前回のあらすじ
湯快リゾートのパックで石川県の山代温泉に行った大学1年の私。展望台に行きたかっただけなのに、なぜかゴリゴリの廃墟に出くわして・・・!?
(先に前編となる「私の廃墟トキメキ事始め」をご覧下さい)


(Googleマップより)
ちなみに、山代温泉の位置はこんな感じです。金沢までの通り道にあるかんじですね。
ふらふら温泉街をさまよう
意図せずたどり着いた旅館「緑水園」の廃墟はかなりショックが強く、でろでろに麻痺した脳を冷まそうと山代温泉の街を歩き回りました。
別に特段ひなびているわけではないけれど、ひと昔前の大型旅館が大きな賑わいもなく佇んでいるのが目を引きます。
そうしてあてどなく西へ向かって歩いていると、
大きな集合住宅が見えました。

「ここにもこんなデカいマンションあるんやなあ」と凡庸な感想をいだいたのですが、じーっと見てみるとなんだかおかしい。
生活感が全くないのです。
ベランダに洗濯物の一つくらいかかっててもよさそうなのに、鉢植えの一つや二つあってもよさそうなのに、一切見当たりません。住人の生活音ももちろんありません。
ぐるぐる回って外から観察してみると、中のゴミ捨て場には大量の電化製品が投棄されています。生ゴミではなく家具中心。不気味。
そして、門が鎖と南京錠でがっつり閉ざされています。明らかに、誰もいない建物に人が出入りしないため施錠です。

ここも廃墟だったのです。
しかも、さっきの「緑水園」が見るからに旅館だったのに対して、ここは宿泊施設というか集合住宅です。
「なんやここは」と入り口に目を凝らしてみると、

「ホテル百万石 社員寮 第一女子寮」・・・?
やはり人が生活するための場所だったんだという納得とともに、第一女子寮って、男子寮はもちろん、はては第二女子寮もあるってことなのか?第一女子寮でこんなでかいんだから、ホテル百万石ってめちゃくちゃ豪華なんじゃないか?と思いました。
そして何より、「そんな大規模な寮が廃墟ってことは、ホテル百万石も閉じてるってこと!?」と衝撃が走りました。
「これは行かなアカン」と確信しました。
ホテル百万石
ほんとなら全部の寮を踏破したいところですが、時間が迫って来たためホテル百万石を目指して歩き始めます。
Googleマップで検索すると、ピンで場所が表示されます。「なんや、寮が閉じてるだけなんかな」と拍子抜けしつつ向かいます。
一応、赤ピンが刺した場所の近くに着いたのですが、なんか壁がずっと続いていて中がよく見えません。入り口ではなく裏に来てしまったようです。
ーそれにしても敷地が広い。外から建物がよくわからないなんて、かなり大きい証拠です。第一女子寮があったのも頷けます。
ちょっと隙間が開いてる場所から覗いてみると、

きたねえ〜
ビールケースが転がり、ゴミが散乱。
旅館の通用口ってこんなちらかってるもんなんでしょうか?あやしい。
壁伝いに歩くと、歩道を発見。中に入っていくと、

草ボーボー
それぞれの植物がそれぞれで伸びてます。あと、後ろの草むらが闇すぎる。
もうこの時点でめちゃくちゃ怖い。人ではないものが出てきそう。こんなとこ一人で来るもんじゃない。「おとなしく『クピドの悪戯』読んどきゃよかったあ〜…」と後悔。
いよいよ入り口と相対すると、

やっぱり閉じてる…!
最初の予想通り、ホテル百万石もしっかり潰れてました。
真っ暗だけど広々とした入り口、後ろに見える高い客室、おそらく本当にゴージャスな旅館だったのでしょう。
しばらく感傷にひたろうかなとしましたが、ここも木々の中の廃墟なので恐怖心が止まらず、車用の通路からさっさと出て行こうと思いました。
すると、

車道に面した入り口にでかい看板が。
めっちゃ情報量多いので整理すると、
「政府登録国際観光旅館 ホテル百万石」
「加賀百万石の城下町を再現した お祭り広場」
「50000㎡の 大庭園」
「円形式 大プール」
の言葉が、加賀藩領主・前田家の家紋の下に並びます。
弩級の大大大大旅館です。設備のスケールがすごすぎる。
広場も庭園もプールもあるなんて、そこまで豪華だったなんて。
大きな女子寮・・・
広大な敷地にある旅館・・・
そして「政府登録国際観光旅館」という大仰なフレーズが、私に「ホテル百万石」の栄華を想起させ、さっき見た廃墟とのギャップを強めていきます。

この栄枯盛衰にいてこまされました。
もうすっかり廃墟が好きになりました。
緑水園で1発くらわされてフラフラしてるうちに、ホテル百万石でK.O.。
この二つの偶然の出会いで、半日にして趣味趣向変えられちゃいました。
時間が迫っていたので、昨日とは違い廃墟回路が増えた頭のまま大急ぎでホテルに戻りました。そんで、超臨場感たっぷりに、写真も見せながら友達に廃墟のことを熱弁すると、

