学院進学適性試験(GRE)のスコア提出を義務付けている。

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Karen Sloan

トムソン・ロイター

Karen Sloan reports on law firms, law schools, and the business of law. Reach her at karen.sloan@thomsonreuters.com