誰かに何かをしてもらおうと思うな。
家も職もなく東欧を単身移動している女性A様から連絡が届いた。自殺を計画していた時、東欧を移動し続けている男性とマッチングアプリで知り合った。「死ぬくらいなら来れば」の彼の言葉に縋るように、バックパック一つで海外に飛んだ。彼に殺されても構わないと言う本心もあった。日本で死んだまま生きるなら、全く知らない国に飛び込んで、知らない人に殺された方がよほど生きたことになると。結局殺されることはなく、彼と生活を共にして、愛すると同時に心から尊敬もしていたが、彼の浮気が発覚して連絡は途絶えた。
話を聞きながら「自殺を考えているような人でもスマホを見たりマッチングアプリに登録をしていたりするんだな。本当は生きたいんだな。生きたいと思えるものを探しているんだな」と思った。A様は言った。彼を宗教にしてしまったことがいけなかったのだと思う。人を生きる理由にしてはいけないと思うのに、彼の言うことは絶対だと信じ込んで、マニピュレーション(操作)された。海外に留まるか、日本に戻るか、悩む。生きていける気がしないと思う日もあれば、やれるだろうと思う日もある。自分が何をしたいのかわからない。だから、客観的に自分がどう見えるのかを聞きたかった。A様は、そのようなことを言った。
同じ日に、東北在住の女性B様から「末の息子が今朝首を吊り未遂で終わった」と連絡が来た。自分の話を理解してくれる大人も友達もいない。こんな世の中で生きていく価値なんてない。何も楽しくない。誰も答えをくれない。末の息子は、毎日このようなことを言う。坂爪さんなら全く違う視点から見られる気がして連絡した。息子と一緒に会いに行ってもいいか。生活保護と障害年金だけの暮らしで、今すぐはお金が無いから行くことはできない。B様は、そのようなことを言った。私は一体なんなのだろう。カウンセリングを仕事にしている訳でもないし、専門の教育を受けた訳でもない。だから、正確な対処法を知らない。私は、自分が思ったことを言うことしかできない。
私に連絡する時点で、勇気を振り絞っているとは思う。だが、どこかイージーなんだよなと思う。違和感の正体は期待だ。自分の中の勝手な「こうあって欲しい」像を膨らませて、人に押し付けたあげく、望む通りに動いてくれないと勝手に落胆して、批判して、糾弾する。英雄と持ち上げられた人々ほど、やがて、魔女狩りの対象になる。魔女狩りを行う人々は、過去に自分がその人を崇め奉っていたことを忘れ、過去に自分がその人から生きる力をもらっていたことを忘れ、自分の見る目のなさを反省するのではなく、相手が自分の理想と異なる動きをしたことを攻撃する。勝手に期待して、勝手に失望して、勝手に侮蔑する。期待の裏側には、自分の思い通りに動かなかったら絶対に許さないと言う、脅迫に似た圧力を感じる。
親は子供に甘え、子供は親に甘え、甘えることを愛だと勘違いする。偽りの愛は、自分の言うことを聞かない人間を糾弾する。あなたはやればできる子だからと、期待を押し付けて支配をする。望む通りに動いてくれない時は、自分が悲しんでいる姿を見せることで、相手に復讐しようとする。言葉には力がある。言葉の力は、人間を生かす方向にも、人間を殺す方向にも使うことができる。人間を殺す言葉には期待がある。甘えがある。自分の望む通りに動いてくれなかったという憎しみがある。殺す言葉に触れ続けていると、自分の心が殺される。言葉を、殺す方向に使うな。誰かに何かをしてもらおうと思うな。お前にはその力がある。人は生きる理由にはならない。だが、喜びの理由にはなる。生きたいと思う理由にはなる。
おおまかな予定
8月19日(火)静岡県熱海市界隈
以降、FREE!(呼ばれた場所に行きます)
連絡先・坂爪圭吾
LINE ID ibaya
keigosakatsume@gmail.com
SCHEDULE https://tinyurl.com/2y6ch66z
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ばっちこい人類!!うおおおおおおおおお!!


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