総スカンをくらいました。
「・・・あっれー?」とのぼせもやや冷めました。
廃墟を間近に見て、廃墟の魅力に取り憑かれ、そして友達に廃墟の話して共感してもらうのムズいこと、全てを経験したスペシャルな日でした。
今回もたっぷり書きましたが、後日談も書きたいので、次回に続きます。ここまで書いてやっと「誰が興味あるんやろう、この記事・・・」となりましたが、次もぜひぜひ見てくださいね。
湯快リゾートのパックで石川県の山代温泉に行った大学1年の私。展望台に行きたかっただけなのに、なぜかゴリゴリの廃墟に出くわして・・・!?
(先に前編となる「私の廃墟トキメキ事始め」をご覧下さい)
(Googleマップより)
ちなみに、山代温泉の位置はこんな感じです。金沢までの通り道にあるかんじですね。
ふらふら温泉街をさまよう
意図せずたどり着いた旅館「緑水園」の廃墟はかなりショックが強く、でろでろに麻痺した脳を冷まそうと山代温泉の街を歩き回りました。
別に特段ひなびているわけではないけれど、ひと昔前の大型旅館が大きな賑わいもなく佇んでいるのが目を引きます。
そうしてあてどなく西へ向かって歩いていると、
大きな集合住宅が見えました。
「ここにもこんなデカいマンションあるんやなあ」と凡庸な感想をいだいたのですが、じーっと見てみるとなんだかおかしい。
生活感が全くないのです。
ベランダに洗濯物の一つくらいかかっててもよさそうなのに、鉢植えの一つや二つあってもよさそうなのに、一切見当たりません。住人の生活音ももちろんありません。
ぐるぐる回って外から観察してみると、中のゴミ捨て場には大量の電化製品が投棄されています。生ゴミではなく家具中心。不気味。
そして、門が鎖と南京錠でがっつり閉ざされています。明らかに、誰もいない建物に人が出入りしないため施錠です。
ここも廃墟だったのです。
しかも、さっきの「緑水園」が見るからに旅館だったのに対して、ここは宿泊施設というか集合住宅です。
「なんやここは」と入り口に目を凝らしてみると、
「ホテル百万石 社員寮 第一女子寮」・・・?
やはり人が生活するための場所だったんだという納得とともに、第一女子寮って、男子寮はもちろん、はては第二女子寮もあるってことなのか?第一女子寮でこんなでかいんだから、ホテル百万石ってめちゃくちゃ豪華なんじゃないか?と思いました。
そして何より、「そんな大規模な寮が廃墟ってことは、ホテル百万石も閉じてるってこと!?」と衝撃が走りました。
「これは行かなアカン」と確信しました。
ホテル百万石
ほんとなら全部の寮を踏破したいところですが、時間が迫って来たためホテル百万石を目指して歩き始めます。
Googleマップで検索すると、ピンで場所が表示されます。「なんや、寮が閉じてるだけなんかな」と拍子抜けしつつ向かいます。
一応、赤ピンが刺した場所の近くに着いたのですが、なんか壁がずっと続いていて中がよく見えません。入り口ではなく裏に来てしまったようです。
ーそれにしても敷地が広い。外から建物がよくわからないなんて、かなり大きい証拠です。第一女子寮があったのも頷けます。
ちょっと隙間が開いてる場所から覗いてみると、
きたねえ〜
ビールケースが転がり、ゴミが散乱。
旅館の通用口ってこんなちらかってるもんなんでしょうか?あやしい。
壁伝いに歩くと、歩道を発見。中に入っていくと、
草ボーボー
それぞれの植物がそれぞれで伸びてます。あと、後ろの草むらが闇すぎる。
もうこの時点でめちゃくちゃ怖い。人ではないものが出てきそう。こんなとこ一人で来るもんじゃない。「おとなしく『クピドの悪戯』読んどきゃよかったあ〜…」と後悔。
いよいよ入り口と相対すると、
やっぱり閉じてる…!
最初の予想通り、ホテル百万石もしっかり潰れてました。
真っ暗だけど広々とした入り口、後ろに見える高い客室、おそらく本当にゴージャスな旅館だったのでしょう。
しばらく感傷にひたろうかなとしましたが、ここも木々の中の廃墟なので恐怖心が止まらず、車用の通路からさっさと出て行こうと思いました。
すると、
車道に面した入り口にでかい看板が。
めっちゃ情報量多いので整理すると、
「政府登録国際観光旅館 ホテル百万石」
「加賀百万石の城下町を再現した お祭り広場」
「50000㎡の 大庭園」
「円形式 大プール」
の言葉が、加賀藩領主・前田家の家紋の下に並びます。
弩級の大大大大旅館です。設備のスケールがすごすぎる。
広場も庭園もプールもあるなんて、そこまで豪華だったなんて。
大きな女子寮・・・
広大な敷地にある旅館・・・
お祭り広場に大庭園に円形式プール・・・
そして「政府登録国際観光旅館」という大仰なフレーズが、私に「ホテル百万石」の栄華を想起させ、さっき見た廃墟とのギャップを強めていきます。
この栄枯盛衰にいてこまされました。
もうすっかり廃墟が好きになりました。
緑水園で1発くらわされてフラフラしてるうちに、ホテル百万石でK.O.。
この二つの偶然の出会いで、半日にして趣味趣向変えられちゃいました。
時間が迫っていたので、昨日とは違い廃墟回路が増えた頭のまま大急ぎでホテルに戻りました。そんで、超臨場感たっぷりに、写真も見せながら友達に廃墟のことを熱弁すると、
総スカンをくらいました。
「・・・あっれー?」とのぼせもやや冷めました。
廃墟を間近に見て、廃墟の魅力に取り憑かれ、そして友達に廃墟の話して共感してもらうのムズいこと、全てを経験したスペシャルな日でした。
今回もたっぷり書きましたが、後日談も書きたいので、次回に続きます。ここまで書いてやっと「誰が興味あるんやろう、この記事・・・」となりましたが、次もぜひぜひ見てくださいね。
コメント